軍港めぐり(7)
掃海母艦うらが(MST-463)と掃海艦はちじょう(MSO-303)
うらがは、掃海母艦としての補給・指揮設備に加えて、航空掃海を行うためのヘリコプター支援設備、航空掃海具の格納庫、水中処分員のための減圧室、機雷敷設艦としての機雷敷設装置を有している。
はちじょうは、外洋での掃海を視野に入れたため大型化し、掃海艇ではなく掃海艦として扱われている。また、掃海器材の深深度係維掃海具S-8は深度数百mの深深度機雷に対応する掃海能力を有している。前甲板に機雷処理用の20mm機銃を装備している。
黄色く見えるのは、S-7(2型)深深度用掃海処分具で、白く見えるのは、曳航掃海具のフロート(浮標)。
艦尾の甲板は一段低くなっており、そこから掃海具などを海中に投入する。






海洋観測艦わかさ(AGS-5104)
潜水艦作戦や機雷戦を行うにあたっては、海上のみならず、海中や海底地形の状況についても、十分な把握を行う必要がある。軍事作戦展開のために、必要な海洋情報を収集するのが海洋観測艦。
艦首には巨大なケーブルシーブ(滑車)
上部が黄色く着色されているのはケーブル作業時に用いるブイ





潜水艦救難母艦ちよだ(AS-405)
うずしお型潜水艦の潜航深度に対応するために深海救難艇(DSRV)と深海潜水装置(DDS)を装備する。潜水艦救難艦のみならず、潜水母艦機能を付加されていて、潜水艦1隻分80名分の宿泊施設、ミサイル、魚雷、糧食、真水等の物資補給、潜水艦への給電と充電を可能とする。



