秩父夜祭'14(6)
もう少し早く到着していれば、ここでもギリ回しが見えたのに。終わって、引き返す寸前だったようだ。

後方にチラと見える屋台は何かと思うことだろう。いずれわかる。






鬼板がものすごい。手力雄命(タヂカラオノミコト)が天岩戸開きをして天照大神が現れるシーンを題材にしたものだそうだ。



水引幕は、緋羅紗(ひらしゃ)に波と亀を刺繍したものだそうだが、本当に亀が乗っているような感じ。凄いものだ。


この日の後幕は『鯛』をあしらった後幕。超高価な後幕を2枚所有しているとは何とも豪儀なことだ。



目立たないけれど実はこの人達が重要な役目を果たしている。屋台が蛇行しないように制御しているのだ。



中町屋台は、秩父屋台の中では最大級で、日本の神話を題材とした大きな鬼板(おにいた)が屋根に取り付けられ、正面に登り勾欄(こうらん)を付けた新しい様式の屋台である。水引幕は、緋羅紗(ひらしゃ)に波と亀を刺繍(ししゅう)したもの。後幕は青地羅紗に巨大な鯛が踊る豪華な刺繍が施されている。
鬼板:破風に取り付けられる鬼瓦の代りに用いる木製の棟飾り。
勾欄:高欄のこと。宮殿・社寺・廊下・橋などの端の反りまがった欄干。
水引幕:劇場で舞台前面の上方や相撲で4本柱の上などに横に張る細長い幕。
緋羅紗:緋(深紅)の羅紗。羅紗は羊毛で地の厚く密な毛織物。室町末期頃から江戸時代を通じて南蛮船、後にオランダや中国の貿易船によって輸入され、陣羽織・火事羽織・袋物などに用いた。今は毛織物全般もいう。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
4台の屋台の中で最も大きな屋台。屋根の鬼板(彫り物)は大きく美しい。下方(運行組織)は中町屋台保存会青年部が運行している。6町会の中で唯一、恵比寿の幕、鯛の幕の2枚の後幕を持ち、12月2日、3日と違う後幕を見ることができるのもこの町会の特徴である。