剱埼灯台をみてきた(2)
灯台が見えてくるとすぐ近くにあるこれが気になる。中波無線標識局なのだそうだ。原理は次の通り。
中波無線標識は、中波帯の周波数を用いた中・近距離用の電波標識で、無線標識局から全方向に均一な電波を発射しています。船舶は方向探知機を用いてこの電波を受信し、電波の到来方向(無線標識局の方向)を知ることができます。
海上の無線標識局には、285kHz~325kHz(長/中波帯)の周波数が使用されており、有効範囲は200kmです。
無線標識局から発射された電波は、全方向に飛んで行くので、船の方向探知機で方位を測ると、その電波がどの方向から飛んできたのかが分かります。
船が、近くのもう一つの無線標識局から発射されている電波を同じようにして測ると、船の位置はこの二つの線の交わったところにあることが分かります。
以前はそうだったようだが、現在はディファレンシャルGPSによるディファレンシャルデータを中波の電波に乗せて送信しているようだ。手軽で、正確になったようだ。だが、この方法も平成31年3月1日をもって廃止になる。その後は、信頼性が向上してきたGPSそのものを使用するようだ。
電線上の鳥
ホオジロかな?フル換算で120ミリでは識別はちょいと難しい。鶯も盛んに啼いていたが、これまたきびしいことだ。
レーダー施設と灯台も間近に
いよいよ近づいてきた。超短足の私でも、少しピッチが上がる。
灯台の真下
なかなかきれいな海辺だ
レーダー施設を見上げる感じに
道草をやめて灯台に近づく
本当に大きく見えてきた
中波無線標識局は隣の断崖上に見えている
先ほどの海辺
到着した
説明板にある通り東京湾の入り口にある灯台だ。何故ならこの灯台と洲埼灯台とを結ぶ線が東京湾と太平洋との境になるのだから。
剱埼灯台
東京湾の湾口部
あのLNGタンカーはギリギリ東京湾内かなあ。あの事故以来、LNGタンカーの姿が目立つようになった。いろいろな考えの方がいるだろうが、LNGに頼りすぎもいかがなものだろうか?
崖下はあまり見たくはない
海上保安庁のプロペラ機
灯台脇から望む間口漁港
遠くに見えるのは東電の久里浜発電所かな。位置関係がお分かりにならない方は、地図で検索されていただきたい。確かにこの地が洲埼灯台とを結ぶ一番のでっぱりのようだ。
帆翔
帆翔(はんしょう)とは、鳥が翼をひろげたまま風に乗って飛ぶこと。「トビが大空を帆翔する」というような言い方をするが、その典型。この個体は、空中に静止しているように見えた。上手く飛ぶものだ。
この線が東京湾と太平洋との境だ
画面右側が太平洋ということになる。左側が東京湾だ。漁船は何を獲ろうとしているのだろうか?この日は穏やかな感じだったが、天候次第では、相当に揺れる海域なんだろうと思う。