京都小旅行(9)
泉涌寺本坊
泉涌寺本坊は、霊明殿、御座所そして海会堂の3つの建物とそれらをつなぐ御座所庭園によって構成されている。仏殿側からは、塀及び門によって隔てられている。
じっくり見たかったのだが、記録的な酷暑と疲労困憊とで、更に特別拝観部分に入る元気が出なかった。
霊明殿
天智天皇と光仁天皇から昭和天皇(南北両朝の天皇も含む)に至る歴代天皇皇后の尊牌(位牌)を安置する。1884年の再建。
霊明殿唐門



霊明殿と御座所車寄

御座所車寄へ繋がる門


右奥が勅使門、そして左側が御座所車寄、中央奥が霊明殿。位置関係かわかりにくく恐縮だが、勅使門と御座所車寄とは一直線に並び、霊明殿は少し奥の位置になる。

勅使門
勅使門はいろいろなところに残されているだろうが、この勅使門は一番使用頻度が高いものなのではなかろうか。勅使門の背後には御座所車寄が待ち構えている。




御座所庭園
FREE画像を借用

御座所
仏殿・舎利殿の背後に建つ。安政年間(江戸時代末期)に建立され、明治天皇が使用していた旧御所の御里御殿を1884年に移築したもの。女官の間、門跡の間、皇族の間、侍従の間、勅使の間、玉座の間などがある。玉座の間は、天皇皇后が来寺した際に休息所として使用する部屋である。平成期(1989年-)に入ってからは、即位報告(1990年)、平安建都1,200年記念(1994年)、在位10年の報告(1999年)などの際に今上天皇が泉涌寺を訪れ、この部屋を使用している。
特別拝観ゾーンでは、庭園以外は撮影禁止だそうだ。

海会堂(かいえどう)
御座所に接して建つ土蔵造の仏堂。屋根は宝形造。元は宮中にあり、「黒戸」と呼ばれていた仏堂を明治元年(1868年)の神仏分離令発布を機に泉涌寺に移築したものである。かつての天皇、皇后、親王らの念持仏(守り本尊)20数体が安置されている。
特別拝観ゾーンでは、庭園以外は撮影禁止だそうだ。