第58回 航空自衛隊熊谷基地さくら祭(3)
一見してわかる胴体の幅の狭さ。地上戦闘での厳しい状況を踏まえて、被弾を受けにくく工夫しているのだろうと思った。陸上自衛隊でのAH-1Sコブラの運用として、1995年までに90機を導入した。しかし、旧式化により配備機数も減少してきている。AH-64Dアパッチ・ロングボウが後継として配備がおこなわれたが、わずか13機で調達終了。新たな後継機種の選定が急がれているそうだ。
AH-1Sは戦闘時の被弾を避けやすくするために、胴体は980mmと細くUH-1の3分の1程度まで胴体幅を抑えたつくりになっています。また、被弾時の動作不良を防ぐために、油圧系統は三重構造で守られ生存性も保たれています。
機体構造としては操縦席が段差を付けて前後に設けられたタンデム式で、後席に操縦手(パイロット)、前席に射撃(ガンナー)が搭乗してます。また前席のガンナーが副操縦手も兼ねています。
AH-1Sヘリの帰投
陸上自衛隊の所属基地への帰投時間だ。念入りな点検を行い、エンジンの回転数を徐々にあげていく。さあ、飛行の始まりだ。
操縦手は後席に、ガンナー兼副操縦手は前席に搭乗する。相手方の弾が当たらない工夫とはいえ、2人きりで何もかも行うのは大変なことだろう。
四方に挨拶の意味で向きを変えた。その後、基地に向かって粛々と飛んでいった。
基地の方向に向けて飛んでいった。機首をやや下げ気味にして飛翔するんだ。