兵庫県内を見て回る(28)
『白い異人館』と呼ばれていたが、昭和62年(1987年)からの修理で建築当時の淡いグリーンの外壁に復元されて、『萌黄の館』と呼び名が変わってしまったのか。案外軽い歴史なんだなあ。
なかなかいい感じの外観だ。『風見鶏の館』と近接して建っている。個人的にはこの『萌黄の館』の方が好みだ。窓枠が非常に凝っているとてもクール。

1階を開放式、2階をガラス張りとしたベランダコロニアル様式という様式だそうだ。


さりげなくステンドグラスで飾られている。このくらいの飾り方がいい感じ。














明治36年(1903年)、アメリカ総領事ハンターシャープ氏の邸宅として建築されました。木造2階建て、下見板張りの異人館で、2つの異なった形のベイ・ウインドー(張り出し窓)を始め、アラベスク風模様が施された階段、重厚なマントルピースなど、贅沢な意匠が随所に見られます。その後、昭和19年(1944年)に小林秀雄氏(元神戸電鉄社長)の住宅となりました。
昭和55年(1980年)に国の重要文化財に指定され、長らく“白い異人館”と呼ばれていましたが、62年(1987年)からの修理で建築当時の淡いグリーンの外壁に復元されて、この名が名付けられました。2階のベランダからは、神戸港まで見渡せる素晴らしい眺望が広がります。
近代建築の専門家が解説している記事にjump