三渓園の財団設立60周年記念重要文化財建造物10棟一挙公開(8) - 三渓園財団設立60周年記念重要文化財建造物10棟一挙公開_2013_June
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三渓園の財団設立60周年記念重要文化財建造物10棟一挙公開(8)

旧東慶寺仏殿
鎌倉でも人気上位のお寺さんに辛い時代があったとは信じがたいが、廃仏毀釈の衝撃は受け止めかねるものがあったのだろう。原三渓氏側も東慶寺の体面を慮って、移築時の棟札に「禅師説法の道場にすることと、三溪園の鎮護とするために移築した」と記し、移築を了解してくれた寺側に最大限の気遣いをしたようだ。
それにしても本当に立派な仏殿だったんだ。これは見て得をした感じだった。
花頭窓や天井の紅梁などが見事だ。

山にはさまれた谷間の奥にあるこの建物は、もと鎌倉市山之内字松岡の東慶寺内にあった仏殿で、明治40年三渓園内移築されたものである。
東慶寺ば弘安8年(1285)北条時宗の妻覚山尼が創建したものである。
仏殿の建立年代は明らかでないが、寺は永正6年(1509)に火災にかかり、その直後再興されたが、当仏殿の形式手法は室町時代に属するので、永正の火災後に再建されたものと推定される。
国宝データベースでは、寛永11(1634)年の建築物とされている。
当初の入母屋〈いりもや〉造の屋根は寄棟(よせむね)に改められているが禅宗棟の仏殿の特色をよく保持している。
旧東慶寺仏殿_1
旧東慶寺仏殿_2
旧東慶寺仏殿_3
旧東慶寺仏殿_4
旧東慶寺仏殿_5
旧東慶寺仏殿_6
旧東慶寺仏殿_7
旧東慶寺仏殿_8
旧東慶寺仏殿_9
旧東慶寺仏殿_10
旧東慶寺仏殿_11
旧東慶寺仏殿_12
旧東慶寺仏殿_13
旧東慶寺仏殿_14

『財団設立60周年記念重要文化財建造物10棟一挙公開』に当たっての案内記事へjump
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2013年07月01日
最終更新 -0001年11月30日

10 Comments

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makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
北条時宗の妻覚山尼が創建したものとのことですから
相当古い由緒ある仏殿ですね!
詳しくなくて申し訳ないのですが
この仏殿の収められていた本尊はどうしたのでしょうか?

2013/07/01 (Mon) 04:07

SONOMI  

おはようございます
セミ時雨が聞こえてきそうなお写真
いつも珍しい建物の細部を詳細に見せていただきありがとうございます
撮りがいがあるスポット そぞろ歩きしてみたいです

2013/07/01 (Mon) 07:11

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、おはようございます。

> 北条時宗の妻覚山尼が創建したものとのことですから
> 相当古い由緒ある仏殿ですね!

火災にあう前の創建が何時頃だったのかはわかりませんが、東慶寺総研直後には存在していたのかも。惜しいことに火災で焼け落ち、その後、再建されたようですが、室町時代だったようです。
当仏殿の形式手法は室町時代に属するので、永正の火災後に再建されたものと推定される。

> 詳しくなくて申し訳ないのですが
> この仏殿の収められていた本尊はどうしたのでしょうか?

下記の通りで、原三渓氏は仏像は持ちだしたりはしていないようです。本尊は文化財には指定されていないようです。なぜ、そうなのかまでは知りません。
本尊:釈迦如来坐像
本尊以外:
   聖観音菩薩立像(国指定重要文化財)
   水月観音菩薩半跏像(神奈川県指定文化財)
   など   
http://www.tokeiji.com/heritage/honzon-shakanyorai/

2013/07/01 (Mon) 08:31

AzTak  

Re: タイトルなし

> おはようございます

SONOMIさん、おはようございます。

> セミ時雨が聞こえてきそうなお写真
> いつも珍しい建物の細部を詳細に見せていただきありがとうございます
> 撮りがいがあるスポット そぞろ歩きしてみたいです

たまには夫婦して里帰りで、ついでにこちらに寄るのも如何でしょう。
四季それぞれ楽しめるように設計されているようですが、一番良い季節は晩秋の紅葉の季節のように思います。

2013/07/01 (Mon) 08:36

jsk  

こんばんわ
三景園の素晴らしい建物群に驚いています。
これほどの建物が危機にあい・・拝殿は閉鎖して・・
廃仏毀釈の嵐のすさまじさを感じます。
再建といても室町ですから貴重ですね。
日本の歴史的建造物をいろいろ見せていただき
大感謝です。

2013/07/01 (Mon) 20:40

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんわ

jskさん、こんばんは。

> 三渓園の素晴らしい建物群に驚いています。
> これほどの建物が危機にあい・・拝殿は閉鎖して・・
> 廃仏毀釈の嵐のすさまじさを感じます。

新しい時代が来たからといって、お寺さんを否定しなくても良かったのでは。民衆のパワーを変な方向に向けさせたように思えてなりません。今の中国や韓国のやり方も似た感じですね。

> 再建といっても室町ですから貴重ですね。
> 日本の歴史的建造物をいろいろ見せていただき
> 大感謝です。

原三渓氏がいなければ、半分も残らなかったことでしょう。


2013/07/01 (Mon) 20:59

土佐けん  

こんばんは

こう言う室内での撮影は外との明暗の差が
強すぎて、難しいですよね~~
僕も良く撮影するのですが、悩みます。
屋根の木目が美しいですね♪

2013/07/01 (Mon) 21:10

のんびり熊  

過去、幾多の困難に合いながらも素晴らしい建築物が残り、それを見せていただいております。
とても嬉しく思います。

2013/07/01 (Mon) 21:10

AzTak  

Re: こんばんは

> こう言う室内での撮影は外との明暗の差が
> 強すぎて、難しいですよね~~
> 僕も良く撮影するのですが、悩みます。

晴れていれば開口部からの入射光量が半端じゃなくてコントラストが強すぎたり、曇ったりすると、室内全部が暗くなったり、…うまく取れない言い訳には事欠きませんね。えへへ
うまく撮れたらさぞかし気分が良いことでしょうね。
土佐けんさんが悩むんじゃ、私なんぞは、どうすりゃいいんでしょうね。

> 屋根の木目が美しいですね♪

禅宗様の特色を色濃く残す数少ない現存する建物なんだそうです。そう言われても何が何だか分からないのですが、落ち着いた良い建物だと思います。

2013/07/01 (Mon) 22:15

AzTak  

Re: タイトルなし

のんびり熊さん、こんばんは。

> 過去、幾多の困難に合いながらも素晴らしい建築物が残り、それを見せていただいております。
> とても嬉しく思います。

めぐり合わせなのか、強運なのか、とにかくよくぞ今まで持ち堪えてきたものです。
まだ、暫くは後世の人も楽しめそうですね。
心配なのは藁屋根でしょうかね。矢箆原家住宅のように、囲炉裏からの煙でいぶしているとか、御寺様の仏堂のように線香の煙でいぶしているとかは無いので、防雨、防腐などが十分か気になるところです。

2013/07/01 (Mon) 22:23

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