またも出かけた日本民家園(13)
この住宅は、民家としては神奈川県で最初に国から重要文化財に指定された。この家の保存運動をきっかけに誕生したのが日本民家園だそうだ。なかなか立派な家屋だと思うのだが、ここも竹簀子の間があるのだ。北村家とともに、竹簀子の間は国指定重要文化財コンビになるわけだ。
外観
相当立派な外観だ。文句の付けどころがない感じだと思う。

重要な要件がある客はそのままデイに上がり込んだようだ。そのために、縁台が置かれた。

屋内
間取り

ドマ(ダイドコロ)
大戸口側から勝手口方向を見た様子。勝手口の脇にはすわり流しと無双窓とがある。

ドマは半ば仕切られて、一部をミソベヤとしてある




ヒロマ
竹簀子の床になっている。立派な外観にはそぐわない感じがしないでもない。


ヒロマからドマの方向を見た様子。竹簀子以外は堂々とした感じだ。




デイ
客をもてなす立派な部屋だ。これを目にすると、ヒロマを竹簀子の床にしている意味合いがわからなくなる。


国指定重要文化財
旧所在地:神奈川県川崎市麻生区金程
建物区分:農家(名主の家)
構造形式:入母屋造、茅葺、桁行16.4m、梁行9.1m
建築年代:17世紀末期〜18世紀初期
民家園誕生のきっかけとなった川崎の民家