ヴェルニー公園、瑞泉寺、永福寺跡、鎌倉宮、荏柄天神社(7)
瑞泉寺は、『鎌倉震災誌』の記載によれば、関東大震災によって、本堂・庫裡・総門が全壊し、夢窓国師像(現、重要文化財)ほか仏像2躯が破損したという。伽藍を構成する建造物としては、総門、山門、仏殿、書院、客殿、地蔵堂、開山堂などがあるが、いずれも、ほとんど大正以降の再建なのだそうだ。
仏殿
瑞泉寺の本堂(大雄宝殿)には、本尊の「釈迦牟尼仏」、徳川光圀が寄進したという「木造千手観音菩薩坐像」(鎌倉市指定有形文化財)、南北朝期の作品である開山の「夢窓国師像(国指定重要文化財) 」が安置されている。

庭園側から見た仏殿、方丈など
障子を開ければ、瑞泉寺庭園がよく見えることだろう。前庭側だけが条件の良い部屋というわけではなさそうだ。

地蔵堂
本堂の前を過ぎて左手に進むと、地蔵堂があります。もとは鎌倉でも西北寄りの智岸寺ヶ谷の智岸寺地蔵堂にあり、のち鶴岡八幡宮正覚院に本尊とされていた「どこも苦地蔵(鎌倉市指定有形文化財)」が安置されています。
「どこも苦地蔵」の名前は、貧しい堂守がよそへ行って生計を立てようと考えたところ、夢にお地蔵様が現れて「どこも苦、どこも苦」と語り、堂守は「どこへ行っても同じ」と悟って、堂守の生活を続けたという伝説によります。




開山堂
何故、目隠ししてあるのだろうか。国指定の重要文化財である『木造夢窓国師坐像』安置されているからだろうか。



開山堂の裏側にはこんな石像が何体も置かれていた

南院茶室・南芳庵(平成23年7月完成)
簡素な佇まいだが、非常に美しい
瑞泉寺には平成8年(1996年)に建てられた茶室・保寿庵もあったが、半解体修理工事とあるからこの茶室を建替えたものだろう。



庫裏
今回も御朱印帳を持参するのを忘れてしまった。持っていれば、堂々と庫裏の入り口には入ることができたものを。残念無念。

客殿
法事の時間待ちをしていた方が僧侶に招き入れられていたが、勿論何の用事もない私が入る場所ではなかった。

