川崎市立日本民家園(7) - 川崎市立日本民家園_2014_Jun
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川崎市立日本民家園(7)

(8)山田家住宅(やまだけじゅうたく)《信越の村》
煙硝を製造していたらしい家。地域で最後に残った家屋だったのか。ボランティアの方が懇切丁寧に案内してくれたけれども、「チョウナ仕上の家」として語りつがれていたという話はしてくれなかった。見た限りでも、チョウナで削ったような跡が残る板や柱はないように思う。もしかしたら、曲がった柱のことなのだろうか?それならかなり丁寧に話してくれた。チョウナ(手斧)のように曲がった梁を利用した造りを『チョウナ造り』というようだから、それのことかな。
神奈川県指定文化財
旧所在地:富山県南砺市桂(かつら)
建物区分:農家、合掌造
構造形式:切妻造、一重三階、茅葺、桁行14.9m、梁行9.5m
建築年代:18世紀初期
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蓮如上人が泊まったという言い伝えのある古い合掌造り
この住宅があった桂集落は、秘境といわれた五箇山でも特に辺境にありました。桂に一番近い集落は国境を越えた加須良(飛騨)でした。そのため山田家は切妻造の外観など、五箇山にありながら飛騨白川の影響を受けたと考えられています。高度成長とともに過疎化が進行して昭和45年に解村し、現在は桂湖というダム湖に沈んでいます。
山田家は、桂にあって「チョウナ仕上の家」として語りつがれていました。「蓮如上人が泊まった」という言い伝えもあり、年代の古い合掌造りとして重要な民家です。
大戸口を入るとマヤのある土間、その奥にウスナワという低い板の間が続いています。ウスナワは流しを設けた台所兼作業場です。水は懸樋でとり入れていました。
一番奥の畳敷きの部屋は正式な座敷です。五箇山は浄土真宗の盛んな地域で、上手には大きな仏壇が設けられています。

外観
外観_1
外観_2
外観_3
外観_4
床が高いのが特徴
外観_5
外観_6
内部
オマエと仏壇
オマエと仏壇
出入り口(大戸口)から覗いた様子
立派な廊下が印象的
立派な廊下が印象的
ウスナワ
低い板の間。単に台所と言うだけではなく、作業場としての利用があったのかもしれない。そうでなければ、通常は土間で十分だっただろう。オイエの床との高さの差に驚かされる。
ウスナワ
オイエ
床下には極秘中の極秘、煙硝の半製品が隠してあったようだ。それも、1つの家で全行程をこなすのではなく、各家庭で各工程を分業して担当していたようだ。
オイエ
仏壇
立派な仏壇だ
立派な仏壇だ
チョウダ
当主夫婦が暮らしていたようだ。内側から心張り棒をすると、他の者が入ることができない。財産管理、子孫繁栄に励むためのプライバシー確保などの意味合いがあったのかもしれない。
チョウダ
こんなものをいただいた
おみやげ_1
おみやげ_2
おみやげ_3
山田家の間取り
山田家の間取り
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2014年06月26日
最終更新 -0001年11月30日

14 Comments

There are no comments yet.

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
1枚目の写真では合掌造りとは思えない屋根ですが、
2枚目以降、角度を変えて撮った写真は確かに合掌造りですね!
年代の古い合掌造りとの事ですが、屋根の角度は白川郷程
急ではないように思えますが、どうなんでしょうか?
世界遺産の合掌造り集落は岐阜の白川郷の方ばかり
注目されていますが富山の五箇山も捨てたものではないと思うのですが
宣伝の上手い下手かの差かな?

2014/06/26 (Thu) 01:23

masa  

こんにちは。

昨日と同じような茅葺きの家ですが、間取りが違うのですね。
こういう古民家風情があっていいですね。

2014/06/26 (Thu) 11:45

モカ  

こんにちは

部屋の空間が広いですね。
今の時代みたいに家電がずらりではないのもありますが、天井が高そうです。
草で作ったバッタですか?
器用ですね~すごいですね!

2014/06/26 (Thu) 13:31

HARU  

こんにちは。

オイエに見える梁ですが、はっきり見えませんがチョウナ梁みたいな感じです。幹の根もと辺りが曲がった大木を使います。アーチ型で屋根の重量を逃がす工夫ですね。日本の家屋は浮いた家なので屋根の重さが大事です。それを支える梁にはこうした天然の曲がり大木を効果的に使うわけですが、アーチの工学がきちんと取り入れられて、先人の知恵ってすごいなあと感動します。

2014/06/26 (Thu) 13:43

keiko  

こんにちわ(’-’*)♪

今日のお写真は、とても分かりやすくて、気合いが入っているな~と思いました。最後のバッタは、可愛いですね。笹であんなのが作れるんですね。ふれあいもあってよかったんじゃないかな~と思いました。

2014/06/26 (Thu) 14:56

Mika  

AzTakさん、おはようございます♪

切妻造はすっきりしていて綺麗ですね。
それになんといっても屋根に目を引かれました。
4枚目のお写真を拝見して、屋根の淵(というか内側かな)の
作り一つ一つがアートを見ているようだなと思いました^^

デイは接客用、オエは日常生活の場、ヘヤは寝室、オマエは正式な座敷・・・
地図にあるマヤとは?厩??でも前の地図ではウマヤとありましたし・・・
矢印があるということは入り口・・・土間かな??
これらの言葉は飛騨の言葉なのでしょうか。
民家の様相と相まって、言葉からもその土地独特の雰囲気を感じ取れますね。

2014/06/26 (Thu) 20:36

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 1枚目の写真では合掌造りとは思えない屋根ですが、
> 2枚目以降、角度を変えて撮った写真は確かに合掌造りですね!
> 年代の古い合掌造りとの事ですが、屋根の角度は白川郷程
> 急ではないように思えますが、どうなんでしょうか?

そう言われて白川郷のそれと比べてみましたが、確かに傾斜は緩そうです。

> 世界遺産の合掌造り集落は岐阜の白川郷の方ばかり
> 注目されていますが富山の五箇山も捨てたものではないと思うのですが
> 宣伝の上手い下手かの差かな?

五箇山にもそれぞれあるようです。この住宅があった桂集落は、秘境といわれた五箇山でも特に辺境にあったようです。そして、高度成長とともに過疎化が進行して昭和45年に解村し、現在は桂湖というダム湖に沈んでいるそうです。
ということで、見たくても見られなくなってしまっているんです。
また、次回出てくる合掌造りは、谷を越えるのに、自分で渡しカゴを手繰って行く必要があるところだったようです。よしんば建物が残っていたにしても、普通の人が近づける場所ではありません。
そういうところなので、煙硝の製造ができたのかもしれません。

2014/06/26 (Thu) 21:26

AzTak  

Re: こんにちは。

masaさん、こんばんは。

> 昨日と同じような茅葺きの家ですが、間取りが違うのですね。
> こういう古民家風情があっていいですね。

そうですね。間取りも若干違うのでしょうが、五箇山でも秘境中の秘境にありながらも、こんな贅沢な家屋に住んでいたんですね。江戸期における煙硝造りの経済効果は莫大なものだったのでしょうね。

2014/06/26 (Thu) 21:34

AzTak  

Re: こんにちは

モカさん、こんばんは。

> 部屋の空間が広いですね。
> 今の時代みたいに家電がずらりではないのもありますが、天井が高そうです。

そんな感じです。実はいつでも逃げられるように建ってボランティアの方の説明を聞いていたのですが、息苦しさを感じませんでした。それだけ天井が高くなっているようです。

> 草で作ったバッタですか?
> 器用ですね~すごいですね!

女性のボランティアの方が何個も作って、来客にプレゼントしていました。心遣いが嬉しいですね。
私がハンサムだからプレゼントしてくれた訳ではなさそうです。

2014/06/26 (Thu) 21:42

AzTak  

Re: こんにちは。

HARUさん、こんばんは。

> オイエに見える梁ですが、はっきり見えませんがチョウナ梁みたいな感じです。幹の根もと辺りが曲がった大木を使います。アーチ型で屋根の重量を逃がす工夫ですね。日本の家屋は浮いた家なので屋根の重さが大事です。それを支える梁にはこうした天然の曲がり大木を効果的に使うわけですが、アーチの工学がきちんと取り入れられて、先人の知恵ってすごいなあと感動します。

そうなんでしょうね。この住宅は、外からはごく普通の合掌造りにしか見えませんが、相当贅沢な造りに見えました。朝から晩まで煙硝造りに励んでいたのでしょうか。とにかく、桁違いの収入があったように見えました。
具体的に理由を指摘できるわけではありませんが、養蚕をやっていたとしても見せかけに過ぎないような感じに見えました。

2014/06/26 (Thu) 21:51

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんにちわ(’-’*)♪

keikoさん、こんばんは。

> 今日のお写真は、とても分かりやすくて、気合いが入っているな~と思いました。最後のバッタは、可愛いですね。笹であんなのが作れるんですね。ふれあいもあってよかったんじゃないかな~と思いました。

有難うございます。
あのバッタは、器用な方が作って来客にプレゼントしてくれたものです。驚くほど器用ですね。

2014/06/26 (Thu) 21:54

土佐けん  

こんばんは

昔の家の間取りって良いですよね^^
今の家のように小さく幾つも仕切るのではなく、
明け広げれば大広間になる!
僕が子供の頃、育った家もそうでした^^
よく親類が揃ってお酒を飲んでいたことを思い出します^^

2014/06/26 (Thu) 21:55

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTakさん、おはようございます♪

Mikaさん、こんばんは。

> 切妻造はすっきりしていて綺麗ですね。
> それになんといっても屋根に目を引かれました。
> 4枚目のお写真を拝見して、屋根の淵(というか内側かな)の
> 作り一つ一つがアートを見ているようだなと思いました^^

見事な仕上げっぷりですよね。細かいところまで手を抜かずにやるものだと感心しました。

> デイは接客用、オエは日常生活の場、ヘヤは寝室、オマエは正式な座敷・・・
> 地図にあるマヤとは?厩??でも前の地図ではウマヤとありましたし・・・

『うまや』も『まや』もおなじものでしょう。

> 矢印があるということは入り口・・・土間かな??

確かにここだけは土間でした。何しろ馬屋がありますから。
この奥の『ウスナワ』と呼ばれているスペースは、いわゆる炊事場ですから、普通は土間の筈なんです。そこが板張りにしてあるんですね。煙硝造りの生産スペースも兼ねていたのかなと思いました。

> これらの言葉は飛騨の言葉なのでしょうか。
> 民家の様相と相まって、言葉からもその土地独特の雰囲気を感じ取れますね。

そうだと思います。川崎市の学芸員が勝手に命名したりはしないと思います。

2014/06/26 (Thu) 22:04

AzTak  

Re: こんばんは

土佐けんさん、こんばんは。

> 昔の家の間取りって良いですよね^^
> 今の家のように小さく幾つも仕切るのではなく、
> 明け広げれば大広間になる!
> 僕が子供の頃、育った家もそうでした^^
> よく親類が揃ってお酒を飲んでいたことを思い出します^^

ふふふ、土佐の人の豪快な飲みっぷりは凄いと聞いています。
却ってそういう便利なスペースがない方がhappyだったりして。飲み過ぎには注意しましょうね。
私はフォアグラになってから、二日酔いでとどまらず、二のところが三だったり四だったりして、さすがに暫く、お酒を飲まないようにしました。

2014/06/26 (Thu) 22:09

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