称名寺ほかを歩く(5)
まずは、北条顕時・北条貞顕公御廟脇の登り口から上り、観音広場を経て、金沢山の八角広場に行く。そこから稲荷山休憩所を経て、北条実時公御廟に行く。そんな行き方をしてみた。
『百番觀世音霊場登口』の標識
確かに急勾配の坂を登った先に『百観音』があるんだ。してみると、此処が正式な登り口になるのか。

市民の森の案内図

いきなりかなり急な上りが長々と続く

暫くすると『百観音』に
みえてきたのは、西国三十三霊場の観音群のようだ。この他に、坂東三十三霊場、秩父三十三霊場もあって『百観音』としているようだ。何を見て歩いていたのか、坂東三十三霊場、秩父三十三霊場の分は見落としてしまった。息が切れて酸素不足で、ぼーっとしていたのだろうか。うーーん、残念。






海中出現観世音
金沢山の市民の森山頂に八角堂がある。それは、北条660年忌を記念して、博文館社主であり金沢文庫の再興にも貢献した大橋新太郎氏が百観音とともに寄進したものだそうだ。話が長くなるが、そのお堂に一時期、『海中出現観音』が祀られていたそうだ。想像がつくかもしれないが、心ない者に壊され現在は祀られていないとのこと。非常に残念な話だ。
この石塔は、その頃の案内標識だったようだ。

こんなものも



更に上を目指す

途中からの眺望
八景島シーパラダイスが見えた


やっと八角堂広場に
やれやれ急な坂道だった。内田康夫の『横浜殺人事件』では、この八角堂に死体があったという設定に。そんなことがあってもおかしくない雰囲気がした。何せ、途中でだれとも出会わないのだから。その話はさておき、ちょっと樹木が成長し過ぎ、自慢の眺望に支障がある感じに。




海に近い、金沢三山の金沢山を中心とした森。
国の史跡指定の称名寺境内をぐるりと取りまいた山林。
金沢山のてっぺんの八角堂広場からは四方が見渡せて、海の公園・野島・房総半島・円海山がいい眺め。
称名寺は、13世紀半ばに建てられた金沢北条一族の菩提寺。
北条実時公御廟から下る坂は桜が見事。
阿字ヶ池のまわりには、樹齢800年を越えるイチョウの名木古木がとりまく。
有名な金沢文庫のほか、鎌倉時代随一の浄土庭園も復元され、ふとした道ばたの石仏にも古い歴史の香りが漂う、しみじみ散歩道。