秩父夜祭(8)
中近笠鉾が方向転換を終えて、御旅所に向かっていったのは19:24だった。次に登場したのは、下郷笠鉾で、19:37だった。この間、約十数分。じっと待っている身には辛い。寒さが募るし、トイレに行くと、留守の間に次が来てしまいそうな気がする。電車の運行図のようなものが公開されているから、それを入手しておけばよかったのだが、今更後悔しても始まらない。
大きな傘鉾が入ってきた
威風堂々とはこのことだ



微妙なところで停止した
電柱、交通標識、信号などが邪魔をする最悪の位置。構図を決めるのに困ってしまう。傘鉾が大型のため、あの位置に停止するしかないのだろう。




曳き手は先に進行方向に移動して待機している

梃子棒が取り出された
これからギリ棒を入れるために傘鉾が傾けられる


梃子棒はかなり長い。総重量20tを傾かせるのだから、当然かも知れない。

これからの作業をじっと見つめる




少し傘鉾が傾き始めた
梃子棒の位置が不揃いなのが気になる。大丈夫なのだろうか?と思ったら、同じ位置に修正したようだ。



もう一段傾ける
あの綱にぶら下がるのだ。でも少しずつなのだ。持ち上がった高さに楔を置き、支点を前にして、持ち上げるのかな?






それからも頑張る
最終的にはかなりの傾きに







下郷(したごう)笠鉾は秩父地方最大の笠鉾で、二重の屋形に白木造りが特徴。笠鉾ですので正式な形はこの上に三層の笠がつき、高さは15.5メートル、建物の高さで約4階建てになる。しかし、大正3年(1914)の電線架設によって正式の形で曳くことができなくなり、中近笠鉾と同様に笠を取り外した状態で曳かれている。屋型のみで約7メートル。重さは約20トン。下郷地区6町会で運営されている。神社から御旅所への屋台・笠鉾行列時には2番目に曳行される。
++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
下郷地区(金室町、永田町、柳田町、阿保町、大畑町、滝の上町)の6町会が所有する山車。以前は桜木町も含み下郷七村といわれた。鉾をつけると高さ約16メートルになり関東地区では最大の山車である。現在のものは電線の高架によって屋形をつけたもので3代目の笠鉾である。屋形をつける際に笠鉾の部品も散逸してしまい笠鉾の部分も含めほぼ新造建築に近い。白木作りの屋形が特徴であるが、本来は朱塗りの屋形になるはずであった。天道・波形石台・万灯に3層の花笠をもち総重量は20トンともいわれている、他の山車とくらべて漆塗りや彩色をしていないが、二段屋根等で組木が多い。
秩父祭笠鉾特別公開 下郷笠鉾組立て(1日目)のページへjump
秩父祭笠鉾特別公開 下郷笠鉾組立て(2日目)のページへjump
10月6日の組立ての様子のページへjump
秩父祭笠鉾特別曳行 10月7日昼の様子のページへjump