横浜山手界隈を歩く(9)
外交官の家
海外暮らしが長かった外交官の内田定槌は、徹底的な洋風建築をジェームズ・マクドナルド・ガーディナーに依頼した。ガーディナーは、アメリカ人宣教師であり、立教大学の校長をつとめた異色の経歴を持つ建築家。その結実がこの邸宅。
正面から見ると普通の建売住宅のような感じだが、側面や裏側に回るとすごいのだ。渋谷区南平台に建てられた邸宅をこの地に移築したので、南平台ではこの設計が合っていたのかもしれない。
この建物は国指定の重要文化財。個人的にはこの家より前に、エリスマン邸やベーリック・ホールの指定の方が先だと思うのだが、どうなのだろうか。日本人が施主だったということが、そんなに有難いことなのだろうか?
外観









建物内部
現在館内工事中で館内への立ち入りができない。そのため2013年6月22日撮影のもので紹介する。国指定の重要文化財だけのことはある。














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