日本民家園(13) - 日本民家園_2019_Mar
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日本民家園(13)

菅原家住宅
日本民家園の内で、私が一番好きな建物だ。出羽三山の湯殿山・月山の近くの日本でも有数の豪雪地帯にあった古民家。独特の形状だ。
妻側には高ハッポウが、平側にもハッポウがある。これだけでも素晴らしいのに、急勾配の屋根の棟上には、神社の置千木を思わせるようなグシグラがある。これらでググっときてしまうのだ。

外観
グシグラとハッポウ
古民家というよりかは古から存在する神社という感じの印象を受けないだろうか?
外観_1
妻側
こちらは高ハッポウだ。船枻(セガイ)で持ち出し強度を高めてあるようだ。雪がかなり積もったときは、この高ハッポウが臨時の出入り口となる。せっかくの南面だというのに、開口部が殆ど無いという変則的な家屋だ。
外観_2
外観_3
外壁面の様子
居住空間以外は開口部をつくらない構造のようだ。豪雪地帯だから当たり前かもしれない。セガイで持ち出し強度を高めてあるのは妻面だけではないんだ。雪の重みに負けない工夫なのだろうか。
外観_4

家屋内部の様子
間取り
間取り
アマヤ
スキー宿の用具置き場のようなところと考えてもらって構わない。蓑など雪で湿ったものをここで吊るして水分を落とす場所かな。
家屋内部の様子_1
ナガシ
今まで見てきた古民家では、一体どこで食材の下ごしらえしたのかと思うような家屋が少なくなかったが、こちらはかなり主婦の立場に立った設えになっていた。立てかけてあるとは、清水を流しに取り込むための樋。美味しい料理をつくることができたと思う。
家屋内部の様子_2
高ハッポウの裏側からイナベヤにかけての辺り
真冬には、ずいぶん高いところから出入りしたんだ。大変な暮らしがあったようだ。『おしん』の世界を垣間見たような気がする。
家屋内部の様子_3
モノオキとナヤ
寒くなれば茅で雪囲いをするし、もっと寒くなれば、雪が隙間を防いでくれたのだろう
家屋内部の様子_4
オメとウヘヤ
日常使いの部屋だったのだろう
家屋内部の様子_5
カミデとシモデ
客間を兼ねた部屋だったのだろう。当然だが、奥がカミデだ。
家屋内部の様子_6
シモデとオメ
シモデはお蚕さんも同居していたのかな。寒くさせない工夫だったのかもしれない。
家屋内部の様子_7
家屋内部の様子_8
カミデ
唯一、畳敷き。上客を接遇する時の部屋だったのだろう。
家屋内部の様子_9
家屋内部の様子_10

神奈川県指定重要文化財
旧所在地:山形県鶴岡市松沢
建物区分:農家(肝煎の家)
構造形式:寄棟造(高ハッポウおよびハッポウ付き)、妻入、一部二階、背面庇付、茅葺、桁行15.8m、梁行9.6m
建築年代:18世紀末期
屋根に高窓のある豪雪地帯の家
湯殿山麓の田麦俣(たむぎまた)集落やその周辺には、ハッポウ造と呼ばれる独特の民家が分布しています。養蚕のために二層三層をつくり、屋根に高窓(ハッポウ)を設けて採光の工夫をしたその姿は、非常に特徴的です。
菅原家住宅もこのハッポウ造の民家で、高い軒や板壁で囲った外観などに豪雪地域の家づくりがうかがえます。
豪雪は間取りにも影響しています。大戸口前のアマヤ(前室)をはじめ、ニワ(土間)に物置やイナベヤ(板敷)を設ける点などは、雪の多い冬場の暮らしを考慮した工夫です。
見どころポイント!
雪に濡れたものを脱げるよう、入り口にアマヤを設けています。
積雪時にも立て付けが悪くならないよう、敷居に車が設けてあります。

AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年05月10日
最終更新 2019年05月10日

16 Comments

There are no comments yet.

kaz  

おはようございます!

RAWでの撮影慣れてこられたみたいですね!徐々に鳥の撮り方も、慣れるように頑張って下さい。いろんな条件の下で撮れるように慣れれば面白いと思います。私もまだまだです。

7DマークⅡとレンズは、広角ズームですか? いい組み合わせですね!

PS:本日から国内で、近畿圏で1泊で鳥撮りしてきます。一昨日と同じ場所で、片道2時間半ぐらいで鳥が出てくるのは、15時過ぎなんです。今日は、気温が大阪で27℃夏日です。明日のコメントの返信遅れます。

2019/05/10 (Fri) 06:14

MT  

おはようございます

昔の部屋の呼び方はいろいろあって難しいです。時代の変化に伴って家の様子も変わり今は超簡単な呼び方のみが残っている印象です。時代がさらに流れるにつれ、こちらの施設は価値をより上げそうですね!

2019/05/10 (Fri) 06:29

花さか爺サン  

AZTAKさま こんにちは

菅原家住宅はこれまで見たことのない建屋ですね。
おしんを思い出し、懐かしいです。
豪雪地帯に耐え忍ばれるだけのいろいろな工夫がされているようですね。

2019/05/10 (Fri) 15:12

x都人x  

こんなにカッコよくておしゃれな屋根は
見たことが無いですね^^

こんな家で田舎暮らしがしてみたい(笑

2019/05/10 (Fri) 18:46

のんびり熊  

こんばんは
素晴らしい住宅ですね。
養蚕が盛んになって寝るところもお蚕様に使っていたんだと思います。
子供たちが寝るところは、お蚕様の棚の間ですよ。
サワサワとお蚕様の食事の音が聞こえてきたもんです。

2019/05/10 (Fri) 20:04
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます!

kazさん、こんばんは。

> RAWでの撮影慣れてこられたみたいですね!徐々に鳥の撮り方も、慣れるように頑張って下さい。いろんな条件の下で撮れるように慣れれば面白いと思います。私もまだまだです。

当望遠レンズは勘の悪い私には些か以上に難物です。画角が狭くて、目で見ていたものがファインダー越しに見ると消えてしまいます。本当にこれは先天的な勘の鈍さなんでしょうね。

> 7DマークⅡとレンズは、広角ズームですか? いい組み合わせですね!

本当はフルサイズ機と超広角を組み合わせてみたいですが、そんな余裕がありません。

> PS:本日から国内で、近畿圏で1泊で鳥撮りしてきます。一昨日と同じ場所で、片道2時間半ぐらいで鳥が出てくるのは、15時過ぎなんです。今日は、気温が大阪で27℃夏日です。明日のコメントの返信遅れます。

よく頑張りますねえ。暗くて見えなくなりそうですが、…。
成果物を見せてくださいね。こちらは全く野鳥さんと遭遇しなくなってしまいました。カメラの代わりに録音機だけ持参しようかと思うくらいです。

2019/05/10 (Fri) 20:19
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます

MTさん、こんばんは。

> 昔の部屋の呼び方はいろいろあって難しいです。時代の変化に伴って家の様子も変わり今は超簡単な呼び方のみが残っている印象です。時代がさらに流れるにつれ、こちらの施設は価値をより上げそうですね!

呼び方は、東北生まれなので、なんとなく感覚で理解できるような気がしています。
川崎市は高度成長期に固定資産税等の税収入ががっぽりはいって、使い切れないほど税収入があったそうです。そのときに、こういうお金の使い方をしたんですね。すごい着想力だと思います。
いま、それを真似しようと思っても絶対に真似できない。そういう状況だと聞きました。

2019/05/10 (Fri) 20:27
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> AZTAKさま こんにちは

花さか爺サンさま、こんばんは。

> 菅原家住宅はこれまで見たことのない建屋ですね。
> おしんを思い出し、懐かしいです。
> 豪雪地帯に耐え忍ばれるだけのいろいろな工夫がされているようですね。

月山のそばなんですが、鶴岡市の中心にもこうした建物を集めたものがあるんです。そちらは、こういうのが主流のようです。
その反面、合掌造りなどはなさそうです。
バスであっという間に通り過ぎてしまいましたから、詳しく見る暇もありませんでした。

2019/05/10 (Fri) 20:31
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

x都人xさん、こんばんは。

> こんなにカッコよくておしゃれな屋根は
> 見たことが無いですね^^
>
> こんな家で田舎暮らしがしてみたい(笑

ふふふ、同じことを思いました。でも、相当に寒い地域のようですよ。1週間の予定で出掛けても、雪に降り込められて帰るのは10日後だったりして。帰ることができれば良いのですが、…。
指を咥えてみるのが精々かもしれません。

2019/05/10 (Fri) 20:35
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 素晴らしい住宅ですね。
> 養蚕が盛んになって寝るところもお蚕様に使っていたんだと思います。
> 子供たちが寝るところは、お蚕様の棚の間ですよ。
> サワサワとお蚕様の食事の音が聞こえてきたもんです。

世田谷区の岡本民家園では、実際に養蚕をしているんですよ。それを藍染めして、反物にして、…。面白いことなんでしょうね。
サワサワと桑の葉を食べる音が聞こえてきますか。う~~ん、風情があるなあ。

2019/05/10 (Fri) 20:39

ichan  

こんばんは

珍しい屋根ですが、豪雪地帯の出入り口を
考えると合理的な形なのかもしれません。
新築時には隙間はあまり無かったのかも
しれませんが、雪そのものが断熱材にも
なりますね。

2019/05/10 (Fri) 21:24
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、こんばんは。

> 珍しい屋根ですが、豪雪地帯の出入り口を
> 考えると合理的な形なのかもしれません。

合理的だし、美しい形状だとも思います。

> 新築時には隙間はあまり無かったのかも
> しれませんが、雪そのものが断熱材にも
> なりますね。

隙間は夏には風の通り道になって涼しく感じさせてくれたことでしょうね。ところが冬は、雪が完全にシールドしてしまい、あとは茅葺屋根が屋根に積もった雪を溶かし、新鮮な空気を供給してくれたのでしょうね。高ハッポウやハッポウは明り取りの意味合いもあるでしょうか、天気の良い日の換気口の働きも兼ねたのかもしれません。良く考えられた家屋だと思いました。

2019/05/10 (Fri) 23:05

鏡花水月  

AzTak様、こんばんは!
ホントにこの屋根の形には特別な感じがありますね。
私も画像を探したらありました。
最後の数件ですね。
このあたりまで園路を進んだ頃には、集中力が尽きて惰性で撮っていたのが明らかに分かる画像で、この記事を読むまで屋根のことは気がつきませんでした。
軽率にも見逃していたツボを教えてもらえるのがいいですね。

2019/05/11 (Sat) 00:02

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
豪雪地帯ならではの造りですね!
高ハッポウは2階まで雪が降った時の出入口ですね♪
親父の実家の妙高では1階は雪のため使えなくなるので
初めからコンクリートの倉庫(納屋)で2階からが住居となっています♪

2019/05/11 (Sat) 00:40
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTak様、こんばんは!

鏡花水月さん、こんばんは。

> ホントにこの屋根の形には特別な感じがありますね。
> 私も画像を探したらありました。
> 最後の数件ですね。
> このあたりまで園路を進んだ頃には、集中力が尽きて惰性で撮っていたのが明らかに分かる画像で、この記事を読むまで屋根のことは気がつきませんでした。
> 軽率にも見逃していたツボを教えてもらえるのがいいですね。

ほかではなかなか見ることができない独特の形状ですよね。同じ東北でも、東京よりも雪が降らない地域に住んでいたので、別世界の建物を見ているような不思議な感じがします。よほど考えて工夫をこらした家屋であると思います。

2019/05/11 (Sat) 19:27
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 豪雪地帯ならではの造りですね!
> 高ハッポウは2階まで雪が降った時の出入口ですね♪
> 親父の実家の妙高では1階は雪のため使えなくなるので
> 初めからコンクリートの倉庫(納屋)で2階からが住居となっています♪

なぜだか、最初に見たときから大好きな家屋なんです。その何故が何なのか自分でも理解できていないのですが、帰省先にこういう古民家があれば、最高だっただろうなと思います。

2019/05/11 (Sat) 19:32

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