明治神宮を歩く(2)
「うつせみの 代々木の里は しづかにて 都のほかの ここちこそすれ」
明治天皇がこのようにお詠みになりました御苑は、江戸時代初期以来加藤家、井伊家の下屋敷の庭園でしたが、明治時代に宮内省の所轄となり、代々木御苑と称され、明治天皇、昭憲皇太后にはたびたびお出ましになられたゆかりの深い名苑です。
苑内には隔雲亭(かくうんてい)、お釣台、四阿(あずまや)、菖蒲田(しょうぶだ)、清正井(きよまさのいど)などがあり、曲折した小径が美しい笹熊の間を縫い、武蔵野特有の面影をとどめている名苑です。
御苑に入るには、御苑維持協力金として500円を徴収される。ちと高い。
御苑に入って暫くは下り道。




突如視野が開ける。南池が左に見え水面に張り出して御釣台がある。御釣台は、明治天皇のご意向により設けられたウッドデッキのもの。そこで、皇后も時々釣りを楽しまれたようだ。池には睡蓮の花が咲いていた。


御釣台のそばの見事な枝ぶりの松。

ついでに南池の様子。面積約8000平米。この奥の清正井を主な水源とし、睡蓮の花咲く夏の頃の眺めは殊に美しく、冬は水鳥たちの楽園だそうだ。確かに美しい池だ。



