上野界隈散歩(2)
不忍池から上野の山に上り、東照宮の牡丹園に向かった。上野東照宮の案内によれば、寒牡丹のうちで、お正月に間に合わせるように栽培に工夫を凝らしたのが冬牡丹ということのようだ。私には、どれが冬牡丹でどれが寒牡丹なのか、皆目見分けがつかなかったが、幟も『冬牡丹』一色でもあることだし、見てきたものは殆ど冬牡丹と看做して良いのではなかろうか。
2回に分けて取り上げる。今回こそ、RAWで撮影すべきだった。そのことをついぞ失念してしまった。また、3段の露出を試そうと思っていたのに、それも失念してしまった。あ~~あ~~














冬牡丹と寒牡丹
牡丹には二期咲き(早春と初冬)の性質を持つ品種があり、このうち低温で開花した冬咲きのものが古来より寒牡丹と呼ばれています。
寒牡丹の花はその年の気象に大きく左右され、着花率は二割以下といわれています。そこで、花の少ない冬にお正月の縁起花として抑制栽培の技術を駆使して開花させたものが冬牡丹です。春夏に寒冷地で開花を抑制、秋に温度調整し冬に備えるという作業に丸二年を費やし、厳寒に楚々とした可憐な花をつけます。
苑内には約40品種600株の冬牡丹の他に、大切に育てた寒牡丹もございます。また、蝋梅、満作、早咲きの梅などの花木も苑内に彩りを添えています。