星薬科大学(1) - 星薬科大学_2013_February
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星薬科大学(1)

星薬科大の薬草植物園を見せて貰いたいと思って行った。しかし、今の時期、特に露地のものは殆ど見るべきものがなかった。そちらは次回以降取り上げることにして、今回は本館やその中にある大壁画などを中心に取り上げることにする。

創立者星一先生
創立者星一先生
星薬科大の創立者星一先生は、我が郷里いわきが誇る偉人だ。
福島県には野口英世もいたが、野口はお金と女性とにだらしがなかったといわれ、破滅型の人生を歩んでいたようだ。その彼を米国時代の星一が支えていたらしい。帰国後、星製薬を設立し星薬科大学を創立した。
SF作家の星新一は彼の息子だ。『明治・父・アメリカ』という著作に父親のことが詳しく書かれている。


本館
階段が一切ないつくりに驚いた。著名な設計家アントニン・レイモンドの手になるものだ。もうちょっと丁寧に見学し記録しておくべきだった。
星製薬商業学校大講堂(現本館)の設計者は、アントニン・レイモンド(Antonin Raymond)である。レイモンドはチェコ生まれで、米国に帰化し、フランク・L・ライトに師事して来日し帝国ホテル建設に当たった。以来、戦前と戦後に計44年間日本で暮らし、関東大震災も経験している。アメリカでも有名な建築家である。
    :
星一は若き日に米国ニューヨークのコロンビア大学に留学したが、コロンビア大学ローホールに似せて設計を依頼した。そのため八角形の星型アーチなど全体のおおまかな姿は似ている。

レイモンドが設計した本館_1
レイモンドが設計した本館_2
レイモンドが設計した本館_3
アール・デコ様式の館内
アール・デコ様式の館内_1
アール・デコ様式の館内_2
アール・デコ様式の館内_3
アール・デコ様式の館内_4
アール・デコ様式の館内_5

大壁画
星薬科大学の本館正面玄関両側スロープの壁画4幅は、星薬学専門学校設立3周年記念として制作された。創立者星一の提案による。完成は戦時中の1943(昭和18)年5月であった。当時の星製薬株式会社おかかえの6人の画伯(関口隆嗣、清原重以知、服部亮英、内藤隶、笹岡了一、笹鹿彪)による時代考証研究ののち、推古時代における「薬狩」「鹿茸狩」を如実に表現し、心血を注いで描かれた大作である。
大壁画_1
大壁画_2
大壁画_3
大壁画_4
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2013年02月03日
最終更新 -0001年11月30日

10 Comments

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makira  

おはようございます。

AzTakさん、おはようございます。
創立者星一さんはいわきの方だったのですね。
野口英世のその話は知っています。
星新一は彼の息子でしたか!

階段がひとつもないとはユニークな素晴らしい建築物ですね!
きちんとした時代考証を基に描かれた絵画は素晴らしいものなんでしょうね。

機会があれば薬草園のみでなく内部も見学させていただきたいと思います。

2013/02/03 (Sun) 06:11

AzTak  

Re: おはようございます。

> AzTakさん、おはようございます。

makiraさん、お早うございます。

> 創立者星一さんはいわきの方だったのですね。

旧勿来市の錦地区の出身です。上京の際は、水戸まで歩き、水戸から常磐線に乗ったとのことです。

> 野口英世のその話は知っています。
> 星新一は彼の息子でしたか!

『明治・父・アメリカ』に父親のことが詳しく書かれています。星新一が気合を込めて書いたように思います。

> 階段がひとつもないとはユニークな素晴らしい建築物ですね!
> きちんとした時代考証を基に描かれた絵画は素晴らしいものなんでしょうね。
>
> 機会があれば薬草園のみでなく内部も見学させていただきたいと思います。

あのエリスマン邸の設計家ですから、訪ねられた方は一様に驚かれることでしょう。入試の真っ最中に行ったにもかかわらず、薬草園ばかりでなく、内部をも自由に見せて頂きました。ついでに頼めばステンドグラスも見せていただけたかもしれませんが、流石にそれは遠慮しておきました。

薬草園にはハナトリカブトが植えられているそうです。さすがに標識を立てていないようですが。見る人が見ればわかるんでしょうね。ショウマと名のつくものも何種類かありましたが、蓮華升麻は見た限り無かったようでした。見落としたかもしれません。
もう少し、時期が過ぎて芽吹いてからの季節のほうが宜しいように思います。今だと『この土の下なのか』状態のものが殆どですから。

2013/02/03 (Sun) 08:09

梅サクラ  

こんばんは!

設計者のアントニン・レイモンドはチェコ出身でしたか。
建物を拝見すると、派手ではないけど、スッキリした、清潔感が漂って、
素敵ですね!!日本の帝国ホテルの設計者でもありますか。

で、室内は、階段がないとは驚きでもあるけど、スッキリしていますよね。
色が白と焦げ茶、2色というのもスッキリしていますね。

でも、絵画が、華やかさを醸しだしていて、ポイントのなっていると思いました。

2013/02/03 (Sun) 18:41

AzTak  

Re: こんばんは!

梅サクラさん、こんばんは。

> 設計者のアントニン・レイモンドはチェコ出身でしたか。
> 建物を拝見すると、派手ではないけど、スッキリした、清潔感が漂って、
> 素敵ですね!!日本の帝国ホテルの設計者でもありますか。

帝国ホテルの設計者は、お師匠さんのフランク・ロイド・ライトとされていて、アントニン・レイモンドは下働きをしていたのでしょう。むしろ、その後の活躍ぶりが凄いです。
アントニン・レイモンドの作品はまだ数多く残されていて、旧軽井沢にある聖パウロカトリック教会とか、横浜の山手にあるエリスマン邸などが有名ですよね。

> で、室内は、階段がないとは驚きでもあるけど、スッキリしていますよね。
> 色が白と焦げ茶、2色というのもスッキリしていますね。

アール・デコ様式というものらしいです。見事なものですね。

> でも、絵画が、華やかさを醸しだしていて、ポイントになっていると思いました。

本館落成より若干あとに制作されたようです。薬科大学の壁面を飾るにふさわしい内容になっています。決して嫌味で言っているのではなく、良い物を作るのに金を惜しんではならない。そういう考えのもとに金をつぎ込んだ感じです。

2013/02/03 (Sun) 20:17

SONOMI  

レトロな建物 とっても重厚ですし素敵ですね
クラッシックの演奏会など似合いそうな雰囲気ですね
創立者の銅像・・誰かに似てる気がします(笑)

2013/02/03 (Sun) 21:19

kanageohis1964  

こんばんは。

製薬会社が絵師を6人も「お抱え」というのも、色々時代背景が違うとは言え凄いですね。何れも奥行き感のある構図を選んでいるのは、やはり空間に広がり感を持たせたいからなんでしょうか。

2013/02/03 (Sun) 21:58

AzTak  

Re: タイトルなし

SONOMIさん、こんばんは。

> レトロな建物 とっても重厚ですし素敵ですね
> クラッシックの演奏会など似合いそうな雰囲気ですね

アール・デコ様式なんだそうです。そのシックさに酔いしれたような感じでした。
教授のような方が通りかかったので、『大壁画を撮らせてほしい』と告げて『はい、どうぞ』と嬉しい回答をいただきました。種目は大ホールも入場可だったかもしれませんが、そこまで図々しくはしませんでした。
調べてみると、本格的なコンサートホールになっているようです。大当たりですね。そこにステンドグラスが嵌めこまれているようです。

■本館
・大正13年に完成した星薬科大学のシンボル的建物です。
・世界的な建築家 アントニン・レイモンドによる設計で、創立者 星 一(ほしはじめ)が米国留学時に学んだコロンビア大学のローホールを模しています。
・1、2階には、事務室、会議室等が設置されています。
・階段がなくスロープで3階まで上れるようになっているのが特徴です。
・日本建築学会の「近代日本の名建築」、品川区の「しながわ百景」にも指定されています。

■メインホール
・本館内にある大講堂です。座席数は1,228席です。
・天井には、薬草をモチーフにしたステンドグラスがあります。
・昭和25年頃には、NHK「のど自慢」にも利用されていました。

> 創立者の銅像・・誰かに似てる気がします(笑)

誰に似ているんでしょうね。他の人には物腰が柔らかかったようですが、内には激しい信念を秘めた人物だったようです。

2013/02/03 (Sun) 23:23

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは。

kanageohis1964さん、こんばんは。

> 製薬会社が絵師を6人も「お抱え」というのも、色々時代背景が違うとは言え凄いですね。何れも奥行き感のある構図を選んでいるのは、やはり空間に広がり感を持たせたいからなんでしょうか。

江戸っ子でもないのに、豪気なことですよねえ。星一という人物は私腹を肥やすタイプではなかったようです。敵も少なくなかったことでしょうが、彼の心意気を素晴らしいと認め、応援してくれる人も少なからずいたようです。

構図のことは絵心がなく全くわかりません。m(_ _)m
ただ、スロープに沿った平行四辺形の絵なので、写真に撮るのが難しかったです。画家の皆さんも、変形キャンバスのために、構図をどうすべきか考えに考えぬいたのは確かだと思います。

2013/02/03 (Sun) 23:32

kimama  

素晴らしい建築ですね。アールデコ調とは言え内部は色合いでしょうか日本の風土の趣を感じます。
寄贈された絵画はスロープの傾斜のキャンバス...AzTakさんがカメラにおさめるのに悩まれたように、ここに絵を描いてほしいと言われた画家もさぞかし頭を悩ませたことでしょうね...

2013/02/06 (Wed) 10:07

AzTak  

Re: タイトルなし

kimamaさん、こんにちは。

> 素晴らしい建築ですね。アールデコ調とは言え内部は色合いでしょうか日本の風土の趣を感じます。

アールデコ調って、日本の様式美に触発された側面があると聞いたことがあります。日本の風土に合うようにするのはそう難しくはなかったのかもしれません。

> 寄贈された絵画はスロープの傾斜のキャンバス...AzTakさんがカメラにおさめるのに悩まれたように、ここに絵を描いてほしいと言われた画家もさぞかし頭を悩ませたことでしょうね...

そう思うんですが、よく見れば見るほど上手く構図を考えているなと唸らされました。大した絵に見えないとすれば、それは私の責任でしょう。(^_^;)

2013/02/06 (Wed) 13:01

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