次大夫堀公園民家園~岡本公園民家園~岡本八幡神社~静嘉堂文庫~二子玉川駅(7)
最寄りの世田谷総合高校バス停からの道中
バス停から徒歩5分ほど。山いや丘かな。国分寺崖線の湧水がある辺り。静嘉堂文庫美術館の建物だろうか。瀟洒な屋根が見えてきた。付近は世田谷区内でも屈指の高級住宅街なんだろう。

岡本公園民家園(1)
ここは、前回分まででみてきた次大夫堀公園民家園からするとこじんまりした施設。古民家が1軒あるのみだ。ささっとみて回ることにする。
正門から見た様子



庭には三椏の花が咲いていた


古民家をもう一度よく見ておこう
大戸口から建物内部に入ってみる。烏の絵柄のうちわが迎えてくれる、どういう意味合いがあったのだろうか?おそらくすもも祭のすもも祭で買い求めた烏団扇なのだろう。







■からす扇・からす団扇」の起源
「からす扇・からす団扇」の起源は、五穀豊穣・悪疫防除の意味からで、その扇や団扇で扇ぐと害虫は駆除され病気は平癒する、という深い信仰があるからである。そのいわれは今から約1200年前、大同2年(807年)に「古語拾遺」の神話から出ており、内容は次のとおりである。
からす扇・からす団扇
神代の昔、大地主神が田植えをなさる時に、早乙女や田夫らを労うために牛肉をご馳走(※)した。 ところが御歳神の御子がそれをご覧になって家に帰ってそのことを御父にお告げになった。 御歳神は、これをお聞きになり非常にご立腹なされて、田にイナゴを放ち、苗の葉をことごとく 喰い枯らせてしまった。大地主神は大変に驚かれて、何か神の崇りであろうといって卜者を呼んで 占わせてみたところが「これは御歳神の崇りであるから宜しく白猪、白馬、白鶏を献じて お詫びするのがよろしい、されば怒りも解けるであろう」とお告げがあったので、その通りに したところお怒りが解けたばかりではなく、蝗の害を駆除する方法も、いろいろと教えて下された。 その方法の中に「烏扇をもって扇げ」とお教えなさったのである。
※明治に入るまでは、鳥以外の肉を食する事を嫌っていた。
家屋の周り
当時の農具が無造作に置かれてあった





この先は岡本八幡神社
奉納された石灯篭には、見覚えのある名前があった



記事構成の都合上、雛飾りの様子は次回に回すことにする