『はんだ山車まつり』などを見に行った(8)
半田市では、毎年3月から5月に10地区ごとに春祭りが開催されているそうだ。その10地区から合計31輌の山車が集合するのは5年に一度だけ。この『はんだ山車まつり』のときだけだ。
彫刻や刺繍など、各地区の山車の特徴を見比べるのも面白いだろうし、からくり人形の実演も興味深い。お祭り大好き人間の私も、張り切って見に出かけた。
最初の内は、会場での混雑を考え、比較的遠くから撮るしかないかと、ライト・バズーカでのみ撮影していた。
山車の様子
皆同じ大きさかと思ったが、微妙にサイズが異なるようだ。それでも特徴的なスタイルは共通なようだ。前棚人形や上山人形を演じるスペースがある。前棚とは、平たく言えば下段のスペースであり、上山は上段のスペースだ。
半田市内にある31輌の山車のうち、20輌の山車の前棚や上山において30組のからくり人形が、各地区の氏神に人形技を奉納するそうだ。実にすごいものだ。
既に整列は終了している
が、会場内は大混雑で思うように近づけない。画面の右端の山車が、からくり人形の準備を始めていた。西成岩西組敬神車の「鵺(源頼政 弓張月の対峙)」の人形のようだ。

こんな風にずらずらと並んでいる
この日、上山人形を披露する山車は準備に余念がない。

前棚はこんな風
近づかないと良く見えないぞ。前までの距離はかなりある。非常に焦るなあ。

少し人込みをかき分けて前進
異常に蒸し暑かった日。大汗を掻きながら進む。伊達に東京でサラリーマンをやっていたわけじゃない。前に進むのは得意技かも。


上山人形を披露する予定が無さそうな山車
上山などの様子を知るために撮ってみた

こちらは、上演予定の山車
先ほどチラと紹介した西成岩西組敬神車の「鵺(源頼政 弓張月の対峙)」。相当に複雑なカラクリらしく、準備も大変そうだ。












こちらも、上演予定の山車
下半田南組護王車の「二福神」。こちらもなかなかの力作だった。


半田の人形を紹介したHPへjump
名古屋を中心とした尾張地方の祭礼行事の特徴の一つとしてからくり人形を上演する山車があり、全国の山車からくりの過半数がこの地方に存在しています。
半田市内にある31輌の山車のうち、20輌の山車の前棚や上山において30組のからくり人形が、各地区の氏神に人形技を奉納する。その内容は三番叟、巫女舞、布ざらし、面かぶり、太平楽、蘭陵王、湯取り、逆立ち、肩車、神官、石橋、采振り、傀儡師、乱杭渡り、弓射り等の技や物語をお囃子や謡、三味線や琵琶の音色にのせて披露する。