日本民家園(3) - 日本民家園_2019_Mar
FC2ブログ

日本民家園(3)

井岡家住宅
奈良県奈良市高畑町に所在した商家。当初は油を、後には線香の商いをしていたそうだ。
通りから見た様子
シモミセの前は揚見世になっていたのか(説明書きがおいてある箇所)。気が付かなかった。そういえば、祇園でも見た記憶が。おもに関西の町家で、見世の間の正面外側に設けられた縁台のことを言うんだそうだ。朝になると広げて商品を飾るためのものだとか。ベンチかと思って腰掛けようと思ったが、とんでもないことだったようだ。
通りから見た様子_1
通りから見た様子_2
シモミセ
ミセもある。その使い分けはどうだったのだろううか?下の注釈にある通り、正面左側のミセは商いの場で、右側のシモミセは品物の取引に、折りたたみ式の揚見世は品物の陳列に使われたそうだ。品物の取引ってことは、納入業者はこちら側で応対したんだな。表示板には『小売する場所』と書かれてあるが、正確ではなさそうに思う。
シモミセ
ミセ
こちらが正式の商い場所かな?何度も言って恐縮だが、この訳のわからない英語解説は何とかならないものだろうか?
ミセ
家屋内部方向
これで商いができたのだろうかと思うほど、さっぱりし過ぎた内部。何もなさそうに見える。
家屋内部方向
だいどころとざしき
だいどころは、『えっ、どこが?』と言いたくなってしまうほどの普通の部屋。ここで調理をしたのだとすると、大したものは出なかったのかもしれない。座敷は普通に座敷だったようだ。
だいどころとざしき
中央の大かまど
荒神(火の神)を祭るもので、正月の餅つきのとき以外は使わないものだったとか。もったいない使い方をしたんだなあ。黒漆喰のかまどなんだ。
中央の大かまど
かまど
日々の煮炊きはこちらで行ったようだ。また、この家屋は茅葺屋根でなかったためか、囲炉裏を用意していなかったようだ。ここだけが家屋の主な熱源。火鉢くらいはあったのかもしれないが。もしかしたら、油を商う商家だったので、火気は最小限度の抑えたのかもしれない。
かまど
とおりどま
こんな感じになっている
とおりどま
店口方向
とおりどまからみるとこういう感じ
店口方向
裏側から見た様子
桟瓦葺きなんだそうだ。防火性を高めるものらしいが、私には詳しいことは分からない。
裏側から見た様子
井岡家の間取り
02_ioka_madori.png

神奈川県指定重要文化財
旧所在地:奈良県奈良市高畑町
建物区分:商家
構造形式:切妻造、桟瓦葺、一重、一部二階、桁行7.9m、梁行12.7m
建築年代:17世紀末期~18世紀初期
狭い間口を活かした奈良の商家
この建物は奈良の柳生街道に面した商家でした。古くは油屋を営み、のちに線香屋としてその製造販売を行っていました。
外観は正面に庇を設け、吊上げ式の大戸、格子、揚見世を備えており、商家の面影を伝えています。また、柱などを塗り込んだ外壁や、瓦葺屋根は、防災を考慮した町屋の特徴をよく現しています。内部は一方を通り土間とし、居室部は土間に沿って縦一列に三室を並べ、「つし」と呼ばれる中二階(物置)を設けています。正面左側のミセは商いの場で、右側のシモミセは品物の取引に、折りたたみ式の揚見世は品物の陳列に使われました。
見どころポイント!
この家は囲炉裏がなく、かまどで生活をしていました。なお、中央の大かまどは荒神(火の神)を祭るもので、正月の餅つきのとき以外は使いません。
敷鴨居の溝には、開閉に必要な分だけを彫る「突き止め」という古い手法が用いられています。

AzTak
Posted by AzTak
投稿 2019年04月03日
最終更新 2019年04月03日

18 Comments

There are no comments yet.

MT  

おはようございます

たしかにこの英語ではよくわかりませんよね。
川崎市は横浜市とは違って、国際都市の感覚がないのかも知れませんね!?
とは言うものの、役所の人の中にはあるだけマシと考える人もいるのかな。

2019/04/03 (Wed) 06:55

りおん  

ふすまを開くとお部屋が一続きになる感じ
なんか好きなのですよね~^^
昔のおばあちゃんの家がそうでした。
子供のころはふすまを開け放って
いとこと一緒に走り回りましたよ~^^
その想い出が重なるのでしょうね。

シモミセのアイディアがすごいな~と思いました。
かまど、ステキ~^^
トイレやお風呂は外にあったのかしら???

2019/04/03 (Wed) 07:44

yosaku03  

今晩は!

色々なところへお出かけになり名所史跡を丁寧に回られてブログにアップするので驚きを隠せません。
その努力に頭が下がります。
私には到底まねができません。

此処にきて寒さが逆戻りをしてしまいましたが、明日から暖かさが戻ってくる様です。
寒暖の差が激しいので体調を崩さないようお気を付けください。
私は明日栃木県都賀町まで出かける予定です。

2019/04/03 (Wed) 17:49

makira  

こんばんは!

AzTakさん、こんばんは!
都内の桜は満開のようですが
こちらはまだ5分咲きくらいです 泣)
晴れても気温が低い所為で
開花も足踏みだったのでしょうね!
見頃は週末となりそうです♪

2019/04/03 (Wed) 18:59

のんびり熊  

こんばんは

ミセ?シモミセ? 何が何やら分かりません?
近代の感覚ではとても分かりません。

2019/04/03 (Wed) 19:23
AzTak

AzTak  

Re: おはようございます

MTさん、今晩は。

> たしかにこの英語ではよくわかりませんよね。
> 川崎市は横浜市とは違って、国際都市の感覚がないのかも知れませんね!?
> とは言うものの、役所の人の中にはあるだけマシと考える人もいるのかな。

というか、バリバリの役人は、こういう施設の状況などまったく知らないのでしょう。視野を広く持って、こういうところにも気遣いをしてほしいものです。そうすると、直接の担当も危機感を持って仕事に当たるような気がします。

2019/04/03 (Wed) 20:07
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

りおんさん、今晩は。

> ふすまを開くとお部屋が一続きになる感じ
> なんか好きなのですよね~^^
> 昔のおばあちゃんの家がそうでした。
> 子供のころはふすまを開け放って
> いとこと一緒に走り回りましたよ~^^
> その想い出が重なるのでしょうね。

そうなんですが、商売している日中は子どもたちは一体どこにいればよかったんでしょうかね。もしかしたら、子どもたちも店で働いていたのかなぁ。

> シモミセのアイディアがすごいな~と思いました。
> かまど、ステキ~^^
> トイレやお風呂は外にあったのかしら???

外の別棟があったという話を聞いた記憶があります。
子供の頃、父の実家に行くと外に五右衛門風呂と便所とがありました。子供心に怖かったです。

それから、風呂に入るという習慣は、庶民にはあまりなかったのかもしれません。たらいで行水したり、身体を拭う程度だったのかも。なので、風呂は外にもなかったかも。日本民家園でも、風呂のない家屋ばかりです。来客用の風呂があるところもありますが、やっぱり行水した程度だったようです。

2019/04/03 (Wed) 20:23
AzTak

AzTak  

Re: 今晩は!

yosaku03さん、今晩は。

> 色々なところへお出かけになり名所史跡を丁寧に回られてブログにアップするので驚きを隠せません。
> その努力に頭が下がります。
> 私には到底まねができません。

こういう金にもならないことを調べたり、見たりするのが好きなんです。本当に損な性分だと自分でも思います。

> 此処にきて寒さが逆戻りをしてしまいましたが、明日から暖かさが戻ってくる様です。
> 寒暖の差が激しいので体調を崩さないようお気を付けください。
> 私は明日栃木県都賀町まで出かける予定です。

今の栃木市ですか。楽しそうですね。明日は身体の手入れと太極拳の稽古日ですが、夕方から会議があるので、太極拳の稽古はお休みしてしまいます。近づいた年次総会の準備で、会議中に居眠りをするわけにもいきません。

2019/04/03 (Wed) 20:30
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは!

> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、今晩は。

> 都内の桜は満開のようですが
> こちらはまだ5分咲きくらいです 泣)
> 晴れても気温が低い所為で
> 開花も足踏みだったのでしょうね!
> 見頃は週末となりそうです♪

今日は選抜の決勝をTV観戦するため、一歩も外に出ませんでした。なので、桜がどうなっているか確認できていませんが、かなり散り始めたと思います。葉っぱもみえ始めました。
それでも2週間位は楽しめたので、マアマアだったかもしれません。

桜の写真は、やはりmakiraさんの写真で楽しませてもらおうと思います。あちこち駆け回って傑作をモノにしてきてくださいね。

2019/04/03 (Wed) 20:37
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> こんばんは

のんびり熊さん、今晩は。

> ミセ?シモミセ? 何が何やら分かりません?
> 近代の感覚ではとても分かりません。

公式の案内にははっきり書かれてないのですが、別に教育委員会が出している資料によると、シモミセの方で、小売できるような下処理というかそういうことをしていたようです。そしてお客様がはいってきたら、ミセに回って、商いをしたようです。
いまだと、小売店でなにか付加価値をつけて販売するようなことは無くなってしまいましたかねえ。

2019/04/03 (Wed) 20:42

徒然草  

こんばんは

だいたい古民家の入り口は土間になっていることが多い気がしますが、
土間って子供の頃にはまだありましたから懐かしさも・・・。

それにたいていかまどがありますよね。
私のところではへっついさんと言ってましたけど・・・
ご飯を炊くのにあのつばのついた窯でしたよね。
もちろん薪をくべてましたから今のように炊飯器で予約タイマーなんて時代が雇用とは。(笑)
まぁスマートフォンの時代ですからねぇ・・・えらいこってす。

2019/04/03 (Wed) 20:45
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

徒然草さん、今晩は。

> だいたい古民家の入り口は土間になっていることが多い気がしますが、
> 土間って子供の頃にはまだありましたから懐かしさも・・・。

そうですね。古民家を見てよくわかったのですが、今で言う台所がとても貧弱です。大抵は鍋料理でおしまいの食生活だったのかなあなどと思いながら見ています。

> それにたいていかまどがありますよね。
> 私のところではへっついさんと言ってましたけど・・・
> ご飯を炊くのにあのつばのついた窯でしたよね。
> もちろん薪をくべてましたから今のように炊飯器で予約タイマーなんて時代が来ようとは。(笑)
> まぁスマートフォンの時代ですからねぇ・・・えらいこってす。

私が住んでいた家は隣が製材所だったので、木っ端がいっぱいありました。それをもらってきて薪にしました。なので、かまどはかなり長いこと現役でした。羽釜での炊飯は私の仕事。結構得意なんですよ。

2019/04/03 (Wed) 20:53

x都人x  

新しく令和になっても生まれた昭和の子の雰囲気が
良いですよね。

土間、そしておくどさんで炊いた
ご飯が良いよね~

本当に懐かしい^^

2019/04/03 (Wed) 20:57

ichan  

こんばんは

現代の感覚で用語を理解しようとすると違いがあるように
思います。
京の町家に近いように思いました。
ニワとザシキの関係で言うとニワを見られるのがザシキ。
ニワは通り道でもあった・・・などと考えてしまいました。

2019/04/03 (Wed) 21:44
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

x都人xさん、今晩は。

> 新しく令和になっても生まれた昭和のこの雰囲気が
> 良いですよね。

建物自体は、かなり古い建物ですが、我々が生まれた昭和の雰囲気も残っていますかね。

> 土間、そしておくどさんで炊いた
> ご飯が良いよね~
>
> 本当に懐かしい^^

テレビ番組を見たいのに、飯炊きが私の仕事になっていたので、時間を浮かすために少し多めに薪を入れたら、おこげがいっぱい出来ちゃったりしました。自分がしでかした失敗なので、まずいなどとは言えませんでした。
でも手を抜かずにたくと非常に美味しいものですよね。

2019/04/03 (Wed) 22:37
AzTak

AzTak  

Re: こんばんは

ichanさん、今晩は。

> 現代の感覚で用語を理解しようとすると違いがあるように
> 思います。
> 京の町家に近いように思いました。

これは奈良の町家の初期のものだそうです。江戸時代初期になりますかね。この商家は、最初は油を商い、その後は線香を商っていたようですが、業態を変えたからといって、家屋を改造したりはしなかったそうです。奈良には町家にもいくつかのパターンが有り、このパターンで間に合えば、そのまま使い続ける。そういう遣り方だったそうです。

> ニワとザシキの関係で言うとニワを見られるのがザシキ。
> ニワは通り道でもあった・・・などと考えてしまいました。

地方に拠っても時代に拠っても呼び方が違うんでしょうね。この『ニワ』は土間のことですよね。

2019/04/03 (Wed) 22:52

鏡花水月  

AzTak様、こんばんは!
ホントに簡素な作りのお店ですね。
油を商うので火の取り扱いのできる場所を制限していたという考察が面白いと思いました。

古民家の台所についてのコメントも興味深いです。
冷蔵庫がない時代は生鮮食品を保管できなかったので、いただける食べ物の種類が今からは信じられないくらい単調だったということですよね。
それこそお肉を食べるなら屠殺からですものね。
今の時代に生まれて良かったと思えました。

2019/04/04 (Thu) 00:28
AzTak

AzTak  

Re: タイトルなし

> AzTak様、こんばんは!

鏡花水月さん、今晩は。

> ホントに簡素な作りのお店ですね。
> 油を商うので火の取り扱いのできる場所を制限していたという考察が面白いと思いました。

(ΦωΦ)フフフ…、勝手にそう思っただけです。奈良の初期の町家には、いくつかのパターンがあっただけと聞きました。
もしかしたら、囲炉裏などはないのが、普通だったのかもしれません。かまどの熱をもらう程度だったのでしょうか。昔は我慢比べのような世界だったのかなあと思います。

> 古民家の台所についてのコメントも興味深いです。
> 冷蔵庫がない時代は生鮮食品を保管できなかったので、いただける食べ物の種類が今からは信じられないくらい単調だったということですよね。

それもありますが、どこを探しても調理台らしきものがありません。たぶん、ちゃぶ台の上にまな板を置いて食材を切り刻む。その程度だったとすると、料理の種類は限られますよね。

> それこそお肉を食べるなら屠殺からですものね。
> 今の時代に生まれて良かったと思えました。

うまいものは、今のほうが遥かに多いと思います。

2019/04/04 (Thu) 20:25

Leave a reply