11月の新宿御苑(9)
鴛鴦
先日漸く鴛鴦を見ることができたが、所用のため到着が遅れ、ほんの短い時間しか撮れなかった。なので、今回は仕切り直し。
こちらの気合は十分だったが、被写体さんは至ってのんびりしていた。私としては記録的なほどの90分間も粘ったが、殆ど日向に出てきてくれることはなく、遂に周りにも同好の士が居なくなった。終わってみれば、並の出来になってしまった。
やや暗い位置では、雌のシンプルなカラーリングが目立たない。ここまま、座して死を待つわけにもいかない。何とかせば。





やや締まりがない感じのオスよりも、厳しめな顔立ちの雌の方が私は好きだ。でも、地味さがどうしようもなく雌を目立たなくしている。もったいないなあ。





あっちに行ったり、こっちに戻ったり。行きつ戻りつしている。開園前にドングリをたらふく頬張ったのか。その腹ごなしに軽い運動をしているだけかなあ。気ぜわしく動き続けているメジロなどの小型の鳥とは様子が違うなあ。

中世ヨーロッパの騎士が鉄兜をかぶったように見えてしまう。羽色が美しくなければ間延びした肢体の鳥さんかも。『ふふん、何といっても構わないけど、爺さんの超胴長ぶりには誰も勝てないぜ。自分のことをよく見ておくんだな』




風が強く吹き出したので、風の通り道でないところに避難したのかな?





面白くないとばかりに撮影していた人たちが立ち去って行った。当然かな。




