日本丸の総帆展帆(5)
いよいよマスト上での作業開始
登檣礼が終わり、マスト上での作業が始まった。その場で行うことは総ての帆を展帆できる状態にすること。平たくいえば、括ってある紐を解く作業になる。但し、これを行った段階ではごく一部帆が展く程度にしかならない。
さあ、始めるぞ
如何にも、大きな雨粒が落ちてきそうな空模様だが、幕が切って落とされた。解像力が高くないので、ロープがうまく表示されないかも知れない。だが、このすべてのロープが意味合いを持っている。


縦帆の事前作業は見た感じ相当に複雑そうだ。かなり集中して取り組んでいる。その点、横帆のほうが気楽そうに見えた。基本的に括ってある綱を解くだけだろうから。

とは言いながらも、やり残しなどがあれば、展帆できなくなってしまう。再びマストによじ登らなければならなくなるだろう。そういうことが無いよう、確実に作業を行うのだろう。

一部の横帆が、括りを解かれた。そのことにより、帆布の自重で少し展がり始めた。

この時点では、右舷側(私から向かって左側)のほうが若干進捗が速いようだった。まあ、これは速さを競うイベントではないので、どうでもよいことだ。

マスト上での作業もだいぶ捗ってきたようだ


マスト上での作業は最終盤を迎えている。遅れは許されない。急げ急げだ。こうなると、怖いなどという余裕はないことだろう。
ところで、最上部から1-2番めのヤードがどうなるかお分かりだろうか。3番めのヤードは固定式だから、すぐにおわかりと思うが。よく見ると滑車があるので、想像がつくかな?


ここで、マスト上の作業が終了。撤収開始だ。
マストを降り始めた
マストを降り始めているのがおわかりいただけるだろうか?残り作業は、甲板上に降りてからの作業になる。

舳先組は、まだ終わっていないようだ

『そして誰もいなくなった』に近い状態だが、よく見ると未だいるぞ。舳先組もまだのようだ。


最後の一人が降りようとしている
もう間もなくマスト上での作業は完了だ。これからは、甲板上での作業となる。
