横浜の山手町を歩く(6)
屋外から見た様子
外から見た感じもなかなか良い。見られることを十分意識しての設計なのだろう。


ドームの右横に庇になっている部分の屋根は天然のスレートが使用されているそうだ。残念ながら見そこねてしまった。

後ろ庭には秋の訪れが


ブラフ18番館
イタリア山地区には、『外交官の家』と共に、『ブラフ18番館』がある。こちらも第2水曜日なので休館日。鎧戸が閉められ、通常日の様子も伺いにくい。残念至極だ。戦後はカトリック山手教会の司祭館が使用してきたが、移築した後は、1代飛ばして、オリジナルの震災復興期(大正末期~昭和初期)の外国人住宅の暮らしを再現しているようだ。教会の司祭館などでは辛気臭くていけないのだろうか。
訪問日の様子
開館日のイメージとあまりに違いすぎる。これではいけないと思い、前回訪問時の写真を以下に再掲する。

前回訪問時の画像を一部再使用する。








ブラフ18番館は関東大震災後に山手町45番地に建てられたオーストラリアの貿易商バウデン氏の住宅でした。戦後は天主公教横浜地区(現カトリック横浜司教区)の所有となり、カトリック山手教会の司祭館として平成3(1991)年まで使用されていました。平成3(1992)年に横浜市が部材の寄付を受け、山手イタリア山庭園内に移築復元し、平成5(1993)年から一般公開しています。震災による倒壊と火災を免れた住宅の一部が、部材として利用されていることが解体時の調査で判明しました。
建物は木造2階建て、1・2階とも中廊下型の平面構成で、白い壁にフランス瓦の屋根、煙突は4つの暖炉を1つにまとめた合理的な造りとなっています。その他、ベイウィンドウ、上げ下げ窓と鎧戸、南側のバルコニーとサンルームなど、洋風住宅の意匠を備えています。外壁は震災の経験を生かし、防災を考慮したモルタル吹き付け仕上げとなっています。
館内は震災復興期(大正末期~昭和初期)の外国人住宅の暮らしを再現し、当時元町で製作されていた横浜家具を修復して展示しています。さらに、平成27(2015)年には2階の展示室を寝室にリニューアルしました。