鎌倉五山ほかを訪ねる(17)
伝承では長谷寺の創建は奈良時代とされているが、中世以前の沿革は明確でなく、創建の正確な時期や経緯についても解明されていない。
寺伝によれば、天平8年(736年)、大和の長谷寺(奈良県桜井市)の開基でもある徳道を藤原房前が招請し、十一面観音像を本尊として開山したという。この十一面観音像は、観音霊場として著名な大和の長谷寺の十一面観音像と同木から造られたという。すなわち、養老5年(721年)に徳道は楠の大木から2体の十一面観音を造り、その1体(本)を本尊としたのが大和の長谷寺であり、もう1体(末)を祈請の上で海に流したところ、その15年後に相模国の三浦半島に流れ着き、そちらを鎌倉に安置して開いたのが、鎌倉の長谷寺であるとされる。

長谷寺の参道から
この辺から見ると、大体の配置が分かる感じだ。そろそろ足が疲れて来て、ちょっと上るのがつらそうに見えた。


人力車の横にあるけったいな感じの木は、椨(たぶ)の木。見事なほどのコブのオンパレード。

山門
昭和に復元されたそうだ。長谷寺では貴重な木造建築。他は、見た感じ皆鉄筋コンクリートの堂々とした建屋のようだ。


観音山の裾野に広がる下境内の様子
入山口でもある下境内は、妙智池と放生池の2つの池が配され、その周囲を散策できる回遊式庭園となっております。また、その周辺にとどまらず、境内全域は四季折々の花木に彩られ、通年花の絶えることのないその様相は、「鎌倉の西方極楽浄土」と呼ぶに相応しい風情を呈しております。
思わずうっとりしてしまうような素晴らしい景観だ。足が疲れる前に来て、斜面を上るのを厭わない状態で、時間を掛けてゆっくり楽しみたい感じだ。









