秋の三渓園(4)
旧天瑞寺寿塔覆堂は豊臣秀吉が命じて建てたとされる建物。明治38年に三渓園に移築された。豊臣秀吉が母のために建てた寿塔を覆うための建物で、現在、秀吉が建てたものと確認できる数少ないものの一つ。秀吉フェチの原三渓氏ご自慢の収集品だろう。
こういう建築物に施された装飾が見事になるのは、東照宮以降のことらしい。それ以前のレベルでは出色のものなのだろう。
しかしながら、寿塔とその覆堂とが泣き別れになっているのはやや寂しい話だ。現在、寿塔は京都大徳寺内の龍翔寺にあるそうだ。



迦陵頻迦(かりょうびんが)や蓮の花などの彫りの深い装飾、そりあがった屋根は、荘厳さを感じさせると書かれてある。朴念仁の私にはわかったような、わからないような。


亭榭
亭榭(ていしゃ)は、京都の高台寺の観月台を、模して造ったものだそうだ。観月台と同じく檜皮葺に唐破風の本格的なもの。私の気持ちとしては、今すぐ重要文化財に指定してほしいレベルだ。高台寺の観月台も何度か見ているが、細部が思い出せない。









こちらが国指定の重要文化財の観月台。PDF画像を借用。う~~ん、素晴らしい。
