帝釈天~山本亭~矢切の渡し~スカイツリー(7)
彫刻ギャラリー(3)
胴羽目を右、奥、左と見て回った後、階段を降りて『花鳥図』を見た。今度は左、奥、右と反対向きに見て回ることになる。
春夏秋冬と規則正しく並んでいるのかと思ったが、そうではなかった。春1点、夏4点、秋3点、冬2点になっている。春は篦鷺(へらさぎ)と花菖蒲の図案か。篦鷺を見たことがないので、恥ずかしながら私にはそれでは春を感じることができなかった。これは旧暦の頃の季節分けなのだろうが。取り上げた順番は、見て回った順番通りで、私の都合ではない。
胴羽目の上方は十二支と天人、下方は千羽鶴が彫られ、高欄(縁)より下の部分には今回取り上げる花鳥と亀が彫られている。四代伊八・信明の施工と思われれるそうだ。
『四代武志伊八・信明』高石仙蔵とは、有名な彫刻師『波の伊八』の四代目であり、大変な名人であったそうだ。胴羽目の彫刻に関わっていなかっただけで、他にはことごとく関与していたとのこと。
『鴛鴦、椿と水仙(冬)』
花鳥の下に亀が彫られているのをご確認いただけただろうか。波の間に間に見つけられるはずだ。

『家鴨、芭蕉と芙蓉(夏)』

『雁、葦(秋)』

『鴨、菊と薄(秋)』

『海燕と鷗、小菊(夏)』

『篦鷺、花菖蒲(春)』

『鸊鷉、梅(冬)』
鸊鷉はかいつぶりなのか。鳰の方は、鳰の湖という相撲取りがいたので知っていたが。こちらの字は読むことができないし書くことができそうにない。

『白鷺、樫(秋)』

『鵜と翡翠、猫柳(夏)』

『雲雀と鴫、蓮華と沢瀉(夏)』
沢瀉って水生植物なのか。知らなくてごめんね、猿之助さん。
