山手西洋館を見に行った…月見飾りがなされていた館もあった(6)
設計者は、隣接する山手89-6番館(現「えの木てい」)と同じ朝香吉蔵。昭和2(1927)年頃に外国人向けの共同住宅(アパートメントハウス)として、現在の敷地に建てられた。関東大震災の復興事業の一つで、横浜を離れた外国人に戻ってもらうために建設された経緯があるそうだ。ここも何度も見に行っているので、外観と月見の飾りのみ取り上げる。
月見の飾り
ベーリック・ホールとエリスマン邸との中間のような飾りつけだった。派手過ぎず、かといって質素過ぎず。洋館の飾り立てには適したレベルだったかもしれない。







外観
昭和の初期はまだまだ外国人の知的財産の助けを借りなければ、諸外国に伍していけない状況があったのだろうか。見た感じも手抜きの建物などではない。



