ヴェルニー公園にて(1)
遠くから見えていた艦船
ミサイル駆逐艦マッキャンベル。もちろん、イージス艦だ。イージス艦は、八角形のフェーズド・アレイレーダーと呼ばれるレーダーの有無で容易に識別できる。首を振らずに索敵できる高性能のレーダーで、高度のコンピュータシステムとの組み合わせで、向かう所敵なしのイージス艦となる。画像を拡大してみると、喫水線の塗装が少し傷んでいる。目につく箇所の塗装剥離等を補修しているのだろうか?

外洋に出れば、全速力で航行することもあるだろう。揺れに弱い乗組員には地獄かな?(PDF画像を借用)

マッキャンベル (英語: USS McCampbell, DDG-85) は、アメリカ海軍のミサイル駆逐艦。アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦の35番艦。艦名は第二次世界大戦での海軍のエース・パイロットであったデヴィッド・マッキャンベル大佐に因む。
ドライドックの開扉
米軍基地内にあるドライドック。ドライドック自体は何度も見ているが、それが開いた状態は初めて眼にした。それも1号ドックと3号ドックと一緒のタイミングで。ドライドックは、扉を開け海水を張った状態で艦船がドック内に入り、その後、扉を締め徐々に水を抜き船体を船台に固定した状態で修理をする仕掛けの施設。その僅かの時間しか開扉の状態にはしない筈だ。その瞬間に遭遇したのだ。
1号ドックの様子
特に1号ドックは、慶応3(1867)年3月に着工し、明治4(1871)年2月に竣工した、江戸と明治とにまたがる建造物である。私はヴェルニー公園から見たが、まさしくそのレオンス・ヴェルニーなどが東奔西走して造り上げたドックだ。

2号ドック(Aと書かれた黒い扉)の方はきちんと締め切られている。こういう状態が普通の状態。然るに1号ドックは開けられている。


普通ならば、此処に艦船があるはずである。今回はそこに見慣れない黒い物体が、ロープで固定されている。いったい何なのだろうか?


水を抜いた状態。前方にAと書かれた黒い扉があるが、その先がヴェルニー公園側になる。手前側のコンクリート部分は、昭和に入ってから延長された部分。(PDF画像を借用)


3号ドックの様子
比較的小型のドック。こちらはドック内には何も無し。なので、何時まで開扉状態にしておくのか、却って気になった。




同じく水を抜いた状態。こちらは継ぎ足しなど無く、明治初期に造られたそのままと言われる。小型艦船向けの施設だろうか。(PDF画像を借用)

