新しく導入したフルサイズ中級機と撒き餌レンズとでの試写(9)
もう一つの金ピカの階段を上がる
何度通っても気持ちが良い感じ。賓客になった気がする。




長船尾楼甲板に出た。船内見学ももう終りが近いということだ。だが、手動舵輪はしっかり見ておく必要がある。重要な装置なのだから。今どきは、実習用の帆船にしか無いものかも知れない。
無線室&海図室
無線通信装置だけは、時代の進歩に合わせて、設備更新をしていたと思う。とは言ってもかなり古びた装置にしか見えないが。



手動舵輪
帆走中に舵を操作する。普通は2名で担当するが、海が荒れると、後ろ側の舵輪をも使用し、4名で操作するそうだ。舵は左右35度ずつ動くそうだが、舵輪1回転では1度動くのみだそうだ。
風上側の操舵当番が、帆に対する風の入り具合やジガーマストの上にある風見などを見て風向を知り、同時に前にあるコンパスで船の進路を見ながら、どれだけ舵を回すか判断し、風下側の操舵当番に号令をかけながら回すそうだ。フードの中に舵輪があるので、海が荒れているときに、後方からの追波で、人が流されないようになっているのだそうだ。
まさに命がけなんだなあ。




その他の設備
何が何やらわからないくらいごちゃごちゃしている印象を受けるかも知れない。それでも、きちんとそれぞれに存在意義があるようだ。






下船して、周囲から船体を眺める
非常に古めかしいけれども、優美な姿だと思う。もう暫くは見に来る人達のお目当てとして頑張ってほしい。



4本マストだということがよくわかる。専門的にはバークという帆船の種類だそうだ。

バーク - 最後列のマストに縦帆、残りに横帆を持つ。19世紀末~20世紀の帆船の終末期にドイツが積極的に採用建造した形式だったこともあり、その時代に活動した大型帆船の多くが3~4本マストのバークであった。
船内マップ

以上で、『新しく導入したフルサイズ中級機と撒き餌レンズとでの試写』シリーズは終了です。最後までご覧いただきありがとうございました。