ヴェルニー公園、瑞泉寺、永福寺跡、鎌倉宮、荏柄天神社(6) - ヴェルニー公園、瑞泉寺、永福寺跡、鎌倉宮、荏柄天神社_2014_Sep
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ヴェルニー公園、瑞泉寺、永福寺跡、鎌倉宮、荏柄天神社(6)

瑞泉寺(4)

石段を上り、漸く山門に着いた。ここで息を整えるべく、付近を観察してみた。
瑞泉寺は、鎌倉幕府の重臣である二階堂道蘊が、紅葉ヶ谷(もみじがやつ)と呼ばれる山間に夢窓疎石のために堂宇を建てたことに始まります。夢窓疎石は徳の高い僧であるだけでなく、すぐれた作庭家でもあったため、三方を山に囲まれ、西に富士山を望む地形を生かして、本堂の背後の岩山を削り、谷の水を引いて池とし、美しい庭園をつくり上げました。
瑞泉寺は室町時代に入って栄え、鎌倉五山に次ぐ関東十刹の1位に列しました。
今見る本堂、庫裏、山門、書院などの堂宇は再建されたものです。禅寺らしい簡素なつくりの中に趣きをたたえ、四季それぞれに美しいお寺となっています。「花の寺」と呼ばれながら、実は華やかに彩られる時期はなく、むしろ地味なのですが、一度訪れた人は何度もリピートする、不思議な魅力があるお寺です。


山門
関東大震災で震源地に近かった鎌倉の寺院はかなりの被害を被った。瑞泉寺も他寺院同様に大被害を免れ得なかった。山門も再建したものだ。簡素なものだが、何か味わいを感じた。
山門_1
右手前の石柱には『一覧亭復興碑』と刻まれてあるそうだ。確かに見たけど恥ずかしながら私には判読できなかった。
山門_2
この日は、『芋の露連山影を正しうす』という飯田蛇笏の句が掲げられていた。
山門_3
山門の掲額
山門には瑞泉蘭若(らんにゃ)と書かれた額が掲げられている。蘭若とはサンスクリット語で「人里離れた閑寂の地」を意味するそうだ。今でもそう思うくらいだから、鎌倉時代はそういう感じが強かったのだろう。
山門の掲額
山門付近
手水
いいなあ、この感じ。玉龍井でなくとも、湧き水には事欠かないのだろう。この水でお茶を頂くととても美味しいそうだ。間違いなくそうなんだろうな。
手水
境内案内図
南の方角に鎌倉十井の一つである玉龍井があるのか。西の方角には言わずと知れた富士山。山号は錦屛(きんぺい)山というくらいだから、東の方角に錦屛山があるのもわかる。そして、北の方角に天台山があるのか。天園ハイキングコースの辺りなんだ。
思った以上に正確な案内図だ。『偏(正しくは行人偏だそうだ)界一覧亭』を見てみたかったなあ。

境内案内図
歌碑などがあった
山崎方代の歌碑
山崎方代の歌碑_1
山崎方代の歌碑_2
松陰吉田先生留跡碑
吉田松陰と当時の瑞泉寺の住職竹院和尚は伯父と甥の関係にあったのか。世の中広いようで狭いものだ。
吉田松陰は、1854年(安政元年)、下田で密航を企てる直前に、瑞泉寺の住職であった伯父の竹院和尚に会いにきたといわれる。
企ては失敗し、松蔭は獄中で瑞泉寺を訪れた詩を詠じたいう。
「山の青々とした竹の光が窓から射し込んでくる。方丈は奥深く、錦屏山の懐に抱かれて物静かである。いま私は囚われの身となって獄中にあり、むなしく苦しみを味わっている。ある夜夢に瑞泉寺を訪ねた」
瑞泉寺山門の前に建てられた石碑は、昭和4年に建立された徳富蘇峰の筆によるもの。

吉田松陰が浦賀にきたとき、金がなくなりこの寺まで金を借りにきたというだけだという説もあるようだ。真偽の程はどうなのだろうか。
松陰吉田先生留跡碑
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年10月02日
最終更新 2014年10月02日

16 Comments

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makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
山門に掲げられる句は、今日は・・・とありますが
毎日違う句が掲げられるのですか?
山門とその付近だけでもワクワクしますね!
境内が楽しみです。
↓の普通の紫陽花の後に咲くタマアジサイ、
私はまだ会ったことはありませんが、いいものが見れましたね♪
男坂と女坂、男坂を下りたということは、行きは女坂を行き
返りは男坂と言うことでしょうか?
普通は禁制の男坂を興味津々で上るのですが・・・
随分と楽な方を選びましたね 笑)

2014/10/02 (Thu) 00:35

keiko  

おはようございます(^^)

額の文字の地文様には、紗綾形に似たものがつかわれていますね。紗綾形の意味は、継続ですので、人里離れた閑寂の地が、永遠に繁栄し続くようにとの、思いがこめられていたのでしょうね。

2014/10/02 (Thu) 06:39

aunt carrot  

ご案内にも書かれていますが、大変地味な印象ですが
何故か鎌倉に行けば何度でも訪れてみたくなるお寺さんですね。
階段をゆっくり登って山門が見えてくると
季節ごとに違う山門の景色が楽しいところです。
鎌倉駅からは結構距離がありますがAzTakさん、健脚ですね。
まだまだ千葉もまわれますよ!
AzTakさん、FC2の不調は続いているようです。
いつもコメントがはいるとメールが来るのですが、
昨日はメールがないままblogにはコメントが入っていましたし、
他にもコメントいれたのに、という方がおられましたよ。
困ったものですね。

2014/10/02 (Thu) 07:32

HARU  

吉田松蔭の行動力と人脈にあらためて感服です。ほんとに至るところに足跡を残しているのですね。わが町五條にも森田節斎を訪ねて来ています。松陰が24歳の時です。龍馬もそうですが幕末の傑物たちの行動には驚くばかりです。夢に訪ねるほどの心象に刻まれた寺院だったのかと興味津々です。

2014/10/02 (Thu) 12:31

モカ  

こんにちは

「花の寺」と呼ばれているのですね。
紫陽花の時期だったかな、鎌倉のお寺さんを検索していた時に 瑞泉寺ひっかかりました。
派手さはなくても何度も訪れたくなるなんて 人の心を和ませてくれる雰囲気があるのでしょうね。

2014/10/02 (Thu) 16:17

のんびり熊  

AzTakさん

こんばんは
山門に何か掲げてあるとは思いましたが、蛇笏の句とは分りませんでした。
世の中、広いようでで狭く、狭いようで広い・・・
松陰先生が訪れた目的はともかく、後の人たちは、訪れたと言うことだけでも碑を作るんですね。
涸れない湧き水、いいですねえ。
ウチの湧き水、高速道路を造ったら地下水の流れが変わったようで、いまは余程降らないと湧きません。

2014/10/02 (Thu) 17:47

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 山門に掲げられる句は、今日は・・・とありますが
> 毎日違う句が掲げられるのですか?

他の方のブログをいくつか拝見していたら、違う句が書かれていました。更新頻度はわからないものの、交信はしているものと判断し、『今日は』という書き方をしました。
白墨汁で書かれているところを見ると、割と頻繁に更新されているんだと思いました。

> 山門とその付近だけでもワクワクしますね!
> 境内が楽しみです。

私も山門前に立った時、そんな感じがしました。

> ↓の普通の紫陽花の後に咲くタマアジサイ、
> 私はまだ会ったことはありませんが、いいものが見れましたね♪

あれにはびっくりしました。咲いているさまを見ると、紫陽花の仲間であるのは間違いなさそうですが、蕾があったのでびっくり。
前庭の花などを見ると、このお寺さんは是非ともmakiraさんに来ていただきたいお寺さんだなあと思いました。
お出かけの際は、例の瑞泉寺庭園の撮影に魚眼レンズか超広角レンズかを持参されるといいだろうと思いました。

> 男坂と女坂、男坂を下りたということは、行きは女坂を行き
> 返りは男坂と言うことでしょうか?
> 普通は禁制の男坂を興味津々で上るのですが・・・
> 随分と楽な方を選びましたね 笑)

(ΦωΦ)フフフ…、私もそのつもりだったんですが、男坂の下りは勾配が急だし、苔で滑りそうだし、手摺など無いし、非常に怖かったです。上りで感触を確かめるべきでした。

2014/10/02 (Thu) 19:42

AzTak  

Re: タイトルなし

> おはようございます(^^)

keikoさん、こんばんは。

> 額の文字の地文様には、紗綾形に似たものがつかわれていますね。紗綾形の意味は、継続ですので、人里離れた閑寂の地が、永遠に繁栄し続くようにとの、思いがこめられていたのでしょうね。

そうなんですか。そちらには全く疎く、立派だなあと思っただけでした。分かる人は見逃さないものなんですねえ。

2014/10/02 (Thu) 19:45

AzTak  

Re: タイトルなし

aunt carrotさん、こんばんは。

> ご案内にも書かれていますが、大変地味な印象ですが
> 何故か鎌倉に行けば何度でも訪れてみたくなるお寺さんですね。

本当にそうでしたね。

> 階段をゆっくり登って山門が見えてくると
> 季節ごとに違う山門の景色が楽しいところです。

そうなんでしょうね。色々な季節に行ってみたくなりますね。

> 鎌倉駅からは結構距離がありますがAzTakさん、健脚ですね。
> まだまだ千葉もまわれますよ!

今回は、軟弱なことに鎌倉宮までバスを使ってしまいました。もう少し遠いイメージがあったのですが、さほどでもなく助かりました。

> AzTakさん、FC2の不調は続いているようです。
> いつもコメントがはいるとメールが来るのですが、
> 昨日はメールがないままblogにはコメントが入っていましたし、
> 他にもコメントいれたのに、という方がおられましたよ。
> 困ったものですね。

ものすごいトラフィック量でしょうから、維持管理するのは非常に大変なんでしょうね。でも、会員を集めて運営している以上、しっかり責任を果たしてもらいたいものですね。

2014/10/02 (Thu) 19:52

AzTak  

Re: タイトルなし

HARUさん、こんばんは。

> 吉田松蔭の行動力と人脈にあらためて感服です。ほんとに至るところに足跡を残しているのですね。わが町五條にも森田節斎を訪ねて来ています。松陰が24歳の時です。龍馬もそうですが幕末の傑物たちの行動には驚くばかりです。夢に訪ねるほどの心象に刻まれた寺院だったのかと興味津々です。

行動力が凄いと感心したのは、わたしも同じでした。忙しい日々だっただろうに、よくもまめに歩きまわったものだとただただ驚いてしまいます。浦賀から歩いたら、三浦半島に突端から付け根まで、相当な距離です。鎌倉駅からでも歩きたくないと思うくらいですから。
行った先は、夢の様な場所でした。堂宇は関東大震災で崩壊する以前の古色蒼然とした趣のあったものでしょう。ただ、夢窓疎石の瑞泉寺庭園は埋もれたままだったのでしょうが。それがなくても、非常に心やすらぐ山中のお寺さんです。

2014/10/02 (Thu) 20:00

AzTak  

Re: こんにちは

モカさん、こんばんは。

> 「花の寺」と呼ばれているのですね。

花の寺はいくつかあるんですが、鎌倉随一との評価が不動のようです。

> 紫陽花の時期だったかな、鎌倉のお寺さんを検索していた時に 瑞泉寺ひっかかりました。
> 派手さはなくても何度も訪れたくなるなんて 人の心を和ませてくれる雰囲気があるのでしょうね。

紫陽花だけのお寺さんなどではなく、多種の花がシームレスで咲くように考えられているようです。奇を衒うという感じではなく、何故か落ち着く感じです。

2014/10/02 (Thu) 20:04

AzTak  

Re: AzTakさん

> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 山門に何か掲げてあるとは思いましたが、蛇笏の句とは分りませんでした。

この日は蛇笏の句でしたが、固定ではないようです。行った時に今日の句は何かなとい楽しみもあるようです。

> 世の中、広いようでで狭く、狭いようで広い・・・
> 松陰先生が訪れた目的はともかく、後の人たちは、訪れたと言うことだけでも碑を作るんですね。

私は浦賀から金策の目的だけで此処に来たとは考えていません。相当距離がありますから。おじさんと積もる話をしたかったんだと考えています。

> 涸れない湧き水、いいですねえ。
> ウチの湧き水、高速道路を造ったら地下水の流れが変わったようで、いまは余程降らないと湧きません。

此処の山は雑木林のようで、水を少しずつ吐き出してくれているのではないかと思います。自然の力は大したものですね。

2014/10/02 (Thu) 20:10

土佐けん  

こんばんは

吉田松陰と縁があるんですね^^
吉田松陰と言えば幕末の偉材!
戦国時代と共に幕末も好きな僕です^^

2014/10/02 (Thu) 22:09

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> 吉田松陰と縁があるんですね^^
> 吉田松陰と言えば幕末の偉材!
> 戦国時代と共に幕末も好きな僕です^^

吉田松陰は、外国船に潜り込むべく浦賀に来ていたようです。それでおじさんが居た瑞泉寺に来たようです。
この後、別途浦賀の街を歩きました。同じ三浦半島にあるとはいえ、突端と付け根とで、かなり離れています。浦賀の街はかなり外れの街です。松陰はそこから鎌倉の奥まで、どうやって往来したんでしょうかね。歩いたとすれば、相当な健脚だったかも。
そういえば、正岡子規も横須賀などに行くに際して、浦賀まで機帆船で来たようです。

2014/10/02 (Thu) 22:40

kozoh55  

ここには

手水の原点があるのですね。
自然と人のつくりしものとの調和が
いいですねえ。
素晴らしい風景をありがとうございます、AzTakさん。
またお邪魔します。

2014/10/04 (Sat) 11:26

AzTak  

Re: ここには

kozoh55さん、こんばんは。

> 手水の原点があるのですね。
> 自然と人のつくりしものとの調和が
> いいですねえ。
> 素晴らしい風景をありがとうございます、AzTakさん。
> またお邪魔します。

手水の原点かどうかは知りませんが、ともかくも出てくる水は紛れもなく自然の湧き水です。
やって良いことかどうか知りませんが、呑んでみたら非常においしかったです。
北海道や福島の山の湧き水って、こんなだったかもと思いながら、感じ入っていました。

2014/10/04 (Sat) 21:01

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