出羽三山を尋ねる一泊バス旅行(8) 2016.09.09 16:00一部修正
木道から石のゴツゴツした歩きにくい道に入った。ここから真っすぐ行けば月山山頂に行くことになる。途中までこの道を利用する。そうしているうちに、月山御田原参籠所(中之宮)に到着した。
月山八合目/弥陀ヶ原マップ
月山御田原参籠所(中之宮)
湿原を楽しむだけでなく、月山神社へのお参りも忘れずにしなくちゃ。ここには、なで兎なるものもあった。
さあ、どっちに進もうかということで、人が屯している

なで兎
下記の説明のものだ。この後ろの道を進むとかなり遠回りのコースだが、チングルマやニッコウキスゲ、ワタスゲなどを見ることができるようだ。

お姉さんたち、そっちはかなり遠い道のりだけど本当に大丈夫?心配だなあ。

御田原神社





御田ヶ原と月山神
明治以前の神仏習合の時代、月山には神である月読命と仏の阿弥陀如来が祀られ、月山権現として崇められていた。八合目の湿原「みだがはら」の由来を江戸時代の文献に求めると、「小屋の岩頭に阿弥陀如来の銅像を安置したことから、俗に呼ぶ弥陀ヶ原と旧記に載る所は御田ヶ原である。日神の御田は天の安田・天の平田・天の邑併田の三ヶ所に有り、これらは皆良き田である。こうしたことから、諸神の国社に御田植ること古式なれば、このような丘山にも神田を開かれたのであろう」とあり、天照大神の御田としての「御田ヶ原」であると記している。また、日本書紀には「天照大神が天上にあって、保食神が葦原中津国にあった時、月夜見尊を保食神に遣わされた。保食神の所に至ると、保食神は首を廻して国に向かい口から飯を出した。その稲種で天の狭田及び長田に種を撒いた。」とある。奇稲田姫神は稲田の守護神であり、豊穣の神であることから、農耕神でもある月山神の摂社として配せられる。
ここ八合目の湿原はいにしえより天のお花畑にも喩えられ、雪の消える跡を追うように咲くニッコウキスゲや秋を知らせるミヤマリンドウなど、たくさんの草花が高山の澄んだ空気に冴えわたり登拝者の心を和めてくれる。また晩秋には池塘(ちとう)の回りの馬蹄草(雑草)があかく色付き、見た目にもまるで黄金に実った稲田を想わせる。こうした光景が人々に神田といわせるゆえんで、稲田の神とする奇稲田姫(櫛名田比売)が祀られるのはもっともなことである。古より馬蹄草の多少によって年穀の豊凶を卜う作だめしの御田とされている。
月山神と兎
兎は古くから、月山神のお使い、或いは月の精とされ、悪運から逃れる力があるとされています。因みに十二支の内、卯歳は月山の御縁年とされています。
鳥居をくぐって弥陀ヶ原湿原散策再開
ここからは遠回りのコースではなく、石の道になっている登山道を通る。歩きにくいがかなりのショートカットだ。ツアーの指定コースでもある。
ミヤマリンドウ(どうも正しくはエゾオヤマリンドウのようだ)
とても綺麗な感じ



山頂が近くに見える
とても登りやすい山なのだそうだ。8合目から目安は3時間。個人旅行ならば、挑戦したいところだ。


先を歩く人達

この辺りは池塘だらけ



あっという間に山頂に雲が湧きだした
自然の力は凄いものだ。山火事でも起きたかのような濃い雲だ。


お花が綺麗





あっという間に雲がなくなった。先ゆく人たちも気持ちよさそう。
チャンとした格好をしていればの話だ。薄着だと、風が吹く度に震え上がりそうな感じだった。




