近所を散歩した(11)
八雲小学校の記念植樹
昭和49年に開校百周年か。現在は146周年だな。かなり古い小学校なんだ。ソメイヨシノは60年くらいの寿命といわれているので、植樹のときに既に数年経過しているとすれば、50歳くらいなんだなあ。あと10年くらいの寿命かな?
ソメイヨシノのことも気になったが、八雲小学校の歴史も気になった。

金蔵院
後で取上げる八雲氷川神社の別当寺だった金蔵院。慶長5年(1600年)頃に創建されたらしい。明治7年(1874)に一旦は無住廃寺となった。世にもまれな愚策廃仏毀釈の影響だったのだろう。幸いにも、明治16年に再興された。
それはよいのだが、どう贔屓目に見ても本当に狭い境内。それなのに、明治4年、境内の建物を使用して目黒区内で初めての学校が創立されたのだそうだ。この学校は後の目黒区立八雲小学校(八雲小学校としての創立は明治7年)で、目黒区で一番古い小学校の誕生の地でもあるとのことだ。
いろいろ思うことが出てくる。まだ無住ではなかったのに、学校をお寺の建物に入れてしまった不思議。どう考えても、2-30人が最大限なほどの小さな建屋。明治4年までは学校がなかったのか。ど田舎だったんだ、目黒の衾村は。というか、現在の目黒区全域がそうだったんだ。



歓喜天堂といえば、鎌倉の宝戒寺の聖天堂にある秘仏の歓喜天像が有名なようだ。鎌倉地方独特の土紋装飾が施されたもので、日本最古の木造聖天といわれている。確か川端康成夫人がノーベル賞受賞を祈願して、お参りしていたと記憶しているが。それと同様のものが、此方にもあったか。なんのために?忘れていたが、上野にも待乳山聖天というのがあったなあ。
ガラスの反射が気になる。フィルター持参を忘れてばかりいるのが悲しい。



弁才天と毘沙門天の間にいる歓喜天 (大聖院)…PDF画像を借用

埼玉県熊谷市・歓喜院所蔵の錫杖頭(重要文化財、同寺の秘仏本尊)、中心に歓喜天と二童子の像を鋳出す…PDF画像を借用

『南無大師遍照金剛』か、どこかで見たばかりだったなあ。真言宗の寺院だから弘法大師空海が祀られているのは当然なのかな。
