浄妙寺と一条恵観山荘(1)
浄妙寺
鎌倉五山の一つである浄妙寺。浄明寺地区にあるので、他のお寺さん寄りから若干参拝客が少ないかもしれない。その分、落ち着いて拝観できる。この日は本当の用件が別にあり、ササっと見て歩くだけにした。
山門
残念ながら茅葺きではない。

庭
花の寺の庭だけあって、参道の両側は花がたくさん。それを愛でに来た方も少なくなかろう。だが、ちょうど花の切れ目だったのだろうか。めぼしい花はなかった。






本堂
昔の方丈が今は本堂となっているそうだ。『はるばるとまゐりておかむ観世音 ほとけのおしへ弥陀乃浄土へ』



喜泉庵(きせんあん)と枯山水の庭
和カフェのような喜泉庵でお抹茶を頂きながら、手入れの行き届いた枯山水の庭を愛でる。それが普通のコースかな。至福の時だと思う。この日は、一条恵観山荘の案内付き山荘見学が主たる用件だったため、こちらには寄らず、庭の写真だけを撮らせていただいた。








石窯ガーデンテラス
こちらも喜泉庵と同じ理由でパス。私がドケチと思われるかもしれない。案外当たっているかな。










やぐら
石窯ガーデンテラス近くのやぐらはしっかり見させてもらった。無料のものは見逃さないあたりは、まごうかたなきドケチかも。『足利直義墓』という立札が。ここにあったのか。直義は尊氏の同母弟で、よく尊氏を補佐したが、…。







鎌足稲荷神社
鎌倉の語源となった神社だとか。





浄妙寺には、鎌倉の地名の由来ともされる藤原鎌足の「鎌槍伝説」が残されている。
昔、藤原鎌足は、鹿島神宮参詣の途中で由比の里(現鎌倉)に宿泊した。すると、夢に現れた老人から「鎌槍をこの地に埋めれば天下はよく治まる」というお告げを受け、白狐に導かれるまま所持していた鎌槍を浄妙寺の裏山に埋めたのだという。鎌倉という地名は、この鎌足の「鎌槍」から生まれたという説がある。
開山堂には、「木造藤原鎌足像」が安置されている。