秋の三渓園(6) - 秋と初冬の三渓園_2019_Oct&Dec
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秋の三渓園(6)

順路から言えば、天授院と聴秋閣とだが、聴秋閣を独立して取り上げたい思惑があり、今回は天授院と春草廬とを取り上げる。

天授院【重要文化財】1651年(慶安4年)建築
国指定の重要文化財になるような仏堂を個人宅の持仏堂としていたのか。う~~ん、気宇壮大すぎて、言葉が出てこない。このあたりの楓が紅葉したら、さぞかし美しいことなのだろう。
元は建長寺のある辺り(地獄谷と呼ばれる処刑場)に、処刑された人たちの鎮魂のために創建された「心平寺」があった。本尊が地蔵菩薩の地蔵堂だったとのこと。

天授院【重要文化財】_1
天授院【重要文化財】_2
天授院【重要文化財】_3
天授院【重要文化財】_4
鎌倉手帳(寺社散策)
建長寺のある谷は、もとは処刑場で地獄谷と呼ばれ、建長寺が建立されるまでは、その鎮魂のために創建された「心平寺」があった。
心平寺は、1249年(建長元年)の創建とされ、地獄谷で処刑された者の死後の救済のため地蔵菩薩を本尊としていた。
その後、地獄谷には北条時頼によって建長寺が創建されるが、心平寺の建立と密接な関係にあったのではないかと考えられている。


春草廬【重要文化財】桃山時代建築 <貸出施設>
何度も行っていながら迂闊にも気付かなかった。確かに国指定の重要文化財ではあるが、それはこの建物の屋根の低い部分のみだということを。京都府宇治市にある黄檗宗の三室戸寺金蔵院から購入した。その当時は、既に取り上げた月華殿に付属した茶室となっていた。
月華殿は、京都の伏見城にあった。その伏見城は、1619年(元和5年)に廃城とされた。このとき建物や部材は二条城、淀城、福山城などに移築された。月華殿はその折に三室戸寺金蔵院に移築されたのだろうか?
原三溪氏は月華殿から茶室『春草廬』を切り離し、水屋と広間を付け加え、自分の隠居所である白雲邸に接続して建てて使っていたそうだ。第二次世界大戦中には解体・保存されていた春草廬。戦後、三溪園が横浜市に寄贈された後に、現在の場所に建てられた。
くっつけられていたものが、また切り離された。新たにくっつけられた状態から、また切り離された。数奇な運命をたどったものだ。

春草廬_1
春草廬_2
この画像はPDF画像を借用
春草廬_3
現在の春草廬。後世に追加された部分。
春草廬_4
春草廬_5
春草廬_6
春草廬_7
春草廬_8
春草廬_9
三畳台目(さんじょうだいめ)の小間茶室は、織田有楽斎の作品と伝えられています。
ひとこと&みどころ
春草廬は、茶室内に九つの窓があることから、かつて"九窓亭"と呼ばれていました。 多くの窓を持つもので、華やかな茶室です。

はまれぽの特集記事にjump

紅葉の様子をPDF画像でちょっとだけ確認していただきたい。
京都のような紅一色の紅葉ではない。自然な感じの紅葉である。
紅葉の様子をPDF画像で_1
私の大好きなアングルだが、手前にロープが張られ、この位置からの撮影はできない。屋根の形状の面白さなど見どころがいっぱいなのに、残念な限りだ。
紅葉の様子をPDF画像で_2
AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年11月11日
最終更新 2019年11月11日

20 Comments

There are no comments yet.

ララ  

三渓園は時々行きますが一周して目についたところを
撮って帰るだけでした。
今度行くときは少し知識を蓄えて行こうかなと思いました。
今週また横浜です。

2019/11/11 (Mon) 00:40

りおん  

建物の一部分だけが、重文ということも
あるのですね~@@
歴史に疎いからかもしれないけれど
はじめて知りました!!

一番下のアングル、ステキですね~・・・
でも入れないだなんて、すごく残念~!!!

2019/11/11 (Mon) 06:18

K.R.M  

おはようございます。
最後の絵、特に好きです。紅葉が主人公を引手役にっている模範の作品だと思います。

2019/11/11 (Mon) 08:46

x都人x  

最後の方はお好みの構図とあって
流石に素敵な眺めですね^^

紅葉も素敵です!!

2019/11/11 (Mon) 16:21

nagomi  

今晩は!

三渓園の紅葉も場所によって紅葉が進んでいる所があるようですね。
全体を見ると未だ此からのように感じますが。
私の近くの公園も可成り紅葉が進んでいます。
紅葉の見頃は11月下旬頃でしょうか?

2019/11/11 (Mon) 16:44

MT  

こんばんは

この小間茶室はすごいですね〜。半分、部屋がありません。
風や雨が入ったりで、そこが自然とともにワビサビを感じられるという狙いなのでしょうか。びっくりです。
今度、浮間公園に行かれるのですね。小鳥のほかにカワセミ水鳥などいろいろ見られそうですね。お写真を楽しみにしています。

2019/11/11 (Mon) 19:01

のんびり熊  

こんばんは
数寄者?
時の権力者に移築されたり戦禍を避けるために解体、再建されたりと・・・・
現代でこれだけの数寄者が居ますかねえ。
このまま保存が良いかなあ

2019/11/11 (Mon) 19:26
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

ララさん、こんばんは。

> 三渓園は時々行きますが一周して目についたところを
> 撮って帰るだけでした。
> 今度行くときは少し知識を蓄えて行こうかなと思いました。
> 今週また横浜です。

そうですか。横浜のどこかで遭遇しているかもしれませんね。尤も私の方は目立たない格好ということで、浮浪者と見紛うくらいの格好ですから、気づいてはいただけないと思います。もう少し、マシな格好で歩かないといけませんよね。

2019/11/11 (Mon) 20:25
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

りおんさん、こんばんは。

> 建物の一部分だけが、重文ということも
> あるのですね~@@
> 歴史に疎いからかもしれないけれど
> はじめて知りました!!

はずかしながら、私は建物全体が国指定の重要文化財だと思い込んでいました。よく資料を読まない早とちりの欠点が端無くも出てしまいました。(^^;
織田有楽斎の茶室ですから、国宝指定でもおかしくないものなんでしょうね。

> 一番下のアングル、ステキですね~・・・
> でも入れないだなんて、すごく残念~!!!

ちょっとした傾斜の小道を2-3m上がるだけで撮れるんです。多分、未舗装の山道で、転んでしまう老人が多いので、予防的にロープが張ってあるのでしょうね。跨いで、撮りたいところです。

2019/11/11 (Mon) 20:30
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> おはようございます。

K.R.Mさん、こんばんは。

> 最後の絵、特に好きです。紅葉が主人公を引手役にっている模範の作品だと思います。

今はこんな感じですが、もともとは縁側の前が掘割になっていたようで、小舟であの大きな石のところにつけることができたようです。粋なものだったようです。
斜め上から見るとすごく格好が良いですよね。

2019/11/11 (Mon) 20:33
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

x都人xさん、こんばんは。

> 最後の方はお好みの構図とあって
> 流石に素敵な眺めですね^^

なんで無粋なロープで通せんぼするのか真意を測りかねます。事なかれ主義でしかなさそうですね。

> 紅葉も素敵です!!

そうですねえ。東日本は淦一色の紅葉はあまりないようです。

2019/11/11 (Mon) 20:35
AzTak

AzTak  

Re: 今晩は!

nagomiさん、こんばんは。

> 三渓園の紅葉も場所によって紅葉が進んでいる所があるようですね。
> 全体を見ると未だ此からのように感じますが。
> 私の近くの公園も可成り紅葉が進んでいます。
> 紅葉の見頃は11月下旬頃でしょうか?

日当たりの良いところとそうでないところとがあるので、少しずつ紅葉の度合いもずれるかもしれませんね。
こちらは、かなり遅いです。11月下旬は難しいかなあ。

2019/11/11 (Mon) 20:40
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

MTさん、こんばんは。

> この小間茶室はすごいですね〜。半分、部屋がありません。
> 風や雨が入ったりで、そこが自然とともにワビサビを感じられるという狙いなのでしょうか。びっくりです。

天下の織田有楽斎の作品ですから。凄いものを作るものですねえ。特別公開の時も三畳台目ですから、ないぶにはたちいることはできないでしょうね。せいぜい躙り口から覗く程度でしょうか。
この伝でいくと一畳台目の茶室の内部ってどんなものなんでしょうね。絶対に1対1の空間ですよね。

> 今度、浮間公園に行かれるのですね。小鳥のほかにカワセミ水鳥などいろいろ見られそうですね。お写真を楽しみにしています。

行ってみようかと思っています。何か野鳥さんと遭遇dふぇきると良いのですが。その前に東京港野鳥公園にリベンジに行くかも。

2019/11/11 (Mon) 20:46
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

のんびり熊さん、こなんは。

> 数寄者?
> 時の権力者に移築されたり戦禍を避けるために解体、再建されたりと・・・・
> 現代でこれだけの数寄者が居ますかねえ。
> このまま保存が良いかなあ

何とか維持していってほしいものです。こんな見事なコレクションはもう絶対に実現しようがないことでしょう。

2019/11/11 (Mon) 20:49

ichan  

こんばんは

移築して合体させたり、また切り離したりと
数奇な運命を辿っているようですね。
PDF画像はどのようにして撮影したのか不思議
なアングルです。

2019/11/11 (Mon) 21:09
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、こんばんは。

> 移築して合体させたり、また切り離したりと
> 数奇な運命を辿っているようですね。

本当にそうですね。腕利きに宮大工の棟梁クラスの職人がいたりしたのでしょうね。また、財力も半端じゃなかった。やりたいと思ったことは何でもよやり遂げたのでしょう。

> PDF画像はどのようにして撮影したのか不思議
> なアングルです。

これは簡単です。ちょっと斜め上に続く小道があるのです。そこから撮れば、こういう画になります。実際に私も撮りました。
ただ、その時は撮って出しだったので、今一つ画が見劣りするかもしれません。さらに紅葉の時季でもありませんです。
三渓園の山道は危険といえば皆危険だし、何でもないといえば何でもない道ばかりです。それを簡単に通行禁止にするのは、ちょっと問題ありかと。

2019/11/11 (Mon) 22:10

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
「第二次世界大戦中には解体・保存されていた・・・」
こんな保存方法があったとは驚きです♪
先日の未曽有の台風などの場合、
将来的に数ヶ月先までの予報が可能になれば
こんな保存方法もありですね!
でも、そのときにはもっと別の素晴らしい保存方法が
考えられているんでしょうね 汗)

2019/11/11 (Mon) 23:29
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 「第二次世界大戦中には解体・保存されていた・・・」
> こんな保存方法があったとは驚きです♪

びっくり仰天のやり方ですよね。ただの金持ちのやり方ではなかったのですね。文化財を愛する純粋な人物でもあったのですね。

> 先日の未曽有の台風などの場合、
> 将来的に数ヶ月先までの予報が可能になれば
> こんな保存方法もありですね!
> でも、そのときにはもっと別の素晴らしい保存方法が
> 考えられているんでしょうね 汗)

今だったら、大きな難燃性のテントですっぽり覆ってしまうなどのやり方かなあ。お金持ちになったことなどなく、金の使い方など思いつきません。貧乏人は悲しいです。

2019/11/11 (Mon) 23:49

鏡花水月  

AzTak様、こんばんは!
春草盧は屋根だけ重要文化財なのは知りませんでした!
というか…そういう認定方式があることにもびっくりです。
解体や組み立てを繰り返していると、その都度当時の香りはそがれて行くということなのかな…と思いました。
だとしたら屋根は単独で保存されて解体の手が入っていないのかもしれないですね。

2019/11/12 (Tue) 19:08
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTak様、こんばんは!

鏡花水月さん、こんばんは。

> 春草盧は屋根だけ重要文化財なのは知りませんでした!
> というか…そういう認定方式があることにもびっくりです。
> 解体や組み立てを繰り返していると、その都度当時の香りはそがれて行くということなのかな…と思いました。
> だとしたら屋根は単独で保存されて解体の手が入っていないのかもしれないですね。

書き方が良くなくて、ごめんなさい。
低い屋根の建屋部分が国指定の重要文化財です。屋根はその一部で、それだけが文化財という訳ではありません。m(__)m

織田有楽斎の作った茶室です。最低でも国指定の重要文化財は当然のことなんでしょう。『如庵』のような国宝の茶室もありますから。高い屋根の建屋は、横浜市が原三渓氏から寄贈を受けたときに建て増した部分です。ここは文化財としては、無印です。

2019/11/12 (Tue) 20:15

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