川崎市立日本民家園(12) - 川崎市立日本民家園_2014_Jun
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川崎市立日本民家園(12)

(15)北村家住宅(きたむらけじゅうたく)《神奈川の村》
土座に続いて、この住宅では『竹簀子』が登場する。どうやら付近には竹がいっぱいあり、手軽に利用できる素材だったようだ。
竹の節を完全に削るような丁寧な仕上げではなく、当たり所によっては座り心地はあまり良くなさそうだ。竹簀子には必要に応じて筵を敷くということだが、ということは竹の上に直にということもあったのだろうか。また冬は風が通って結構寒いのではないかと心配した。他人様の心配をしても始まらないのだが。

国指定重要文化財
旧所在地:神奈川県秦野市堀山下
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:寄棟造、茅葺、桁行15.6m、梁行8.9m
建築年代:貞享四年(1687)、墨書
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貞享四年の墨書が残る古民家
この建物で特筆されるのは、建築年代がはっきりしていることです。加えて、建築としても非常に優れており、日本で最も重要な民家の一つといえます。建築年代は、柱の先端に墨で記されていました。これを墨書といい、理兵衛という大工の棟梁の名前も明らかになっています。
日常生活の場であるヒロマは、竹簀子(たけすのこ)と板の間を使い分けています。竹簀子には必要に応じてムシロを敷きました。上手のオク(正座敷)には床の間が付き、ヘヤ(寝室)は畳敷で押入も備えています。このほか、ヒロマとオクに濡縁が付くなど、同じようなつくりの旧伊藤家住宅に比べ、発達した様子を示しています。

外観
濡れ縁が用意され、ちょっと贅沢な作りだ。
外観_1
外観_2
内部
ダイドコロとヒロマ
バンダナのおじさんの後ろの柱には、確かにチョウナで削ったような感じがある。
ダイドコロとヒロマ
ダイドコロ
ダイドコロ
ヒロマ
一部は板の間になっている部分もあるようだ。使い分けはどんな風にしたのだろうか。
ヒロマ
竹簀子はこんな感じ。節などで、少し刺激があるのは確かだと思う。
竹簀子_1
竹簀子_2
ダイドコロとヒロマの間の上部仕切りにも竹が使われている。あり余るほどあったようだ。
ダイドコロとヒロマの間の上部仕切り
オク(正座敷)
左側に、確かに床の間が付いている。お客様をもてなす部屋だったようだ。こちらも畳敷だったような気がするが、はっきりした記憶が無い。
ヘヤ(寝室)
畳敷で押入も備えている。
オク(正座敷)
ヘヤ(寝室)
北村家の間取り
北村家の間取り
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年07月03日
最終更新 -0001年11月30日

10 Comments

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モカ  

こんにちは

竹が使われているのですね~
確かに節が刺激しそうです。
繋いである縄も刺激しそうですね^^;

2014/07/03 (Thu) 11:16

HARU  

おはようございます。

もし、ご存知でしたら教えてください。土間のタタキなのですが、細かな文様を浮かせて滑りにくく造作しているように見えます。タタキの土は、池の底の土など粒子が細かくて叩いて固めると本当にコンクリのようになります。この細かな文様はどのようにして作ったのでしょうか。すいません、妙なところに気が行ってしまって。すごく面白いし、意味があるように思ったものですから。

2014/07/03 (Thu) 11:43

AzTak  

Re: おはようございます。

HARUさん、こんにちは。

> もし、ご存知でしたら教えてください。土間のタタキなのですが、細かな文様を浮かせて滑りにくく造作しているように見えます。タタキの土は、池の底の土など粒子が細かくて叩いて固めると本当にコンクリのようになります。この細かな文様はどのようにして作ったのでしょうか。すいません、妙なところに気が行ってしまって。すごく面白いし、意味があるように思ったものですから。

実は私も気になっていたのです。このお宅にかぎらず、日本民家園全体の特徴のようです。聞きそびれたのですが、質問を頂いたので調べてみました。
確かに土間は突き固めてはあるものの、多くの来場者の重みであのような凹凸面ができていったとのことです。詳しくは下記URLでお読みください。
http://www.madonews.co.jp/minkaen21.html

2014/07/03 (Thu) 12:34

AzTak  

Re: こんにちは

モカさん、こんにちは。

> 竹が使われているのですね~
> 確かに節が刺激しそうです。
> 繋いである縄も刺激しそうですね^^;

私もそうじゃないかと思いました。大人は座布団などをあてがうのでしょうが、小さな子供はそこまでしてもらえたか。なかなか厳しい人生修行だったかもしれません。

2014/07/03 (Thu) 12:49

のんびり熊  

AzTakさん

こんにちは
沢山、竹を使っているんですね。
茅葺の下の「垂木」も竹ですよ~
余程、家の周りにあるんですか?
縁側(濡れ縁)は、初めての登場ですか?
ある種贅沢だったんでしょうね。

2014/07/03 (Thu) 13:19

AzTak  

Re: AzTakさん

> こんにちは

のんびり熊さん、こんにちは。

> 沢山、竹を使っているんですね。
> 茅葺の下の「垂木」も竹ですよ~
> 余程、家の周りにあるんですか?

今の神奈川県秦野市では考えられないかもしれませんが、昔は孟宗竹も笹竹もよりどりみどりあったんでしょうね。ボランティアの人もそのようなことを言っていました。

> 縁側(濡れ縁)は、初めての登場ですか?
> ある種贅沢だったんでしょうね。

佐々木家にも大きな濡れ縁がありました。私の目にはどう見ても縁側ではなく、濡れ縁に見えます。普通の縁側ならともかく、濡れ縁となると、余分な仕様だったかも。今でいえば、ビル外壁にテラスを設けるようなもので、冷暖房費を浮かせられるとか居住者に潤いを与えられるとか、メリットが大きい反面、イニシャルの建築コストが大きくかさむことでしょう。
その意味では一種の贅沢品だったんですかね。

2014/07/03 (Thu) 14:30

花さか爺サン  

こんばんは

北村家住宅は竹をふんだんに取り入れた珍しい造りですね。
床や壁・茅葺屋根の垂木代わりに竹が使われておりびっくりいたしました。
意外と竹は丈夫なのでしょうね。
濡れ縁があり贅沢な作りのようですが、間取りを見る限り、名主の住宅としてはこれまでの住宅に比べ部屋数が少ないように思いますが、その土地、土地の違いなのでしょうか・・・・

2014/07/03 (Thu) 17:17

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

花さか爺サン様、こんばんは。

> 北村家住宅は竹をふんだんに取り入れた珍しい造りですね。
> 床や壁・茅葺屋根の垂木代わりに竹が使われておりびっくりいたしました。
> 意外と竹は丈夫なのでしょうね。

すでに紹介させていただいた土座とこの竹簀子は本当に驚きました。
いろんな使い方がなされているようで、それだけの耐久性があるものかと未だに不思議です。

> 濡れ縁があり贅沢な作りのようですが、間取りを見る限り、名主の住宅としてはこれまでの住宅に比べ部屋数が少ないように思いますが、その土地、土地の違いなのでしょうか・・・・

むちゃくちゃ大きいわけではありませんが、ヒロマとダイドコロとが案外広く、今多くなっている狭小住宅というわけではない感じです。
ヒロマとダイドコロとがいろいろな役割を果たすにしても、名主の住宅として必要十分な部屋数を備えているのかは、たまたま行ってみただけの私には判断がつきません。ちょっと寂しい感じがするのは否めませんが。

2014/07/03 (Thu) 19:10

土佐けん  

こんばんは

竹って昔は重要な建材だったんですよね^^
今でも竹細工など、素敵な製品が作られています。
日本文化の竹、いつまでも残したいですね^^

2014/07/03 (Thu) 22:31

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> 竹って昔は重要な建材だったんですよね^^

特に神奈川県はそういう感じだったんでしょうかね。この後に出てくる川崎市麻生区の古民家なども竹簀子が使われています。貧乏だったから竹を使ったわけでもないと思うのですが、真相はどういうことだったんでしょうね。

> 今でも竹細工など、素敵な製品が作られています。
> 日本文化の竹、いつまでも残したいですね^^

そうですね。でも、安いプラスチック製品に押され、…。初期には電球の発熱(発光)部にタングステンではなく、京都の竹が使われたりもしたんですよね。エジソンの材料探しのお眼鏡にかなったんですね。

2014/07/03 (Thu) 22:58

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