皇居東御苑(3)
二の丸庭園の中心部







慶応3年(1867年)に二の丸の御殿が消失した後、ほとんど顧みられませんでしたが、昭和35年(1960年)の閣議決定で皇居東地区の旧江戸城本丸、二の丸及び三の丸の一部を皇居付属庭園として整備することになり、昭和43年(1968年)に竣工、一般公開されました。二の丸庭園は、9代将軍家重時代の庭絵図面をもとに回遊式庭園として復元されました。
女郎花と男郎花
秋の七草の一つに女郎花(おみなえし)があり、その近縁種に男郎花(おとこえし)があるという。私自身は後者を見たことがなく、ホンモノを見てみたいものだと思っていた。それが案外早く実現した。
女郎花(おみなえし)

男郎花(おとこえし)


コウホネほか
池にコウホネ等が咲いていた。皆同じように見えなくもなかったが、標識に従えば、次の通り。
コウホネ

ヒメコウホネ

アサザ

菖蒲田
毎年6月上旬に見頃を迎える花菖蒲。今の時期は水を張っているわけではないんだ。調べてみると、二の丸庭園では5月中旬に菖蒲田に水を入れるようだ。水を抜く時期や水を張る理由は不明。
下記のような記述があったので、参考に載せた。
開花時に花菖蒲園を訪れると、水の中で咲いているが、これは水に映りがよいためにあえて水を張っているらしい。花期以外は、水を抜いてあるとのこと。




諏訪の茶屋
二の丸庭園に華を添える典雅な建物、諏訪の茶屋。ここは参観者が立ち入って飲食できる場所ではなく、近くから眺めるだけ。




諏訪の茶屋は、江戸時代には吹上地区(現在の御所などのある一帯)にありました。
この建物は、明治45年に再建されたもので、明治期の茶室風の建物として優雅な外観を持っているため、皇居東御苑の整備に当りここに移されました。