日本民家園(7) - 日本民家園_2019_Mar
FC2ブログ

日本民家園(7)

江向家住宅…国指定重要文化財
佐々木家と並んで《信越の村》ゾーンを代表するの古民家で、国指定重要文化財になっている。美しいフォルムの合掌造り住宅である。今回の民家園巡りで一番期待した住宅だった。ところが、何ということか茅葺屋根のかなり大掛かりな補修作業中だった。
何と足場が組んであった
がっかり。ここがうまく撮れるか試す意味で行ったのに。特に内部の薄暗い空間をフラッシュ照射なしに撮ることができるか、試したかった。
いま、茅葺屋根の集落が残っているところでは、住民総出で、茅葺屋根の修復を行うのが普通。日本民家園にはそうした人手がないため、プロの職人さん達による修復が行われていた。こういう作業を見る機会など滅多にない。喜ぶべきか落ち込むべきか、複雑な気持ちになった。
江向家住宅_1
見た感じでは全面葺き替えではなく、部分的な葺き替えのようにみえた。違うかなあ?茅の差し替えを終えて、表面をなだらかに仕上げる作業を行っていた。プロは当然道具を使用して行っていた。
江向家住宅_2
江向家住宅_3
江向家住宅_4
江向家住宅_5
江向家住宅_6
江向家住宅_7
内部などの様子は次回訪問時に行うことにする。

山下家住宅
こちらもだった
ついでと言っては何だが、こちらの日本蕎麦屋になっている建物も大規模修理中だった。屋根の吹き替えなど目じゃないくらい長期間の修復に入ったようだった。
この日本民家園では唯一の白川郷にあった合掌造民家だった。
この家屋は、川崎駅前で観光料亭に利用されていたものを、民家園に再移築したもので、園内では日本蕎麦屋として来園者の昼食提供場所になっている。いまは、休業中になっているのだろう。

山下家住宅

山田家住宅
秘中の秘として、密かに塩硝をつくっていたと言われる。そのために若干床下が高い。
外観
特異な外観だと思う。注意して見ないと、鄙には稀な豪邸くらいにしか見えないかな?
山田家住宅_外観_1
南側の1-2階に当たる部分に開口部が殆どない。不思議な建物だ。
山田家住宅_外観_2
山田家住宅_外観_4
家屋内部
うすなわ
他の古民家ならば土間に相当する部分だが、写真のように板張りの間になっている。塩硝つくりのいくつかの工程をここで行っていたのかもしれない。
お勝手としてはこの日本民家園の中で一番機能的につくられてあるように思う。

山田家住宅_家屋内部_1
山田家住宅_家屋内部_2
豪雪でも塞がれてしまわない高さに明り取りの開口部を設けたようだ。また、秘密の作業を覗かれたりしないようにという意味合いもあったのかな?
山田家住宅_家屋内部_3
オイエ
大きな囲炉裏がある。豪雪地帯だというのに、囲炉裏は一つだけ。もしかしたら、塩硝をつくっていた関係上、火気はできるだけ少なくしたのかもしれない。
山田家住宅_家屋内部_4
囲炉裏の上には火伏せがある。はぜた火の粉の飛散を防ぐとか、いろいろなものを乾燥させるとか、かなり便利に使われていたようだ。
山田家住宅_家屋内部_9
山田家住宅_家屋内部_8
二階へ通じる階段というより梯子
二階は、もしかして、塩硝などを一時的に保管するのに使ったのだろうか。だとすると、他人には絶対に見せられない。必要のないときには、これを外して何処か別の場所においたのかもしれない。
山田家住宅_家屋内部_5
デイ・オマエ・ブツマ
土地柄か、仏壇は立派なものだなあ
山田家住宅_家屋内部_6
山田家住宅_家屋内部_7
山田家間取り
山田家間取り

神奈川県指定文化財
旧所在地:富山県南砺市桂(かつら)
建物区分:農家、合掌造
構造形式:切妻造、一重三階、茅葺、桁行14.9m、梁行9.5m
建築年代:18世紀初期
蓮如上人が泊まったという言い伝えのある古い合掌造り
この住宅があった桂集落は、秘境といわれた五箇山でも特に辺境にありました。桂に一番近い集落は国境を越えた加須良(飛騨)でした。そのため山田家は切妻造の外観など、五箇山にありながら飛騨白川の影響を受けたと考えられています。高度成長とともに過疎化が進行して昭和45年に解村し、現在は桂湖というダム湖に沈んでいます。
山田家は、桂にあって「チョウナ仕上の家」として語りつがれていました。「蓮如上人が泊まった」という言い伝えもあり、年代の古い合掌造りとして重要な民家です。
大戸口を入るとマヤをのある土間、その奥にウスナワという低い板の間が続いています。ウスナワは流しを設けた台所兼作業場です。水は懸樋でとり入れていました。
一番奥の畳敷きの部屋は正式な座敷です。五箇山は浄土真宗の盛んな地域で、上手には大きな仏壇が設けられています。
見どころポイント!
床下が高いのは、火薬の原料となる塩硝を作っていたためと考えられています。
左手にある小さな合掌造りは、肥料小屋を兼ねた便所です。

AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年04月14日
最終更新 2019年04月14日

14 Comments

There are no comments yet.

MT  

おはようございます

五箇山の合掌造りの中にも白川郷のものにも似たものがあったのですね!
それにしても仏壇が立派です。富山方面は各家の仏壇がとても立派なエリアで産業も発達しているのもうなづけます。

2019/04/14 (Sun) 05:57

つぅたろう  

おはようございます。

昔ながらの建物はこのような施設でした見られなくなってきたのでしょう。
白川や五箇山は別として、山間部へ行くと農家は茅葺の屋根の形を残したままトタン葺きになってる家を見かけることがあります。茅葺屋根は維持管理が大変ですから。
一度、白川で葺き替えをしている所に会えました。多くの人が携わっていました。

2019/04/14 (Sun) 10:08

りおん  

屋根の改修作業中、お写真撮る目的は残念でしたが
あまり見る機会のないものを見る事が出来ましたね^^
初めて大阪城に行ったとき、外壁の塗り替えのためシートで囲まれて
外観が全く見えなくて、どうしてそんな時期に当たってしまったのかと
がっかりしたことがありました^^;

こちらのおうちも立派ですね~!!
明り取りの窓から差し込む光の筋がステキです~!!

2019/04/14 (Sun) 10:41

のんびり熊  

こんばんは
茅葺屋根の吹葺き替えは、千歳一隅のチャンスだと思います。
見たくとも見られませんよ。
移築した土地柄で住民総出、とは行かんでしょうねえ。
浄土真宗からかもしれませんが、仏壇は非常に立派ですね。
以前、伊勢長嶋近くの友人宅に泊めてもらいましたが、仏間でした。
一間幅のキンキラ金の仏壇で、両脇も居れると2間幅でしたよ。
オチオチ寝てられませんでしたね。
モットモ夕食に海で取れたウナギを頂いてぐっすりでしたが・・・・

2019/04/14 (Sun) 19:37

ichan  

こんばんは

茅葺屋根の古民家には囲炉裏が似合いますね。
暖をとるためだけでなく防腐の役目もあり、
必要不可欠な存在。
囲炉裏で煮炊きや魚焼きをしたり、今となって
は贅沢な時間の過ごし方だと感じます。

2019/04/14 (Sun) 20:45
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます

MTさん、こんばんは。

> 五箇山の合掌造りの中にも白川郷のものに似たものがあったのですね!

そのようですね。何処に出るのが近いかが影響したのかもしれませんね。

> それにしても仏壇が立派です。富山方面は各家の仏壇がとても立派なエリアで産業も発達しているのもうなづけます。

そうですね。ですがこの先、狭い家ばかりになったとき、どうなっていくのでしょうかね。

2019/04/14 (Sun) 22:06
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます。

つぅたろうさん、こんばんは。

> 昔ながらの建物はこのような施設でしか見られなくなってきたのでしょう。

都市部は固定資産税が高いですから、それこそ普通の家でも取り壊されて、儲かる業態に変わっていくご時世です。
地方は、少子化で老人ばかりになりつつある。維持管理しかねるのが実態なんでしょうね。」

> 白川や五箇山は別として、山間部へ行くと農家は茅葺の屋根の形を残したままトタン葺きになってる家を見かけることがあります。茅葺屋根は維持管理が大変ですから。

目黒区にも、鬱蒼とした竹やぶの広大な敷地と古民家とが残っています。土地を寄付してくれたところに、別の方が寄付してくれた古民家を移築したんです。そこまではいいのですが、茅葺きを銅板で覆ってあります。それくらいやらないものかと残念に思います。

> 一度、白川で葺き替えをしている所に会えました。多くの人が携わっていました。

そういうのがないと維持していけませんよね。

2019/04/14 (Sun) 22:13
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

りおんさん、こんばんは。

> 屋根の改修作業中、お写真撮る目的は残念でしたが
> あまり見る機会のないものを見る事が出来ましたね^^

そうですね。田舎に住んでいた頃は、周囲には茅葺の家が少なからずありました。ですが、次々と屋根瓦に取って代わられてしまいました。ということで、見たことがなかったんです。

> 初めて大阪城に行ったとき、外壁の塗り替えのためシートで囲まれて
> 外観が全く見えなくて、どうしてそんな時期に当たってしまったのかと
> がっかりしたことがありました^^;

私は日光の東照宮で。尤もあれは、内需喚起のために、国が文化庁などを通じて強制的にやらせたんでしょうね。ああいうのがあったりしたおかげで、大手ゼネコンさんもその下請けさんも息をつくことができたのかもしれません。
仕方がない長い工事だったのかもしれません。

> こちらのおうちも立派ですね~!!
> 明り取りの窓から差し込む光の筋がステキです~!!

あれは、ぜひ撮りたいと思いました。行っても曇っていたり、雨だったりすると、ああいうふうにはなりませんから。

2019/04/14 (Sun) 22:21
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 茅葺屋根の吹葺き替えは、千載一遇のチャンスだと思います。
> 見たくとも見られませんよ。

(ΦωΦ)フフフ…、なかなか見られませんよね。そういえば、江戸東京たてもの園のボランティアが投げ浮いていました。なかなかとの予算がつかず、葺き替え間隔が間遠になってrしまっていると。

> 移築した土地柄で住民総出、とは行かんでしょうねえ。

そりゃそうですね。

> 浄土真宗からかもしれませんが、仏壇は非常に立派ですね。
> 以前、伊勢長嶋近くの友人宅に泊めてもらいましたが、仏間でした。
> 一間幅のキンキラ金の仏壇で、両脇も居れると2間幅でしたよ。
> オチオチ寝てられませんでしたね。
> モットモ夕食に海で取れたウナギを頂いてぐっすりでしたが・・・・

仏間に寝せられるのはよほどの上客とみなされたからでしょう。良かったですね。

2019/04/14 (Sun) 22:26
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、こんばんは。

> 茅葺屋根の古民家には囲炉裏が似合いますね。
> 暖をとるためだけでなく防腐の役目もあり、
> 必要不可欠な存在。

そうだったんですよね。

> 囲炉裏で煮炊きや魚焼きをしたり、今となって
> は贅沢な時間の過ごし方だと感じます。

私も、自分の家にはなかったのですが、他所の家に行って囲炉裏があると、しっかり座り込んでいた困ったガキでした。豆餅を焼いてもらうのが大好きでした。

2019/04/14 (Sun) 22:29

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
新潟の親父の実家が地主で茅葺屋根でした。
小さい頃、ちょうど葺き替えの時に行った記憶があります!
大勢の近所の人たちが応援に来ていたようですが
私はちょうど鳥の巣があって、そちらに興味津々でした 笑)
その後、2回程建直し今は茅葺屋根はありません!
塩硝ですか!黒色火薬の原料でしょうね!
狩猟に鉄砲は欠かせませんから、密かに製造していたのでしょう!
もしくは密かに藩直轄だったのかもしれませんね!

2019/04/14 (Sun) 23:00
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 新潟の親父の実家が地主で茅葺屋根でした。
> 小さい頃、ちょうど葺き替えの時に行った記憶があります!
> 大勢の近所の人たちが応援に来ていたようですが
> 私はちょうど鳥の巣があって、そちらに興味津々でした 笑)

そうですか、茅葺きの住民が手伝うスタイルの葺き替えを見たいものですね。大内宿に行けば、やるとすれば観光オフシーズンの今頃やるのでしょうかね。

> その後、2回程建直し今は茅葺屋根はありません!

個人が維持するのは大変ですよね。残念ですが、仕方がありません。

> 塩硝ですか!黒色火薬の原料でしょうね!
> 狩猟に鉄砲は欠かせませんから、密かに製造していたのでしょう!
> もしくは密かに藩直轄だったのかもしれませんね!

江戸時代は、銃は幕府転覆の意思ありの重要な証拠となるとみなされ、厳しくご禁制の措置が取られたのではないでしょうか?
調べたら、やはり綱吉の時代からそういう事になったようです。
加賀藩や支藩の大聖寺藩は、ご禁制のものを動作させるのに不可欠な火薬を、秘中の秘として密かにつくらせたのでしょう。それをどうさばいたのか、気になりますねえ。

2019/04/14 (Sun) 23:15

鏡花水月  

AzTak様、こんばんは!
茅葺き屋根の修繕工事中で残念でしたね。
1月に行った時も、合掌造りの家が修復作業中で入れませんでした。
ちょうどその少し前に、AzTak様が白川郷に合掌造りの家を見に行かれて、それに触発されて民家園に行ったのでした。

それにしても富山なら豪雪地帯だと思うのに、暖をとるものが少なすぎて見ているだけで辛いです。

2019/04/15 (Mon) 23:46
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTak様、こんばんは!

鏡花水月さん、こんばんは。

> 茅葺き屋根の修繕工事中で残念でしたね。
> 1月に行った時も、合掌造りの家が修復作業中で入れませんでした。
> ちょうどその少し前に、AzTak様が白川郷に合掌造りの家を見に行かれて、それに触発されて民家園に行ったのでした。

古民家ですから、マメに手入れしないと事故が起きかねない心配があるのでしょうね。なので、文句は言いません。ただ、ちょっとだけ残念に思いました。

> それにしても富山なら豪雪地帯だと思うのに、暖をとるものが少なすぎて見ているだけで辛いです。

そレが普通のことだったのでは。慣れなんでしょうね。
民家園の中に、国指定重要文化財の南部の曲家があります。そこはかなり大きな家屋ですが、囲炉裏はたった一つ。岩手で囲炉裏一つなんて、おしんよりももっと辛かったかもしれないと思いました。

2019/04/16 (Tue) 20:53

Leave a reply