浦賀の幕末前後の遺跡を回る(9) - 浦賀の幕末前後の遺跡を回る_2014_Sep&Oct
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浦賀の幕末前後の遺跡を回る(9)

浦賀船渠
今回(追加往訪日)は外から覗くだけだったが、ときどき探訪ツアーがあるようだ。そういう機会に内部を見学に行きたいものだ。
『浦賀ドック』として横須賀市民には馴染みの会社だった。殆どの人が船渠(せんきょ)という社名だとは知らなかったのではなかろうか。前身は、幕府の浦賀造船所で、同じ場所において1897年(明治30年)に設立された。その後変遷があり、浦賀工場自体は2003年に閉鎖された。その間、一貫して地域経済の協力な牽引役を果たしてきた。
在りし日の浦賀ドック
外から見た浦賀ドックの様子_1
浦賀造船所の外壁も一部は煉瓦造り
ドックと同じフランス積みという積み方。構内にそのまま残る昭和20年製造のクレーン。
外から見た浦賀ドックの様子_2
外から見た浦賀ドックの様子_3
外から見た浦賀ドックの様子_4
外から見た浦賀ドックの様子_5
外から見た浦賀ドックの様子_6
外から見た浦賀ドックの様子_7
外から見た浦賀ドックの様子_8
外から見た浦賀ドックの様子_9
外から見た浦賀ドックの様子_10
川間ドック跡
多分、川間ドック跡だと思う。きちんと撮っておくんだった。マリーナレストランの駐車場からよく見えるようだ。
川間ドックはかつては石川島が浦賀分工場として開設したもの。その後、浦賀船渠に買収された。wikipediaには、
現在、浦賀船渠の第1号ドック(通称浦賀ドック)は世界に4か所にしか現存していないレンガ積みドライドックのうちのひとつである。国内でも明治期のものは浦賀ドックと川間ドック跡しかなく、両者とも貴重な文化遺産である。
と記載されている。なんでこの部分ギリギリまでマリーナに売ってしまったのだろうか。
米軍横須賀基地内にあるドライドックは違うのかなあと思ったが、あちらは江戸時代建造&石積み&現役のようだ。さらに貴重なもののグレードが上のようだ。

川間ドック跡_1
川間ドック跡_2
この川間ドックは、レンガ造りのドックとして知られ、横浜のランドマークタワーのドックヤード以上の価値があるものですが、あまり知られていません。200t位の船まで建造されていました。
手前のコンクリートが少し朽ちている部分は、川間工場の擁壁だったようだ。
川間ドック跡_3

浦賀駅の階段を下ると、巨大な建物が海側の道沿いに続いています。一世紀以上にわたって約1000隻にのぼる艦船をつくり続けてきた浦賀ドックの跡地です。
平成15年(2003)に閉鎖されるまで、30mを越す高さのクレーンが空を覆い、日本丸、海王丸をはじめ、青函連絡船・大型タンカー・自動車運搬船・護衛艦などの船がこの浦賀ドックで建造され、街はドックで働く人たちでにぎわいました。
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浦賀ドック
浦賀での造船の歴史は古く、安政元年(1854)現在は暗渠となっている浦賀駅前を流れる「長川」の河口で、中島三郎助らにより日本最初の洋式軍艦である鳳凰丸が建造されました。太平洋横断直前の咸臨丸も、この河口で修理が行われました。
明治24年(1891)中島三郎助の23回忌にあたり、函館戦争の同志であった荒井郁之助が浦賀に造船所を造ることを提唱しました。榎本武揚が賛成して地元の有力者に働きかけ、明治30年(1897)浦賀船渠株式会社が創設され、2年後にはドライドックが建造されました。
浦賀船渠株式会社は、浦賀重工業㈱を経て住友重機械工業㈱となり、平成15年(2003)3月に閉鎖されました。現在、一般の見学はできませんが、「咸臨丸フェスティバル」や「中島三郎助まつり」などの際に、ドライドックを含め一部が公開されます。
昭和18年(1943)に作られ、1基のみ解体されずに残されているクレーン、明治32年(1957)に建造されたドライドックなど(いずれも浦賀生協付近からフランス積みのれんが塀越しに見ることができます)に、当時の面影を偲ぶことができます。


『廃造船所で行われる、まつり』の記事へjump
同上記事のドック部分へjump
『浦賀ドック跡』の記事へjump

締まらない最後になってしまいましたが、以上で『浦賀の幕末前後の遺跡を回る』シリーズはおしまいです。最後までご覧頂きありがとうございました。
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年10月28日
最終更新 2014年10月28日

18 Comments

There are no comments yet.

makira  

lこんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
ご苦労さまでした!楽しませていただきました♪
1枚目の写真は貴重なものだと思います。
bird's eye view ですから鳥瞰図もしくは 全景ですよね!
明治30年頃の写真だと思いますが、周りの家々もちゃんとした家になっていますね!(みんな瓦屋根のようです)
今更言っても仕方ないですが、もう少しきちんと保存しておいてほしかったですね!
↓の燈明堂は220年間灯りを灯し続けたとは物凄いことだと思いますね~!
後半は干鰯問屋が一切を管理したとは・・・これまた驚きですね!

2014/10/28 (Tue) 04:43

hiro  

お早う御座います!

横須賀や浦賀は行ったことがありませんので興味を持って見せて頂いています。
横須賀などは行ってみたいと思っていますが、此方からは可成り遠いので行くのは難しいです。
AzTakさんが色々な所を紹介してくれるので楽しく拝見させて頂いています。
私の所は特に有名な名所はありませんので寂しいです。

2014/10/28 (Tue) 09:32

HARU  

こんにちは。

お疲れ様でした。それにしても、次から次へと観光周遊コースを開発して歩かれていること、驚きです。そのときどきのテーマは事前に決めてのことと思いますが、そういう緻密さも・・・性格ですかね。真似しようにもできません。

2014/10/28 (Tue) 11:58

モカ  

こんにちは

船を造っていたところなんですか?
レンガ造りってオシャレですよね^^

2014/10/28 (Tue) 15:47

keiko  

こんばんは<(_ _)>(^-^)

レトロなクレーンが、絵になりますね!カッコいいと思いました。(≧∇≦)b

2014/10/28 (Tue) 18:30

のんびり熊  

AzTakさん

こんばんは
最後に極めつけの遺跡が登場しましたね。
浦賀ドック跡地、聞いたことはありますが改めて見させていただくと、明治以来の造船技術の歩みを思います。
造船日本を支え続けてきたことは素晴らしいことです。

2014/10/28 (Tue) 20:26

ijin  

浦賀ドック

今晩は。

「浦賀ドック」何時の頃か。。忘却の彼方ながら、言われれば覚えています。
長く生きていて、語り部で有ってしかるべき身なのに恥ずかしい限り。

その歴史拝見しました。
日本を支えてきた大事なドック。

上の写真は往時の活況を伝えて、説得力と迫力を感じます。
ありがとうございます。

2014/10/28 (Tue) 21:00

土佐けん  

こんばんは

へえ~これ、クレーンなんですか!
昭和20年製のクレーンが残っているのが凄い!
レトロ感満載の素敵な情景ですね^^

2014/10/28 (Tue) 22:03

AzTak  

Re: lこんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

Makiraさん、こんばんは。

> ご苦労さまでした!楽しませていただきました♪
> 1枚目の写真は貴重なものだと思います。
> bird's eye view ですから鳥瞰図もしくは 全景ですよね!
> 明治30年頃の写真だと思いますが、周りの家々もちゃんとした家になっていますね!(みんな瓦屋根のようです)

もう少し、浦賀のコミュニティセンターには当時の写真が残っていたかも知れなかったですね。
あの時は、鏝絵のことしか頭になかったので、他の資料は見ていたとしても、認識から漏れていたようです。つまり視野が狭かったということでしょう。(^_^;)

> 今更言っても仕方ないですが、もう少しきちんと保存しておいてほしかったですね!

そうですね。でも大企業相手に地元自治体が強気には出られない立場の弱さがあったのかもしれませんね。それで、みすみす、文化遺産が放置され、貴重な観光資源も放置されているのは残念なことですね。

> ↓の燈明堂は220年間灯りを灯し続けたとは物凄いことだと思いますね~!
> 後半は干鰯問屋が一切を管理したとは・・・これまた驚きですね!

凄いものだと思いましたが、愛宕山を上った後、陸軍桟橋への行き方を間違え、道草を食ったりして、ヘロヘロになってたどり着きました。実際には大した距離ではないはずなのに、本当にバテました。考えて見れば、途中どこでも休憩を取らず腰掛けもしなかったのが、敗因だったかもしれません。
現物が残っていれば重文以上の指定が確実だったんでしょうが、本当にあんな岬の突端で風雨がまともに吹き付けるところです。相当に傷んでいたのでしょう。火事ではなく、台風で倒壊したとは残念な話です。
それにしても干鰯問屋の経済力は大したものだったんですね。

2014/10/28 (Tue) 22:27

AzTak  

Re: お早う御座います!

hiroさん、こんばんは。

> 横須賀や浦賀は行ったことがありませんので興味を持って見せて頂いています。
> 横須賀などは行ってみたいと思っていますが、此方からは可成り遠いので行くのは難しいです。
> AzTakさんが色々な所を紹介してくれるので楽しく拝見させて頂いています。
> 私の所は特に有名な名所はありませんので寂しいです。

ははは、もう少し写真の質が高いといいのですが、記録しているにすぎない写真ばかりで、恐縮です。私もhiroさんの写真を食い入るように何度も見させて頂いています。
私は、昔は乗り物酔いがひどい少年で、どこにも出かけられず、地図ばかり見ていた記憶があります。どこにでも行って見てみたい気持ちはその頃芽生えたのかもしれません。でも、一人の人間が体験できる分は、そうそう多くはないでしょう。
いまは、他人様の経験をありがたく拝見できるので、自分の世界観が大分広がってきたような気がしています。

2014/10/28 (Tue) 22:38

AzTak  

Re: こんにちは。

HARUさん、こんばんは。

> お疲れ様でした。それにしても、次から次へと観光周遊コースを開発して歩かれていること、驚きです。そのときどきのテーマは事前に決めてのことと思いますが、そういう緻密さも・・・性格ですかね。真似しようにもできません。

かなりずぼらな性格なんです。事前に次の行き先は此処にしようくらいは考えて、見どころはこんなものがあるのかということを頭のなかにしまい込みます。かなり雑駁なものですが。そして、当日は調べたことさえ忘れて、ぶらぶら歩いているので、見落としばかりです。
何故、最初にきちんと下調べを徹底しないのかと、いつも後になって悔やんでいます。

2014/10/28 (Tue) 22:46

AzTak  

Re: こんにちは

モカさん、こんばんは。

> 船を造っていたところなんですか?

世界に冠たる日本の造船技術の草分け的な工場だったと思います。ほかがもっと進歩していったため、徐々に比重は低下していきましたが、横須賀という立地上、日米の艦船建造とか改修とかの実績が豊富だったようです。

> レンガ造りってオシャレですよね^^

たしかにおしゃれですね。レンガ造りのドライドックは世界に4つしか残っておらず、その内の2つが浦賀にあるんですから、きちんと保全すべきだと思うんです。

2014/10/28 (Tue) 22:53

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは<(_ _)>(^-^)

keikoさん、こんばんは。

> レトロなクレーンが、絵になりますね!カッコいいと思いました。(≧∇≦)b

ディズニーやユニバーサルスタジオの関係者が参考にさせてもらいたいと色々と調べて行ったかもしれませんね。現役の工場みたいにピカピカに磨き上げられていないところが、すごくいいなあと思います。
別に廃墟マニアではないのですが。(^_^;)

2014/10/28 (Tue) 22:56

AzTak  

Re: AzTakさん

> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 最後に極めつけの遺跡が登場しましたね。
> 浦賀ドック跡地、聞いたことはありますが改めて見させていただくと、明治以来の造船技術の歩みを思います。
> 造船日本を支え続けてきたことは素晴らしいことです。

そうですね。次回の中島三郎助関連のイベントの際に、潜り込んで、舐め回すようにしっかり見て、嫌になるくらい写真も撮ってきたいなと思います。別に廃墟マニアではありませんが。

2014/10/28 (Tue) 23:01

AzTak  

Re: 浦賀ドック

> 今晩は。

ijinさん、こんばんは。

> 「浦賀ドック」何時の頃か。。忘却の彼方ながら、言われれば覚えています。
> 長く生きていて、語り部で有ってしかるべき身なのに恥ずかしい限り。
>
> その歴史拝見しました。
> 日本を支えてきた大事なドック。
>
> 上の写真は往時の活況を伝えて、説得力と迫力を感じます。
> ありがとうございます。

私も横須賀市民だった頃、何とか見てみたいものだと思っていました。でもチャンスがありませんでした。今のほうが機会さえ見つければ、丁寧に見て回ることができそうです。
浦賀奉行所の与力で浦賀のドライドックを作った中島三郎助関連のイベントが毎年一月に開催され、その際に内部見学ができるようです。たった一日限りのイベントですから、見逃さないように気をつけて、しっかり見てこようと考えています。

2014/10/28 (Tue) 23:11

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> へえ~これ、クレーンなんですか!
> 昭和20年製のクレーンが残っているのが凄い!
> レトロ感満載の素敵な情景ですね^^

ドライドックなども残っていて、歴史的にも貴重な存在のようです。なんで放置しておくのか、不思議でなりません。横須賀市もお金がなければ、国や県と協力して、国家規模の財産保全に務めるべきでしょう。

PS.愛宕山の中腹に龍馬像建設の計画があるようです。龍馬は横須賀には来たことがなかったと思いますが、おりょうさんが眠る土地ですから。

2014/10/28 (Tue) 23:16

ijin  

毎年一月に開催されるイベント

今晩は。

>中島三郎助関連のイベントが毎年一月に開催され、その際に内部見学ができるようです><

期待しています。宜しくお願い致します。

今日、Canonから55-200MMが届きました。
これなら花のマクロも撮れそうですね。

10日位期間が有ります。その内、花をマクロで撮ってみます。
できが良ければブログにも載せたいと。。。

2014/10/29 (Wed) 20:07

AzTak  

Re: 毎年一月に開催されるイベント

> 今晩は。

ijinさん、こんばんは。

> >中島三郎助関連のイベントが毎年一月に開催され、その際に内部見学ができるようです><
>
> 期待しています。宜しくお願い致します。

『咸臨丸フェスティバル』『中島三郎助まつり』とが定期的に開催されるイベントで、ドック内に入ることができるようなもののようです。前者は4月、後者は1月ということのようなので、時期的に早い方に出かけるつもりでいます。
うまく撮れるか保証の限りではありませんが、頑張ってみたいと考えています。

> 今日、Canonから55-200MMが届きました。
> これなら花のマクロも撮れそうですね。
>
> 10日位期間が有ります。その内、花をマクロで撮ってみます。
> できが良ければブログにも載せたいと。。。

いいですねえ。そこまで熱心の取り組むユーザが居るとは、キャノンも嬉しい話でしょう。
ぜひ、ブログにも乗せてください。レンズの使用感も教えていただければありがたいです。

実は、EOS M3が発売されるときに合わせて買いたいなと考えています。レンズ交換の頻度を減らしたいのです。よく落としたり、落としそうになったりするものですから。

2014/10/29 (Wed) 22:09

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