秩父夜祭'14(3) - 秩父夜祭'14_2014_Dec
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秩父夜祭'14(3)

中近笠鉾のギリ回し
中近笠鉾が小さく見えるだろうが、それは敢えて小さくしているからだ。下の方に本来の姿を載せたので確認頂きたい。ギリ回しとは、上町(かみまち)屋台を除くすべての屋台や笠鉾が90度方向転換を行うやり方だ。折り返しのため180度回転させたようだ

武甲酒造・柳田総本店先の路上でのギリ回し
まずは笠鉾を浮かせてギリ棒を笠鉾の重心位置にセットする。この高さの時は行わないが、本来の高さの時は、転倒防止のために四方に伸びたロープで必死に支える。
中近笠鉾のギリ回し_1
中近笠鉾のギリ回し_2
中近笠鉾のギリ回し_3
中近笠鉾のギリ回し_4
中近笠鉾のギリ回し_5
中近笠鉾のギリ回し_6
必要な角度分回転させる。通常は90度だが、今回は折り返しなので180度。
中近笠鉾のギリ回し_7
中近笠鉾のギリ回し_8
中近笠鉾のギリ回し_9
中近笠鉾のギリ回し_10
中近笠鉾のギリ回し_11
中近笠鉾のギリ回し_12
中近笠鉾のギリ回し_13
中近笠鉾のギリ回し_14
中近笠鉾のギリ回し_15
中近笠鉾のギリ回し_16
中近笠鉾のギリ回し_17

この後のギリ棒外しのシーンは省略するが、それから徐ろに出発することになる。

2012年10月に行われた重要文化財指定50周年記念特別曳行時の記録から
笠鉾本来の高さになっている
笠鉾本来の高さになっている様子_1
笠鉾本来の高さになっている様子_2
笠鉾本来の高さになっている様子_3

中近傘鉾は、屋台町6町のうち、秩父神社西方の中近(なかちか)が受け持つ傘鉾型の屋台で、屋根の上に御幣(ごへい)と神木(しんぼく)である榊(さかき)が立てられている。中近は、祭のときに行政上の中村町(なかむらまち)と近戸町(ちかとまち)があわさって連合町会「中近」となったもの。
現在の笠鉾は三代目で、明治13年(1880)に造られた名工・荒木和泉の作という。構造は八棟造*(やつむねづくり)の屋根の上に、3層の笠を立てた大型の笠鉾で、勾欄に龍が巻き付いている。大正3年(1914)の電線架設以来、鉾を立てずに曳行され、現在は笠も取り外して運行される。

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中村町・近戸町の2町会が管理する笠鉾。御神幸祭の際に最初に曳行する(そのため、山車を引く際の運行組織は一番組の名称がつけられている)。秩父夜祭の中では一番古い歴史をもつ山車で、初代は屋台・2代目は笠鉾であった。現在の屋台笠鉾形式ものは3代目である。
屋台のギリ廻し
京都・祇園祭の辻回し(つじまわし)と呼ばれる山鉾の90度方向転換作業は、秩父では「ギリ廻し」と呼ばれ、一つの見所となっている。長さ約7m、幅20cmの二本の角材を屋台の前後どちらかに差し入れ、馬(支点になる台)を梃子に約20人が呼吸を合わせて角材に体重をかけ車輪を持ち上げる。
屋台の片方が20度ほど浮き上がったところで、屋台の下にギリ棒(心棒)を置き、台車の回転中心をギリ棒に嵌め込み、屋台がギリ棒に乗って浮き上がったところで、屋台の各部に何人かづつぶら下がり、水平を保ちながら、みんなで押して90度旋回させた後、再度二本の角材で車輪を浮かせてギリ棒を取り去り、もとの四輪車となって曳行する。
なお、上町(かみまち)屋台だけは、キリンと呼ばれるジャッキ(キリンジャッキ)で屋台を持ち上げて旋回させるため、二本の角材で車体を傾ける作業は見られない。


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AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年12月09日
最終更新 2014年12月09日

18 Comments

There are no comments yet.

aunt carrot  

ギリ回しの様子が良く分かりました。
ただまわすだけでなく、下に潜って真剣な作業が行われていますね。
独特な衣装の方たちの姿も大変興味深いものです。
人混みの中で良く撮られていて感心してしまいます。

2014/12/09 (Tue) 09:10

SONOMI  

本格的なお神輿の写真は撮ったことがないので羨ましいです
活気ありますね 迫力も!!
こんど新ブログを始めました
このURLです
よかったらまたお付き合いくださいませ
よろしくお願いします

2014/12/09 (Tue) 10:28

モカ  

こんにちは

山車が随分傾いて、倒れこむような姿勢で押す男性たち
力強さを感じます。
回してる時に上に乗ってる方 怖くないだろうかと思ってしまいました^^;

2014/12/09 (Tue) 10:48

HARU  

おはようございます。

 架線の問題で、元の姿を省略しているんですね。もったいないなあ。重文50周年の写真を見て強く思いました。架線は土中に埋めるとか、こんな素晴らしい伝統の行事、再現してほしいですね。夜の寒さは格別な土地でしょうが、この青空、やはりお祭りはこうでなくっちゃのお天気も味方して大盛り上がりですね。

2014/12/09 (Tue) 11:43

のんびり熊  

AzTakさん

凄い、でっかい屋台なんですねえ
曳くだけでも大変なのに向きを90度、あるいは180度変えるのは大変な作業でしょうね。
本来の高さにするために、電線を地中に、なんて今更できないのでしょうか?
素晴らしい祭りですのに・・・。

2014/12/09 (Tue) 12:57

masa  

こんにちは。

かなりの重量なのでしょうね。
大人が20人でやっと浮き上がらせているようで、
力のいる作業ですね。
伝統を守る若衆の活気が感じられます。

2014/12/09 (Tue) 13:04

keiko  

こんばんは<(_ _)>(^-^)

最後のお写真いいですね!暗いのにバッチリ!

笠鉾の感じが難しいです。(恥)

2014/12/09 (Tue) 21:14

土佐けん  

こんばんは

そちらではギリ回しと言うんですね~
祇園祭では辻回しと言うらしいのですが、
実際には見たことが無い僕です。
その場で見たら迫力があるんでしょうね~~

2014/12/09 (Tue) 22:19

AzTak  

Re: タイトルなし

aunt carrotさん、こんばんは。

> ギリ回しの様子が良く分かりました。
> ただまわすだけでなく、下に潜って真剣な作業が行われていますね。
> 独特な衣装の方たちの姿も大変興味深いものです。
> 人混みの中で良く撮られていて感心してしまいます。

そうなんですが、笠鉾なのに何であんなに簡単に回しちゃうのって思いませんでしたか?
相当低い状態になっていて、屋台にも負けちゃうような状態ですから、普通にギリ回しができるんでしょうね。次回見ていただこうと思いますが、本来の姿で曳航するとなると、そうはいかないんですよ。
巡幸コースの電線地下化が完了したとしても、観客がいっぱい居て危なくて、夜祭本番にはとてもじゃないけど、本来の姿での曳航は難しいようです。とは言うものの、2年前の10月に特別曳行をした実績がありますから、やってできないことはないようですが。

2014/12/09 (Tue) 22:37

AzTak  

Re: タイトルなし

SONOMIさん、こんばんは。

> 本格的なお神輿の写真は撮ったことがないので羨ましいです
> 活気ありますね 迫力も!!

はい、そう思います。見終わったら、こちらもぐったりしたくらいでした。

> こんど新ブログを始めました
> このURLです
> よかったらまたお付き合いくださいませ
> よろしくお願いします

わかりました。また、よろしくお願い致します。

2014/12/09 (Tue) 22:40

AzTak  

Re: こんにちは

モカさん、こんばんは。

> 山車が随分傾いて、倒れこむような姿勢で押す男性たち
> 力強さを感じます。
> 回してる時に上に乗ってる方 怖くないだろうかと思ってしまいました^^;

あれは笠鉾といい、本来はあの倍ほどの高さのものです。
それからすれば、あの高さだったら、そんなに怖くないのでは。多分、高所恐怖症の私でもOKだと思いますが、実績を積まないとのせてなんかくれません。
一応、屋台や笠鉾にサラシで身体を括りつけ、転落防止を防いでいるようです。

本来の高さにしたものは、2年前に見ましたが、下で見ていても相当に怖そうでした。次回取り上げますので、確認してみてください。

2014/12/09 (Tue) 22:48

AzTak  

Re: おはようございます。

HARUさん、こんばんは。

>  架線の問題で、元の姿を省略しているんですね。もったいないなあ。重文50周年の写真を見て強く思いました。架線は土中に埋めるとか、こんな素晴らしい伝統の行事、再現してほしいですね。夜の寒さは格別な土地でしょうが、この青空、やはりお祭りはこうでなくっちゃのお天気も味方して大盛り上がりですね。

高い笠鉾は傾けると危険ですから、太いロープで四方から転落しないように張っています。それがあるので、場所を物凄くとるようです。どいてくれと行っても絶対にどこうとしないマナーの悪い客が多い中で、ケーブル地下化が住んだとしても難しいかもしれません。
でも、2年前の10月には実施しましたから、やってやれないことはありません。
次回の写真で、確認してみてください。

昼間はジジシャツを着込んでいたので暑くてかなわなかったのですが、夜がふけるに従って寒くなり、震え上がる感じになりました。見るのも根性がいる感じです。

2014/12/09 (Tue) 22:56

AzTak  

Re: AzTakさん

のんびり熊さん、こんばんは。

> 凄い、でっかい屋台なんですねえ

その言葉、微妙な反応をしてしまいます。
あの笠鉾は本来は高さが倍ほども有る巨大なものなんですが、夜祭の際には、傘も鉾も外した状態で曳航されるんです。ですから、ギリ回しも簡単に出来てしまいます。

> 曳くだけでも大変なのに向きを90度、あるいは180度変えるのは大変な作業でしょうね。
> 本来の高さにするために、電線を地中に、なんて今更できないのでしょうか?
> 素晴らしい祭りですのに・・・。

地下化すればOKではないんです。高くすると非常に倒れやすくなるので、四方から太いロープで引っ張ります。そして、回転するときには、そのロープも遅滞なく追随しないといけません。その際に、観客がどいてくれるか。そこが大問題のようです。

とは言うものの2年前の10月には出来ましたから。やってやれないことはないのです。

2014/12/09 (Tue) 23:02

AzTak  

Re: こんにちは。

masaさん、こんばんは。

> かなりの重量なのでしょうね。
> 大人が20人でやっと浮き上がらせているようで、
> 力のいる作業ですね。

ものすごく大変だと思います。それを何度繰り返すのか。気が遠くなりそうです。何だかんだで最低でも20回は行うと思います。怪力の男衆の力が必要不可欠なようです。

> 伝統を守る若衆の活気が感じられます。

そうですね。でも、あれだけは、翌日の筋肉痛が想像を絶するほどだと思います。

2014/12/09 (Tue) 23:09

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは<(_ _)>(^-^)

keikoさん、こんばんは。

> 最後のお写真いいですね!暗いのにバッチリ!
> 笠鉾の漢字が難しいです。(恥)

今回の夜祭では低い形での曳行になっているので、本来のイメージを知っていただきたく古い写真を引っ張りだしました。あれだけは2年前の10月の写真です。
実物は相当に綺麗でした。次の正装姿は何年後にやってくれるんでしょうね。
蝋燭の灯ですから、私の安物のカメラ&レンズでは、あれで精一杯でした。

2014/12/09 (Tue) 23:15

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> そちらではギリ回しと言うんですね~

そうなんです。やり方も独特です。あと、1基だけはキリンと呼ばれるジャッキで持ち上げて回転させる屋台があります。

> 祇園祭では辻回しと言うらしいのですが、
> 実際には見たことが無い僕です。
> その場で見たら迫力があるんでしょうね~~

京都は大都会で道も交通を遮断すれば相当に広くなりますから、悠然と行っている感じですね。
秩父は片道1車線の道に露店がたくさん出て、観客もいっぱいなので、本当に大変だと思います。

迫力はもの凄いのですが、近くでないと何をしているのかわからないかもしれませんね。

2014/12/09 (Tue) 23:23

ijin  

ギリ廻し

今日は。

山車の運行方向を変えるのは、山車を担いだままで、指揮者の音頭で行うものかと漠然と考えていましたが。。
何故、お写真のようなギリ廻しの方法を採るのでしょう。
安全のため?

廻しに参加する若者の力は、頼りがいがありますね。
日本が背負えます。

夕暮れの薄い闇の中の傘鉾は神々しく見えます。
創りも豪華。流石秩父神社と思わせます。

外側の白い簾のような飾りは何でしょう。
読み落としなのか、記述を発見できませんでした。
神々しきものと下賤との隔離間かも。。

2014/12/12 (Fri) 15:07

AzTak  

Re: ギリ廻し

> 今日は。

ijinさん、こんばんは。

> 山車の運行方向を変えるのは、山車を担いだままで、指揮者の音頭で行うものかと漠然と考えていましたが。。
> 何故、お写真のようなギリ廻しの方法を採るのでしょう。
> 安全のため?

千貫神輿を考えてみてください。あんなに担ぐための棒があっても、みんな青息吐息です。その数倍以上はあります。担げるものではありません。
ああやるしかやりようがないということだと思います。

> 廻しに参加する若者の力は、頼りがいがありますね。
> 日本が背負えます。

(ΦωΦ)フフフ…、そうかもしれませんね。

> 夕暮れの薄い闇の中の傘鉾は神々しく見えます。
> 創りも豪華。流石秩父神社と思わせます。

そうですね。

> 外側の白い簾のような飾りは何でしょう。
> 読み落としなのか、記述を発見できませんでした。
> 神々しきものと下賤との隔離間かも。。

あれは、御会式の時の万灯と同じで、桜の花などを模したものではないでしょうか。
正装した時でないと使いません。普段の年は笠鉾と屋台の違いが見た目には見分けにくいようです。

2014/12/13 (Sat) 00:09

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