日本民家園(14) - 日本民家園_2019_Mar
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日本民家園(14)

日本民家園のシリーズでは、これまで土座と竹簀子床とを取り上げて、ショックを受けられた向きが少なからずおられたと思う。今回取り上げる伊藤家住宅も北村家住宅と並んで、竹簀子床の住宅だ。そして、両家とも国指定の重要文化財だ。

伊藤家住宅
伊藤家住宅は、日本民家園誕生のきっかけとなった川崎市内のそれもすぐ近くの民家である。
外観
ジャイアンツ球場のある辺りに、こんな民家が残っていたのか。さすがに移築して補強しないとこれ以上は保たせることができなかったかもしれないなあ。
伊藤家住宅_外観_1
このデイの出入りには土庇に置いた縁台から行ったそうだ。完全にご隠居さんが権力を握っていたのかなあ。
伊藤家住宅_外観_2
魔除けの魚の尻尾
伊藤家住宅_外観_3
建物内部の様子
座り流しやデイと呼ばれた正式な座敷の様子を見ると、下記の川崎市教育委員会のHP記載の内容が正しいのかにわかには信じられない気がしてくる。
間取り
伊藤家住宅間取り
土間が異様に広く、ヒロマと呼ばれる居間があまり広くなく、デイと呼ばれる客間が案外広い。なぜ、こんなふうな間取りにしたのかなと思う。建てたときの当主と隠居との力関係がモノを言ったのだろうか?
伊藤家住宅_建物内部の様子_1
ヒロマからデイ方向を見た様子。あちらの部屋を使う身になりたかったのだろうか。
伊藤家住宅_建物内部の様子_2
う~~ん、やっぱりこの部屋は使いたくないなあ
伊藤家住宅_建物内部の様子_3
東南の角部屋か。最高だなあ。
伊藤家住宅_建物内部の様子_4
伊藤家住宅_建物内部の様子_5
伊藤家住宅_建物内部の様子_6
伊藤家住宅_建物内部の様子_7
伊藤家住宅_建物内部の様子_8
伊藤家住宅_建物内部の様子_9
伊藤家住宅_建物内部の様子_10
立派な座り流しだ。お金がなかったなんて信じられない。
伊藤家住宅_建物内部の様子_11
川崎市教育委員会のHP記載の内容
足ざわりがごつごつするし、風の日には隙間風が吹き上げて、床材としては決して好ましいものではない。しかし、現在とは違って、板材を造るのにはたいへんな手間がかかったから、現金収入の少ない農家では板を購入するのが難しく、屋敷の周辺から無償で手にはいる竹をその代用として使ったのだろう。

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国指定重要文化財
旧所在地:神奈川県川崎市麻生区金程
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:入母屋造、茅葺、桁行16.4m、梁行9.1m
建築年代:17世紀末期〜18世紀初期
民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家
土間(どま)はミソベヤとダイドコロに分かれています。ヒロマ境の一番奥は板の間を張り出して炊事場(すいじば)とし、「すわり流し」 と水がめが置かれています。ヒロマは家の中心となる部屋で、囲炉裏(いろり)の後方は台所、前方は日常生活や接客の場として使われました。ここは竹簀子でできた床です。
ヒロマの上手にはデイ(座敷)とヘヤ(寝室)が続きます。デイは正式な座敷で、出入りには土庇(どびさし)に置いた縁台(えんだい)を使いました。なお、正面の格子窓(こうしまど)は「シシよけ窓」などと呼ばれ、関東の古民家に一般的なものです。
なおこの住宅は、民家としては神奈川県で最初に重要文化財に指定されました。この家の保存運動をきっかけに誕生したのが日本民家園です。
見どころポイント!
正面の格子窓はシシマド・シシよけ窓などと呼ばれます。「シシ」とは獣のことで、狼や猪などを防ぐためのものといわれています。
流しはしゃがんで作業する「すわり流し」という形式です。

AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年05月22日
最終更新 2019年05月22日

16 Comments

There are no comments yet.

kaz  

おはようございます!

日本庭園シリーズは綺麗に撮れてますね、機材は?

野鳥撮影で
>>次回は例の純正の400ミリ単焦点で勝負してみようかと思います。RAW撮影を始めて以降、まったく使用していませんでした。このレンズで、相馬野馬追の撮影の練習をしなくっちゃ。 >>
400mmf5.6少し重たくてISがなしですが、評判のいいレンズですよ、ズームより単焦点です。使わなければ、買いますよ(笑)、レンズの使い方はひとそれぞれですが、7DマークⅡ+400mmf5.6はいいと思います。どしどし使って下さいよ。

2019/05/22 (Wed) 06:53

りおん  

外から見るとこじんまりしているような気がしたのですが
中は案外広いのですね。
竹の床、スキマだらけでごつごつしていて、きしみそうだし
なんといっても冬は寒そう~💦
棚とかは板で出来ているのに。
あ。もしかしたら天井も竹なのですか?

2019/05/22 (Wed) 09:50

x都人x  

トウミ?だったかな、、、
田舎にいる頃はありましたね~

俺も何度かやった記憶がありますね^^
懐かしい!!

2019/05/22 (Wed) 18:00

のんびり熊  

こんばんは
ムカシは、板、を作るのに大変な労力を要したのです。
大木からどでかい鋸で一枚ずつ挽いた貴重品だったのです。
電動鋸でアッとゆう間に出来る現代とは違うのです。
ガキの頃、近所に製材屋さんが有り、よく遊びに行ってました。
今は昔・・・・

2019/05/22 (Wed) 19:45

MT  

こんばんは!

日本民家園はジャイアンツ球場からそう遠くないところにあるのですね!こちらも竹の床なのですか。意外と多かったのですね。何度見ても信じられません。^^;

2019/05/22 (Wed) 20:25

ichan  

こんばんは

竹簀子でできた床、冬の隙間風は冷たかったことで
しょうね。
板が高価だったこともあるのでしょうが、夏の時期
室内で作物を乾燥させるのに利用したとしている
HPもありました。
寒い地方ではどうだったのかなどと考えてしまい
ました。

2019/05/22 (Wed) 20:37
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます!

kazさん、こんばんは。

> 日本庭園シリーズは綺麗に撮れてますね、機材は?

有難うございます。EOS 7D2にシグマのレンズを装着しました。その時は、10-20mm F3.5 EX DC HSMを買う前で、自分では明るい、
17-50mm F2.8 EX DC OS HSMを持参したつもりだったのですが、実際には、間違えて、17-70mm F2.8-4 DC MACRO OS HSMを持参したようです。
安物レンズばかりがゴロゴロしています。(^_^;)

> 野鳥撮影で
> >>次回は例の純正の400ミリ単焦点で勝負してみようかと思います。RAW撮影を始めて以降、まったく使用していませんでした。このレンズで、相馬野馬追の撮影の練習をしなくっちゃ。 >>
> 400mmf5.6少し重たくてISがなしですが、評判のいいレンズですよ、ズームより単焦点です。使わなければ、買いますよ(笑)、レンズの使い方はひとそれぞれですが、7DマークⅡ+400mmf5.6はいいと思います。どしどし使って下さいよ。

7DマークⅡ+400mmf5.6は、明日また東京港野鳥公園に行き、キョウジョシギを狙ってみたいと思います。キョウジョシギは模様が複雑なので、近くで撮らないと不細工な感じになってしまうようなんです。でも、本当はキレイな鳥さん。不細工なままだと京女に叱られてしまいます。

2019/05/22 (Wed) 21:35
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

りおんさん、こんばんは。

> 外から見るとこじんまりしているような気がしたのですが
> 中は案外広いのですね。

今のせせこましい住宅からすれば、少し広めかもしれません。でも、それほどの大きさではありません。

> 竹の床、スキマだらけでごつごつしていて、きしみそうだし
> なんといっても冬は寒そう~💦
> 棚とかは板で出来ているのに。
> あ。もしかしたら天井も竹なのですか?

そうなんですよ。川崎市の端っこあたりです。小田急線の沿線という感じでしょうかね。そこにもともとの家屋があり、それを保存するために近くの生田緑地に日本民家園の原型を作ったそうです。川崎市なので、そう寒くはなかったとは思いますが、温暖化以前はやっぱり寒かったかもしれませんね。
天井も竹ですね。

2019/05/22 (Wed) 21:42

makira  

こんばんは!

こんばんは、AzTakさん!
国指定の重要文化財ですか!
ただ保存しておくだけでも
古くなっていきますので
時折の修理や修繕にも気を使いますね!
火気に注意して次の世代に伝えてほしいですね!

2019/05/22 (Wed) 21:47
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

x都人xさん、こんばんは。

> トウミ?だったかな、、、
> 田舎にいる頃はありましたね~

唐箕は、やはり中国から伝わったようですね。籾と米粒とを選り分ける道具だったんですね。
あれ、親戚の農家にもありましたが、使っていたところを見たことがなくて、…。

> 俺も何度かやった記憶がありますね^^
> 懐かしい!!

大豆などは軽く叩いて、河原で上に飛ばすとからの方だけ吹き飛び、マメが残るという原始的な方法でやっていたような記憶が。唐箕は意外に使いにくかったのでしょうかね?

2019/05/22 (Wed) 21:48
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> ムカシは、板、を作るのに大変な労力を要したのです。
> 大木からどでかい鋸で一枚ずつ挽いた貴重品だったのです。
> 電動鋸でアッとゆう間に出来る現代とは違うのです。

そうだったんでしょうね。それはわかるのですが、なぜ神奈川県ばかり、こういう床なのかはよくわからないところです。

> ガキの頃、近所に製材屋さんが有り、よく遊びに行ってました。
> 今は昔・・・・

我が家は隣が製材所でした。なので、木っ端をもらってきて、それで羽釜でごはん炊きをしていました。私が飯炊きのかかりでした。結構うまく炊けたんですよ。

2019/05/22 (Wed) 21:56
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

MTさん、こんばんは。

> 日本民家園はジャイアンツ球場からそう遠くないところにあるのですね!こちらも竹の床なのですか。意外と多かったのですね。何度見ても信じられません。^^;

正確に言えば、この家屋が今のジャイアンツ球場と同じ地域にありました。これを地元の川崎市に寄贈するということになり、さほど遠くない生田緑地に民家園の原型を作ったようです。小田急の沿線です。
秦野市も川崎市麻生区もそれほど離れているわけではなく、似たような文化圏だったのかなと思います。それにしても、この辺り、ほかよりは裕福だったのじゃないかと思います。なぜ、竹簀子床にしなくちゃいけなかったのか、疑問は解消できていませんよね。川崎市の教育委員会の担当者(学芸員)の考察は、非常にあっさりとしていて、あまり説得力を持たない気がしています。

2019/05/22 (Wed) 22:04
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、こんばんは。

> 竹簀子でできた床、冬の隙間風は冷たかったことで
> しょうね。

こちらも、丹沢山塊から遮るもの無しに寒風が吹いてきたのかもしれません。かなり凍えたかもしれませんよね。

> 板が高価だったこともあるのでしょうが、夏の時期
> 室内で作物を乾燥させるのに利用したとしている
> HPもありました。

そんなの土間に干せば十分そうで、わざわざ居間で干す必要もなかったと思います。あったから利用したというのはわかりますが、なぜ、竹簀子床にしなくちゃいけなかったかは、本当のところよくわかりません。神奈川西部地区でも、江戸時代ならば、他の地区よりも裕福だったのではないかと思うので水。

> 寒い地方ではどうだったのかなどと考えてしまい
> ました。

竹簀子床は神奈川県から移築した2件のみで、あとは土座が1軒、残りの家屋は板の間でした。
その中で、南部の曲家はだだっ広い家屋にあまり大きくない囲炉裏が一つのみ。これは猛烈に寒かったと思います。神奈川と岩手とジャ、比べ物にならない気温差でしょう。

2019/05/22 (Wed) 22:15
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

> こんばんは、AzTakさん!

makiraさん、こんばんは。

> 国指定の重要文化財ですか!
> ただ保存しておくだけでも
> 古くなっていきますので
> 時折の修理や修繕にも気を使いますね!
> 火気に注意して次の世代に伝えてほしいですね!

本当にそうですよね。それと、天下の川崎市です。英文の表記はもう少し丁寧にお願いしたいものです。

2019/05/22 (Wed) 22:17

花さか爺サン  

No title

AzTakそま こんにちは

昔の農家の佇まいでしょうか!
昔懐かしい農具や炊事場などがあり、
当時の生活様式がが良く解ります。

2019/05/23 (Thu) 14:03
AzTak

AzTak  

Re: No title

> AzTakさま こんにちは

花さか爺サンさま、こんばんは。

> 昔の農家の佇まいでしょうか!
> 昔懐かしい農具や炊事場などがあり、
> 当時の生活様式が良く解ります。

茅葺屋根の家や農機具は次々に建て替えられて姿を消してしまいました。残念ですが、仕方のないことでしょう。せめてこういう施設に残され、後世の人にも見てもらうというのは、日本人の素養として重要なことではと思います。

2019/05/23 (Thu) 22:03

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