等々力渓谷を歩く(3)
渓谷の流れに沿って更に歩いていくと道が二股に分かれ、右に行くと、『稚児大師堂』がある。稚児大師とは弘法大師の幼い時の呼び名だそうだ。つまりここには弘法大師が祀られていることになる。
稚児大師像は、平成になって芸術院会員清水多嘉示氏が制作した像だそうだ。
『名勝 等々力渓谷等々力不動尊境内』と記されてあった。





ISO感度を上げるとこのように見えるが、肉眼では、↓のように見える。



等々力稲荷堂・不動の滝
稚児大師堂を出て利剣の橋を渡ると、稲荷堂と不動の滝とがある。見ての通り、橋を渡った左手に進むとすぐに不動の滝がある。数千年もの間、一時の休みもなく流れ落ちているそうだ。今でも確かに流れ落ちてはいるが、『轟く』というほどの水量ではない。滝というのもちょいと無理がありそうにも思う。これだけ水脈を切り刻まれてしまってはやむをえないところだが、それでも、絶え間無く滲みだしてくるのには驚かされる。
紅葉に季節には来たことがないが、さぞかしきれいなのだろうと思う。紅葉の盛りはいつ頃になるのだろうか。


不動の滝
水は絶え間なく滲みだしている。毎月瀧行が行われているようだ。一度見たことがあったが、たまたまそういう時だったようだ。













稲荷堂




この等々力不動は満願寺の別院で、流轟山明王院と言い、役の行者が滝の側に不動明王をまつって霊場としました。今では滝に打たれて行をする修行者の姿は見かけなくなりましたが、古くからこの不動の滝は、各地からの修業者が絶えなかったほどよく知られてました。
不動の滝はいつでも涸れる事なく、谷沢川に流れ落ちています。等々力という地名は、この滝の轟く音から里人が呼称したという説もあります。
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平成26年11月2日(日)より、毎月第1日曜日に午前8時30分から瀧轟會会員による瀧行を行います。見学されたい方は是非お越し下さい。
場所:等々力不動尊境内「不動の瀧」