鎌倉の光明寺ほか(1)
バスの車中から
相変わらず鎌倉市内はどこも人が出ているようだ。月曜日の10時ころの様子だが、人が本当にたくさんいらっしゃる。




光明寺(1)
境内略図

総門
こちらの掲額は達筆すぎて読めなかった。悔しいなあ。


建立は明応4年(1495)、寛永年間(1624~28)に再興。前はもっと大きな門でした。上部構造は桃山時代の様式が感じられ、屋根裏の木組みに注目すると太い大瓶束(たいへいつか)が数本立ち並び、昔の壮観さが偲ばれます。鎌倉市指定の文化財です。
山門(1)
鎌倉の寺院では最大の山門。通常の時期でも20人以上の団体で、事前に許可を受ければ内部に入ってみることができるようだ。が、私はいつも単独行動。「山門特別公開」に合わせていくしか方法はない。
今回は、外観と山門階上の外側からの眺めだけを取り上げる。二階内部には、釈迦三尊、四天王、十六羅漢が祀られているが、それは次回取り上げる。
外観
超広角レンズで表現したかった。大きさがまるで感じられないなぁ。まぁ、鎌倉サイズかな。




階段
物凄い急勾配で、しかも、狭い。頭をぶつけそうになるし、リュックが何度も引っかかった。



階上からの眺め



残念ながら富士山は見えなかった。江ノ島もこの位置からは殆ど見えない。この後に行った展望台から江ノ島が少しだけ見えた。



山門(三門)はお寺の門のことです。
お寺の門には総門というのがありますが、これは入り口を示す門のことで、お寺の主たる門は山門です。山門を入ることは、お寺の聖域(浄界)に入ることで身も心も浄くして仏道に入るという覚悟がなくてはなりません。山門にはそういう重みがあるのです。
現在の山門は弘化4年(1847)に造られたものです。間口約16m、奥行約7m、高さ約20mで鎌倉の寺院の門では最大の格式を備えた山門です。
五間三戸二階二重門(ごけんさんこにかいにじゅうもん)といわれる門で一階が和風、二階が中国風に造られています。禅宗の五山形式が浄土宗に取り入れられたものです。
五間三戸とは、正面からみて柱より5つに間仕切りされていて、中央の3つの間にはそれぞれ両開きの大板戸がありそれが入り口になっているものです。
柱は全部丸柱で上と下が丸まっています。これを粽(ちまき)柱といいます。後面中央の二本の柱は通し柱です。また一階も二階も柱の位置が同じ場所になっていて組み合わせに工夫がほどこされ二階建ての構造を強化しています。
一階は直線的で装飾性が比較的少ないのに対して二階は広がりをもち装飾性に富んでいます。板の張り方も一階と二階とでは異なっていて、江戸時代末期の特徴を良く表した山門です。
二階の中央に掲げてある『天照山』の額は永享8年(1436)後花園天皇より賜った額です。
山門三尊四天王
二階には釈迦三尊、四天王、十六羅漢が祀られています。
なお二階からの由比ガ浜、江ノ島、富士山の眺めはすばらしく、彼岸の中日には西方極楽浄土をさながら見る思いがします。