日本民家園(10) - 日本民家園_2019_Mar
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日本民家園(10)

広瀬家住宅
特徴のある家屋だ。大戸口側の茅葺きの軒が異常に低く、茅の先端に顔が当たる高さである。そのために、腰を屈めて潜らねばならないこと。それと、ムシロ敷の居間があること。床板を張らない「土座」であり、ムシロの下は地面をつき固め、茅束が敷き詰められている。初めてこの施設を訪れた人は、居間の床張り部分がなく、その高さが土間と同じであることにショックを受ける。こうした土座住居は、甲府盆地では18世紀前半まではごく普通にみられたようだ。
外観
開口部が極めて少ない。
外観_1
茅葺屋根の先端部は地面から150cm程度だと思う。斜面から吹き上げてくる強風を凌ぐための対策のようだ。
外観_2
ドイツの古民家のようだ。尤も、向こうは妻入り形式で、大きさも相当なものがあるし、デザイン性もあるし、がっちりつくってある感じがする。対して、こちらは如何にも素朴な感じかな。
外観_3
外観_4
軒裏側は普通の高さがある
外観_5
建物内部の様子
土間がかなり狭い。直前に分棟型の家屋を見てきたから、なおさら狭く見えるはずだ。
建物内部の様子_1
建物内部の様子_2
土間と居間の高さが変わらないのに、強いショックを受けることだろう。何しろ床板を張らないから、床下がない。ボランティア説明員によれば、ゴロっと横になったときは板張りの床よりもリラックスするという話だった。そうなのかなあ。
建物内部の様子_3
建物内部の様子_4
建物内部の様子_5
蓆をめくった様子。確かに隙間風は入ってこないが、…。
建物内部の様子_6
建物内部の様子_7

神奈川県指定重要文化財
旧所在地:山梨県甲州市塩山上萩原
建物区分:農家
構造形式:切妻造、茅葺、桁行14.5m、梁行8.9m
建築年代:17世紀末期
芝棟と土座のある甲州民家
甲府盆地の民家は切妻造(きりづまづくり)の妻壁(つまかべ)に柱を見せ、屋根中央を「突き上げ二階」とする形式が知られています。この家も移築前はそのような姿でしたが、調査の結果、当初は二階がなかったことがわかりました。屋根裏を養蚕(ようさん)に利用しはじめたことにより、突き上げ二階としたのです。
構造は、内部の四本の太い柱を中心にして組み立てられています。これは「四つ建(よつだて)」と呼ばれるもので、甲州の古式な手法です。屋根の頂上はイワヒバを植えた「芝棟(しばむね)」になっています。内部には土間(どま)と並んでイドコと呼ばれるムシロ敷の居間があります。床板を張らないこのような床を「土座(どざ)」といい、ムシロの下は地面をつき固め、茅束(かやたば)が敷き詰められています。
見どころポイント!
風の強い山の斜面にあったため、軒が低くなっています。
居間には床板を張らず、地面の上に茅束とむしろを敷いて暮らしていました。

AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年04月27日
最終更新 2019年04月27日

14 Comments

There are no comments yet.

MT  

おはようございます

たしかに大きなショックを受けました。土間と居間が同じ高さなんて!
ミミズや虫も出てきそうだし、湿気も上がってきそうです。ゴロって横になるならもう少し床を上げたいところですよね!

2019/04/27 (Sat) 06:40

のんびり熊  

こんにちは
土座は知りませんでしたね。
寝るにも萱を敷いた上に寝るんでしょうね。
それとも稲わらかな?
芝棟はハルカ昔の若い頃に見た覚えがあります。
そちら方面に行くと気にして見ますが、見られませんね。
身延山のある宿坊の門の屋根にありますよ。

2019/04/27 (Sat) 12:58

makira  

こんいちは!

AzTakさん、こんにちは!
昨日今日と寒いですがお出かけですね!
風邪がまた流行っています。 お気を付けて♪
AzTakさん程には知識も無いくせに
PCの動きが少し遅いので、いろいろいいじくっていたら
ネットに繋がらなくなってしまいました 汗)
昨日は一日、あーでもない、こーでもないと格闘してましたが
結局、元に戻して疲れ損でした 笑)

2019/04/27 (Sat) 13:53

りおん  

土間というのもよくわからなかったのですが
なるほど、今日のお写真を見て、土のままの床ということがわかりました。
その場所と高さを変えずに、居間があるのですね。
敷物をしても、冬は地面からの冷たさがつらかったでしょうね・・・
低い軒を毎回腰をかがめて入るとか・・・
昔の人は、体が頑丈だったのかしらね?^^;

2019/04/27 (Sat) 15:47

徒然草  

こんばんは

こういう古民家のたたずまいなどを拝見していますと、
中に入ってみたいような心理とともにデジャブも覚えます。
これは日本人のDNAの仕業かと思いますが・・・少し嬉しくもあります。

2019/04/27 (Sat) 16:13

x都人x  

育ったのは田舎で確か物心つく前ごろは
土間があったような、、、
でもこの様に同じ高さではなくて
可なりの段差があったような気が^^

初めて拝見しました!

2019/04/27 (Sat) 16:39
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます

MTさん、こんばんは。

> たしかに大きなショックを受けました。土間と居間が同じ高さなんて!

上り框じゃなくても、ちょいと居間と土間との境に腰掛けて休憩したり、履物を装着したり脱いだりしたり、そういうシーンが有ったものでしたが、一気にカメラで言うところの超低アングルになってしまうんですね。
腰が良くない私には、負荷がかかりそうです。

> ミミズや虫も出てきそうだし、湿気も上がってきそうです。ゴロって横になるならもう少し床を上げたいところですよね!

皆さん、同じことを考えますね。一応寝る場所は奥の板張りのナンドと、もしかしたら、ナカナンドも使っていたように教育委員会の資料には書かれています。
ドザでゴロっと横になるのは、小休憩時くらいだったと思います。まあ、それにしても気分が良くないような気がしましたが、ボランティアの皆さんは、異口同音に案外イケるといいます。もしかしたら、そうなのかも。

2019/04/27 (Sat) 20:55

ichan  

こんばんは

詳しくは分かりませんが、土間の利用は地熱利用
の可能性もあり得ると思います。
地面への熱の伝わり方は大変遅く、真夏の熱が
じんわりと蓄熱し、真冬に放熱されることも
考えられます。
先人の知恵かもしれません。

2019/04/27 (Sat) 20:59
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 土座は知りませんでしたね。

あれまあ、地方のことで熊さんの知らないことがあったんですか。

> 寝るにも萱を敷いた上に寝るんでしょうね。
> それとも稲わらかな?

よる念ロキは、狭い難度に寝たようです。もしかしたら真ん中のナカナンドも寝室に利用していたかもしれないと、川崎市教育委員会の資料に書かれてありました。ですが、ちょっと休憩などは、このドザでゴロっとしたんでしょうね。

> 芝棟はハルカ昔の若い頃に見た覚えがあります。
> そちら方面に行くと気にして見ますが、見られませんね。
> 身延山のある宿坊の門の屋根にありますよ。

最初に見たとき、屋根にぺんぺん草が生えているなどと思ったのですが、大きな間違いだったんですね。

2019/04/27 (Sat) 21:01
AzTak

AzTak  

Re: こんいちは!

> AzTakさん、こんにちは!

makiraさん、こんばんは。

> 昨日今日と寒いですがお出かけですね!
> 風邪がまた流行っています。 お気を付けて♪

熊谷基地で仕入れた米軍放出の特大衣料に身を包んでいきました。
天気予報では明け方まで雨が残るが、お昼ごろからは安定した晴れの予報でした。それが午前中もポツポツで、昼すぐからは一層雨粒が大きくなり、諦めて駅に向かいましたが、途中から本降りに、全く当たらない天気予報です。野鳥さんは全く見つけられず、最低最悪の状況でした。

> AzTakさん程には知識も無いくせに
> PCの動きが少し遅いので、いろいろいいじくっていたら
> ネットに繋がらなくなってしまいました 汗)
> 昨日は一日、あーでもない、こーでもないと格闘してましたが
> 結局、元に戻して疲れ損でした 笑)

私が少しできるのは、プログラミングだけで、その他のことはド素人です。
面倒なことには手を出さない主義なんです。

2019/04/27 (Sat) 21:11
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

りおんさん、こんばんは。

> 土間というのもよくわからなかったのですが
> なるほど、今日のお写真を見て、土のままの床ということがわかりました。
> その場所と高さを変えずに、居間があるのですね。

そうです。しかし、土間を知らない人が圧倒的に多い時代なんでしょうかね。そのことにショックを受けました。私のような化石人間は、もうそろそろ肩を叩かれてしまうかなあ。

> 敷物をしても、冬は地面からの冷たさがつらかったでしょうね・・・

ボランティアの人が言うには、『床下から隙間風の吹込みがないから、案外快適』との説明がありましたが、なれたら快適ってことなんでしょうか?そもそもこういうモノに現代人はなれないままかもしれませんよね。

> 低い軒を毎回腰をかがめて入るとか・・・
> 昔の人は、体が頑丈だったのかしらね?^^;

今の人よりかは概して身長が低かったことでしょうし、そのよりも谷の方から吹き上げてくる強烈な風に対抗するには、軒を低くする必要があったのでしょうねえ。

2019/04/27 (Sat) 21:19
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

徒然草さん、こんばんは。

> こういう古民家のたたずまいなどを拝見していますと、
> 中に入ってみたいような心理とともにデジャブも覚えます。

既視感どころじゃありません。似たような家屋が親戚の家でしたから。流石にドザだけはありませんでしたが。こればかりは既視感も何も感じず、ただただびっくり仰天でした。

> これは日本人のDNAの仕業かと思いますが・・・少し嬉しくもあります。

そうかも知れませんね。

2019/04/27 (Sat) 21:22
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

x都人xさん、こんばんは。

> 育ったのは田舎で確か物心つく前ごろは
> 土間があったような、、、
> でもこの様に同じ高さではなくて
> 可なりの段差があったような気が^^

土間と居間とがある茅葺の家なんでしょうね。それがふつうというか、全てがそれでしたよねえ。

> 初めて拝見しました!

私もドザを初めてみたときはびっくり仰天しました。

2019/04/27 (Sat) 21:25
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、こんばんは。

> 詳しくは分かりませんが、土間の利用は地熱利用
> の可能性もあり得ると思います。
> 地面への熱の伝わり方は大変遅く、真夏の熱が
> じんわりと蓄熱し、真冬に放熱されることも
> 考えられます。
> 先人の知恵かもしれません。

確かに井戸水などを汲むとそういう傾向があるのがわかるものでしたね。土もそうだったかもしれませんね。
案外そうなのかも知れませんね。

2019/04/27 (Sat) 21:32

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