新しく導入したフルサイズ中級機と広角~中望遠ズームレンズとでの試写(3)
星薬科大学(2)
薬草園(2)
薬草園はキリがないので、目についたものだけを取り上げることにする。
バニラ
甘く切ない香りが確かに漂ってくる。ちょっと高級なアイスクリームを食べたくなった。


トーチジンジャー
トーチ状のショウガの仲間か。わかり易い名前だ。

サンゴアブラギリ
たしかに珊瑚のような花が咲くんだ。

クソニンジン
あまりにも酷い名前のつけ方だ。役に立たないからそのようにつけられたのかと思ったら、強烈な匂いがあるようだ。まるで…。


ジャカランダ
葉っぱだけ見るとネムノキのそれと酷似している。樹形や花で簡単に区別はつくが、…。


本館(2)
今回の試写の主目的はこの建物内部の撮影だった。あいかわらず、どう撮ればよいのか途方に暮れる被写体だった。
建物の外観
内部と同様に外観堂々たるものだ。



内部の様子
オープンキャンパスの日ではなく、講堂内部は授業中のようだったので、階段と壁画のみを見させていただいた。画には『鹿茸猟』の幟がある。時代背景は推古天皇の御代か。





























星薬科大学報第73号から
本館壁画:星薬科大学の本館正面玄関両側スロープの壁画4幅は、星薬学専門学校設立3周年記念として制作された。創立者星一の提案による。完成は戦時中の1943(昭和18)年5月であった。当時の星製薬株式会社おかかえの6人の画伯(関口隆嗣、清原重以知、服部亮英、内藤隶、笹岡了一、笹鹿彪)による時代考証研究ののち、推古時代における「薬狩」「鹿茸狩」を如実に表現し、心血を注いで描かれた大作である。
この壁画は推古天皇時代すなわち飛鳥時代に始まった宮中の薬猟(きそいがり)をモチーフとし、その絵柄は春の陽ざしをいっぱいに浴びた5月の端午の節句の日に、狩の衣服をまとい野や山に出かけて薬草を採集しているものである。壁画はこのよき平和で文化の盛んな時代の静かな行事の一こまを再現している。女帝である推古天皇が即位すると、それまでの鹿狩の武技よりは薬狩がよかろうということで、多数の人が吹き流しの旗を立てて行う薬狩が5月5日に実施された。なお、鹿茸(ろくじょう)狩の鹿茸とは、雄鹿の生え始めの幼角を乾燥させたもので、やわらかく赤身を帯びている。古来から強壮、強精、長寿を目的として珍貴な漢方薬に位置づけられている。絵の鹿茸狩の人物モデルとなったのは、星薬専第2回卒業生であった。
この壁画は時価5億円の文化的価値があると評価されており、1996(平成8)年4月に2年がかりの修復作業が完成した。修復には4,000万円の経費を要した。
本壁画は1984(昭和59)年には日本薬学会の機関誌『ファルマシア』の表紙に採用され、1月号から12月号まで万余の会員に紹介された。なおエーザイくすり博物館(岐阜県羽島郡川島町)に本学の壁画の縮小模写が展示されている。
以上で『新しく導入したフルサイズ中級機と広角~中望遠ズームレンズとでの試写』のミニシリーズは終了です。最後までご覧いただきありがとうございました。