北鎌倉の花さんなどを楽しむ(9)
明月院も浄智寺もすっ飛ばした感じで見てきた。やっと、多くの人を振り切って東慶寺についた。そんな感じだった。と思ったが、後でわかったのだが、せいぜい20分ほど時間を稼いだだけだった。山門を退出するときにはかなりの参拝者とすれ違うことに。
山門前
このときはこんなものだった。ゆっくり見ることができるぞ。



山門
だいぶ屋根が傷んだ感じだなあ。

山門を潜ってすぐの辺り
花の寺だけあって、いつ行っても何かが咲いているように努力している。



田村俊子の記念碑
「この女作者はいつも おしろひをつけてゐる この女の書くものは 大がひおしろひの中から うまれてくるのである」

鐘楼と梵鐘
天井に龍が描かれてあるそうだ。そこまで確認したことがなかった。鐘楼は、この寺院では唯一の関東大震災での倒壊を免れたものだそうだ。重量物を支えるべくしっかりつくってあったのが幸いしたのだろうか?


四賀光子の歌碑「東慶寺開山覚山尼賛歌」
「流らふる 大悲の海に よばふこゑ 時をへだてて なほたしかなり」

本堂(泰平殿)
この位置にかつては仏殿があった。栄華を誇っていたかつての駆け込み寺も新政府の廃仏毀釈政策で、貧窮に喘ぎ、雨漏りを凌ぐだけで精一杯だったようだ。その仏殿は現在三渓園に有る。単刀直入にいえば、売られたわけだが、この地にそのままあったならば、関東大震災で壊滅してしまったことだろう。曲がりなりにも国指定の重要文化財として残っているのは、不幸中の幸いだったかも知れない。
この本堂は、昭和になってから建てられたもの。なお、この本堂内部は撮影禁止にはなっていない。ありがたく撮らせていただいた。

中門を入った右手の立派な石塔は「宗光塔」。最も期待していた愛弟子の植村宗光を日露戦争で失った際に、釈宗演が建立したものだそうだ。


本堂(泰平殿)の内部

