増上寺~二天門~御成門~台徳院霊廟惣門_with_東京タワー(2) 11/06 19:23追記 - 増上寺~二天門~御成門~台徳院霊廟惣門_with_東京タワー_2014_Oct&Nov
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増上寺~二天門~御成門~台徳院霊廟惣門_with_東京タワー(2) 11/06 19:23追記

大殿(本堂)
金色に輝く鴟尾(しび)が何とも印象的。戦災で焼失後の再建は昭和49年とかなり年月が経過してからである。増上寺といえども、大殿(本堂)の再建は容易ではなかったのだろうか。だいぶ以前に増上寺に行ったきりという方は、もしかしたら、この建物は見ていない可能性がある。見たのは、昭和二十七年(1952年)に建てられた仮本堂だったかもしれない。
大殿などの位置は、しっかりと考えて建てているようだ。

大門から大殿本堂に至る道のりは、穢土(えど)(我々の世界)から極楽浄土に至る世界を表している。三門をくぐり煩悩を解脱し、大殿阿弥陀仏の元へと向かう。ご本尊阿弥陀仏が鎮座する大殿は西方極楽浄土の如き、方角を西に位置する。よって大殿内の荘厳は極楽の世界を視覚的にも表現した造りとなっています。
 三門から大殿:距離にして約48間。阿弥陀仏の48願。
 大門から三門:約108間。三門をくぐり108の煩悩から解脱します。

参道から大殿前に至る階段:18段。阿弥陀仏の本願、第18願。
大殿(本堂)_1
大殿に登る階段:25菩薩をあらわし、25の階段となっています。
大殿(本堂)_2
大殿(本堂)_3
大殿(本堂)_4
free画像を借用
大殿(本堂)の内部

安国殿
見た感じでは、安国殿が参拝者の向かう先の首位のようだった。何しろ、家康が必勝を祈願して戦場に必ず持参したという恵心僧都の作と伝えられる秘仏黒本尊(阿弥陀如来)が祀られているからだ。縁起が良いことこの上ない。あやかりたいと思うのが当然なんだろう。
旧安国殿は現在の芝東照宮の位置にあったようだ。なぜ、こんな端の方においていたのだろうか?そう疑問がわいたのだが、以前は黒本尊は大殿の真後ろにあったようで、安国殿の位置はそれほど重要ではなかったようだ。

安国殿_1
安国殿_2

光摂殿(こうしょうでん)
本当はこの大広間天井絵を見るのが増上寺に行った主目的だった。その割には『こうしょうでん』と読ませるとも知らず、何をか況んやなのだ。
光摂殿は僧侶の修行道場施設として建てられているようで、その使用実態から考えても、何時行ってもその大広間天井絵を自由に目にすることができるということではないようだ。私が行った日も、僧侶の研修が行われているとの事だった。それでも、春の天井絵特別公開(4月)や港区民まつり(10月)などの際に見ることができるらしい。

外観だけを見たのでは、がっちりつくってある仏教施設にしか見えず、それ以上の豪華施設にはどうしても見えない。ところが実は凄いのだ。
光摂殿(こうしょうでん)_1
光摂殿(こうしょうでん)_2

今春公開時の写真付きの案内記事へjump

この光摂殿大広間の格天井には、平成九年より、東京都庭園美術館名誉館長の鈴木進先生監修のもと、日本画壇を代表する故小倉遊亀画伯・故上村松篁画伯をはじめとする百二十名の日本画家がそれぞれ一作品づつ「四季の草花」をテーマに、約三年の歳月を費やして描かれた作品が奉納されております。数ある天井絵の中でも、これだけ多くの先生方の作品を一同に御覧頂ける素晴らしさは他に類を見ず、歴史に残すべき寺宝となりました。天井絵百二十枚に併せて襖絵、杉戸絵も奉納され、日本画による百華が花開いております。

経蔵(東京都指定建造物)
1605(慶長10)年築。1800(寛政12)年に現在地に移築されたもので、木造の八角形の輪蔵と、増上寺が保有する貴重な経典を保管。三門とともに、都内の建築としては最古級の存在。
家康公から寄進された国の重要文化財、宋版・元版・高麗版の三大蔵経を収蔵しておりました(現在は収蔵庫に移管)。

経蔵(東京都指定建造物)_1
経蔵(東京都指定建造物)_2
経蔵(東京都指定建造物)_3
経蔵の裏側にある平べったい建物
経蔵の裏側にある平べったい建物

旧方丈門(黒門) [区指定文化財]
御成門交差点付近の芝公園・みなと図書館・御成門小学校一帯にあった増上寺方丈の表門…ということは、北側から北廟・増上寺・南廟・方丈というふうに展開していたようだ。本当に広い敷地だったようだ。そこの門だったのか。
御成門交差点付近の芝公園・みなと図書館・御成門小学校一帯にあった増上寺方丈の表門であった旧方丈門であります。三代将軍家光公の寄進・建立とされ、慶安年間(1648~1652)の建立とされております。明治時代に増上寺方丈に北海道開拓使の仮学校や海軍施設が置かれ、その後芝公園となったおり、鐘楼堂脇に移築したものを、昭和五十五年(1980年)に当山通用門として日比谷通り沿いに移築しました。
旧方丈門(黒門)_1
free画像を借用
旧方丈門(黒門)_2

増上寺は、明徳四年(1393年)、浄土宗第八祖酉誉聖聰(ゆうよしょうそう)上人によって開かれました。
場所は武蔵国豊島郷貝塚、現在の千代田区平河町から麹町にかけての土地と伝えられています。
室町時代の開山から戦国時代にかけて、増上寺は浄土宗の東国の要として発展していきます。
安土桃山時代、徳川家康公が関東の地を治めるようになってまもなく、徳川家の菩提寺として増上寺が選ばれました(天正十八年、1590年)。家康公がときの住職源誉存応(げんよぞんのう)上人に深く帰依したため、と伝えられています。
慶長三年(1598年)には、現在の芝の地に移転。江戸幕府の成立後には、家康公の手厚い保護もあり、増上寺の寺運は大隆盛へと向かって行きました。
三解脱門(さんげだつもん)、経蔵、大殿の建立、三大蔵経の寄進などがあいつぎ、朝廷からは存応上人へ「普光観智国師」号の下賜と常紫衣(じょうしえ)の勅許もありました。
家康公は元和二年(1616年)増上寺にて葬儀を行うようにとの遺言を残し、75歳で歿しました。
増上寺には、二代秀忠公、六代家宣公、七代家継公、九代家重公、十二代家慶公、十四代家茂公の、六人の将軍の墓所がもうけられています。
墓所には各公の正室と側室の墓ももうけられていますが、その中には家茂公正室で悲劇の皇女として知られる静寛院和宮さまも含まれています。
現存する徳川将軍家墓所は、本来家宣公の墓前にあった鋳抜き(鋳造)の中門(なかもん)を入口の門とし、内部に各公の宝塔と各大名寄進の石灯籠が配置されています。
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年11月05日
最終更新 2014年11月05日

16 Comments

There are no comments yet.

aunt carrot  

東京タワーからは何度も見下ろしている増上寺。
こんなに素晴らしいとは知りませんでした。
寄ってみなくては勿体ないことでした。
この記事を頭にいれて寄ってみたいと思いました。
AzTakさんの記事は本当に良く調べられて
凄いなぁと思います。
1冊の本になりますね。

2014/11/05 (Wed) 08:53

Mika  

AzTakさん、こんばんは♪

増上寺から見る東京タワーはこんなに近くに見えるんですね。
大殿とタワーを合わせて見ると、新旧な感じが面白いです。
4枚目のお写真、素敵ですね。
少し色づいた葉や綺麗な屋根瓦がとってもよい雰囲気^^
旧方丈門のグリーンの枠組みはなんなのでしょうか?
イベントか何かですか?

2014/11/05 (Wed) 09:06

HARU  

こんにちは。

東京タワーと肩を並べて、でも増上寺の安定感はさすがに歴史そのものですね。格子天井の絵は実際にまじかに見ると見事なんでしょうね。ぜひ、公開時に撮影してアップ願います。でも、1枚1枚撮ると大変なことになりますね(笑)

2014/11/05 (Wed) 12:03

のんびり熊  

AzTakさん

こんにちは
様々な堂が有るんですね。
ん、塔は東京タワーしか覚えがありませんがあったのかな。
最も入らなかったので分りませんが。
光摂殿の天井絵、ぜひ本物をを見たいですねえ。

2014/11/05 (Wed) 13:09

ララ  

東京タワーの真下にお寺があるんですね。
良く見る風景は周りがビル群ですがこんな風に
お寺があると心が安らぐでしょうね。

2014/11/05 (Wed) 15:18

花さか爺サン  

こんにちは

流石徳川将軍家の菩提寺ですね。
6人の将軍と正室や側室も一緒に祀られているようですね。
十四代家茂公の正室の皇女静寛院和宮さまもここに祀られているとは知りませんでした。
増上寺と東京タワーはこんなに近かったのですね。
大殿内の荘厳は見事な造りで、極楽浄土を表現してたいるのですね。
光摂殿の天井絵も素晴らしいですが、実物はなお一層素晴らしいものだと思います。
是非拝観したいものです。

2014/11/05 (Wed) 16:58

土佐けん  

こんばんは

増上寺と東京タワー、面白いですね^^
都会にあるお寺だということがよく解ります。
東京タワーに上って見たいな~~
未だに上ったことが無い僕です(^^;

2014/11/05 (Wed) 21:26

AzTak  

Re: タイトルなし

aunt carrotさん、こんばんは。

> 東京タワーからは何度も見下ろしている増上寺。
> こんなに素晴らしいとは知りませんでした。
> 寄ってみなくては勿体ないことでした。
> この記事を頭にいれて寄ってみたいと思いました。
> AzTakさんの記事は本当に良く調べられて
> 凄いなぁと思います。
> 1冊の本になりますね。

私は、学校も会社も増上寺のそばでしたが、恥ずかしながら三解脱門さえ見れば、それで十分だと思っていたあきれ果てたおやじでした。
どこか行くところがないかなと漁っていた時に、光摂殿大広間天井絵が凄いものなんだということに改めて気づいたのです。知らなかったわけではなかったのですが、価値を十分に認識していませんでした。
そうそう簡単には入れないだろうなと思いつつ、とりあえず、見に行ってみようかと考えた次第です。
本などには到底なりえません。
今回も古い伽藍等の配置図を見ていたら、安国殿がかなり端の方にありました。黒本尊を祀ってある伽藍がそんな場所であってよかったのかおかしいなと思いつつ、理由がわかりませんでした。夕方になって、その図をもう一度よく見たら、安国殿とは別に大殿の真後ろに黒本尊が書かれてありました。昔の安国殿は大した伽藍ではなかったようです。戦後に伽藍を再配置して、黒本尊を祀るようになり、位置づけが重くなったんだと思いました。
そんなことをああでもない、こうでもないと考えるのが、好きなんです。

2014/11/05 (Wed) 22:32

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
東京タワーの展望台から見下ろす増上寺しか知りません 汗)
流石に徳川家の菩提寺の事はありますね!
何と言っても本堂と大好きな東京タワーのコラボが見れるなんて最高の立地です。
堂々とした重厚な本堂、必勝を祈願した安国殿、光摂殿大広間の天井絵は見れなくて残念でしたが、見どころ満載ですね!
三門や大門からの距離や階段の段数がそれぞれ意味があって
計算しつくされて建造されたことを伺わせますね♪

2014/11/05 (Wed) 22:43

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTakさん、こんばんは♪

Mikaさん、こんばんは。

> 増上寺から見る東京タワーはこんなに近くに見えるんですね。

近く見えるどころが隣接しています。権利関係はよくわかりませんが、もしかしたら、増上寺の敷地のいち日に東京タワーが入り込んでいるかもしれないくらいです。

> 大殿とタワーを合わせて見ると、新旧な感じが面白いです。
> 4枚目のお写真、素敵ですね。

4枚目は、かつて北廟があった位置から撮ったものです。
増上寺は東から西に向かって進み、そこに大殿があるという位置取りになっています。北からどう見えるかはあまり気にしていなかったのかもしれません。
とは言っても、2代将軍の霊廟があった場所です。当然、後代の将軍たちが墓参に来ることもあったでしょう。多少は見栄えを考えたかもしれませんね。

> 少し色づいた葉や綺麗な屋根瓦がとってもよい雰囲気^^

明治以降の苦しい時期を乗り越えて、相当に繁栄しだしてきたところかもしれません。
それを単に貯めこんでしまうのではなく、大広間天井絵などに投資したりして、本当に凄いことです。

> 旧方丈門のグリーンの枠組みはなんなのでしょうか?
> イベントか何かですか?

何か横文字のイベントのようでした。横文字を見ると、急にモノが見えなくなるもので。イベント名は忘れました。

2014/11/05 (Wed) 22:45

AzTak  

Re: こんにちは。

HARUさん、こんばんは。

> 東京タワーと肩を並べて、でも増上寺の安定感はさすがに歴史そのものですね。格子天井の絵は実際にまじかに見ると見事なんでしょうね。ぜひ、公開時に撮影してアップ願います。でも、1枚1枚撮ると大変なことになりますね(笑)

天井画は公開時には忘れずに見に行こうと思います。でも皆さん、どうやって撮るんでしょうね。お客さんが殺到するでしょうから、手持ち撮影しか無いんでしょうね。120枚もの力作を撮りまくっていたら、あちこち筋肉痛になって大変でしょうね。

2014/11/05 (Wed) 22:53

AzTak  

Re: AzTakさん

> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 様々な堂が有るんですね。

そうですね。綺麗さっぱり焼け落ちて、明治以来、独立独歩で頑張ってきたのに、またまた大借金生活にUターンだったんでしょうね。でも、無茶なことをしない宗派のようで、何とか再建してしまいましたね。

> ん、塔は東京タワーしか覚えがありませんがあったのかな。
> 尤も入らなかったので分りませんが。

東京タワーが立ってからはずっと寄り添うように見えていたと思います。
何せ隣接している関係ですから。

> 光摂殿の天井絵、ぜひ本物をを見たいですねえ。

はい、是非とも見たいものです。

2014/11/05 (Wed) 23:00

AzTak  

Re: タイトルなし

ララさん、こんばんは。

> 東京タワーの真下にお寺があるんですね。

そうなんですよ。

> 良く見る風景は周りがビル群ですがこんな風に
> お寺があると心が安らぐでしょうね。

一般の人はそうだと思います。私の場合は、極端な高所恐怖症なので、心臓が止まりそうになる真下のアングルは絶対に見ないようにしています。
東京タワーからだと、東京湾の最奥部とか、お台場とか横浜のMM21とか、スカイツリーとか、そういうものを見る人が多いことでしょうね。
でも真下も見ますかねえ。

2014/11/05 (Wed) 23:07

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんにちは

花さか爺サンさま、こんばんは。

> 流石徳川将軍家の菩提寺ですね。
> 6人の将軍と正室や側室も一緒に祀られているようですね。
> 十四代家茂公の正室の皇女静寛院和宮さまもここに祀られているとは知りませんでした。

政略結婚以外の何物でもなかったと思いますが、案外に仲が良い夫婦だったんでしょうかね。歴代将軍の中で、最も正室との関係が良かったとか。恐妻家の私には羨ましい話です。

> 増上寺と東京タワーはこんなに近かったのですね。

はい、隣どうしです。

> 大殿内の荘厳は見事な造りで、極楽浄土を表現しているのですね。
> 光摂殿の天井絵も素晴らしいですが、実物はなお一層素晴らしいものだと思います。
> 是非拝観したいものです。

交通の便が良い所ですから、上京の折に大殿内部だけでもご覧になられるといいですね。但し、大きな法要などがあると、その間は入ることができないでしょうから、…。見ることができたら運がよいということでしょうか。

2014/11/05 (Wed) 23:19

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> 増上寺と東京タワー、面白いですね^^
> 都会にあるお寺だということがよく解ります。

そうですね。港区ですから、立派なビルディングが目立ちます。皇居(江戸城)からもすぐ近くなんですよ。

> 東京タワーに上って見たいな~~
> 未だに上ったことが無い僕です(^^;

(ΦωΦ)フフフ…、そうでしたか。
私は大の高所恐怖症のくせに、3-4回、上った事があるんですよ。さすがに真下にある増上寺を覗くなどという大それたことは、私の美学が許しませんでしたが。(大笑)

2014/11/05 (Wed) 23:26

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 東京タワーの展望台から見下ろす増上寺しか知りません 汗)
> 流石に徳川家の菩提寺の事はありますね!

昔は、北廟~増上寺~南廟~方丈と、ミルフィーユのように横に展開していたようで、ものすごい広さだったんでしょうね。

> 何と言っても本堂と大好きな東京タワーのコラボが見れるなんて最高の立地です。
> 堂々とした重厚な本堂、必勝を祈願した安国殿、光摂殿大広間の天井絵は見れなくて残念でしたが、見どころ満載ですね!

ここは、makiraさんの撮影手腕でいい画を撮っていただきたいところです。

> 三門や大門からの距離や階段の段数がそれぞれ意味があって
> 計算しつくされて建造されたことを伺わせますね♪

こだわりの浄土宗ですから。凄いですよね。ここのところ、九品仏浄真寺、鎌倉の英勝寺と浄土宗のお寺さんを見てきましたが、その仕上げに凄いとことに行き着きました。

2014/11/05 (Wed) 23:34

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