散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

三春町~田村市~小野町~いわき市(8)

漸くいわき市の中心地『平』に戻ってきた。ここには、重要文化財の宝庫『飯野八幡宮』がある。初めて見るわけではないが、何故か見ておきたくなる。国から重要文化財指定を受けた最初は、昭和49年6月の大薙刀(銘 備州長船住盛景)で、その後、昭和58年1月の本殿、平成6年6月に飯野家文書、平成14年10月に楼門、神楽殿、唐門、仮殿、宝蔵、若宮八幡神社が、それぞれ指定を受けている。
いわき市には、建造物の国宝として、阿弥陀堂(白水阿弥陀堂)があり、重要文化財としては、この飯野八幡宮の他に、専称寺の本堂、庫裏、総門がある。最後の専称寺にはまだ行ったことがない。いずれ見ておきたいと考えている。


飯野八幡宮(1)
若宮八幡(国指定重要文化財)
前殿が目立って奥の部分は見えにくい。ちょっと見には掘っ立て小屋のようにしか見えないが、これでも重要文化財指定なのだ。次回行くときには、奥の重要部分が見えるような撮り方をしなくては。
本殿玉垣の外、向かって左側に仮殿、右側に若宮八幡神社が位置する。仮殿創建に引き続いて、平澤内匠助が元和五年(1619)に完成した記録がある。仮殿と同規模の建物で、仮殿は角柱を使うのに対して円柱を使っていることや、前殿が付いていたことでも一間社流造り前殿付きの本格的な建物であることが分かる。
若宮八幡(国指定重要文化財)
拝殿(いわき市指定有形文化財)
こけら葺きの屋根は、参拝する者には本当に落ち着く感じを与える。
拝殿と見えていない幣殿とはいわき市指定有形文化財で、奥に高い屋根が見えているのが本殿で国指定重要文化財。私には、指定を受ける基準がよくわからなく、扱いの差はどこから来るのかいつも考えてしまう。拝殿は後世の改造が加えられている部分が目につくからなのだろうか。

拝殿(いわき市指定有形文化財)_1
拝殿(いわき市指定有形文化財)_2
本殿(国指定重要文化財)
普通参拝される方は、殆ど拝殿しか視界に入らないと思う。奥にある本殿がこんなに壮麗であるとは気がつかないかもしれない。
元和2年(1616年)上棟。桁行梁間共3間の入母屋造平入杮葺。屋根は当初流造であったが、延宝2年(1674年)と元禄16年(1703年)の修理で入母屋造となる。
本殿(国指定重要文化財)_1
本殿(国指定重要文化財)_2
本殿(国指定重要文化財)_3
以下の2ショットは昨年4月撮影分
本殿(国指定重要文化財)_4
本殿(国指定重要文化財)_5
仮殿(国指定重要文化財)
若宮八幡と同様に、ちょっと見には掘っ立て小屋のようにしか見えないが、間違いなく重要文化財指定なのだ。
本殿・拝殿・幣殿を取り囲む瑞垣外西方にあり、現在は御輿殿として使用されているが、建立当初は仮殿であった。
寛文13年(1673年)建立。これが私には理解できない。若宮八幡の記述には、『仮殿創建に引き続いて、平澤内匠助が元和五年(1619)に完成した記録がある…』とあるのだが、仮殿の記録にはずっと後の年月が記されている。いわき市教育委員会発行「いわき市の文化財」の記述からの抜粋のようだが、…。
一間社流造、鉄板葺(もと板葺)。

仮殿(国指定重要文化財)

御祭神
品陀別命  ほんだわけのみこと(応神天皇)
息長帯姫命 おきながたらしひめのみこと(神功皇后)
比賣神   ひめがみ(仲姫)
社伝によれば、康平6年(1063)源頼義が奥州合戦(前九年の役)出征の時、京都石清水八幡宮を必勝祈願のため勧請したという。しかし、文治2年(1186)関東御領好嶋荘の総社として、源頼朝の命により本社石清水より御正躰を奉じて、赤目崎見物岡(現いわき駅北の高台)へ祭祀したとの別伝も記録に見られる。建永元年(1247)時の執権北條時頼は、幕府政所執事伊賀光宗(宮司飯野家の祖)を好嶋荘の預所に任命した。以後代々預所職と神主職を兼ね、現宮司飯野光世にいたる。
爾来星霜を経て、南北朝の騒乱は当社にも及び、兵火の災にあい社殿を焼失。建武2年(1335)足利尊氏に訴願して、好嶋荘地頭衆に命じ修復させた。この間、建暦元年(1211)御浜出の神事(潮垢離)、貞和2年(1346)放生会における流鏑馬の神事が行われるなど、数多くの祭礼行事がととのった。室町時代には神領の減少が見られたが、菊田・磐崎・磐城・楢葉・標葉の岩城五郡の総社として、岩城氏を始め一般庶民からも厚い信仰を受けた。特に岩城氏は数度にわたって所領を寄進し、天文20年(1551)岩城重隆は梵鐘を奉納した。
慶長7年(1602)鳥居忠政が岩城平領主となり、新たに築城するにあたり、旧地を離れ、現在地に遷座したとされる。慶長19年火災に遭い、元和2年(1616)再建された。当初は前殿付き流れ造りであったが、延宝2年(1674)の大改修で桁行三間梁間三間のこけら葺入母屋造りとなり、幣殿・拝殿も造立された。幕府から神領として四百石の朱印地が与えられ、歴代の磐城平藩主も五十石の土地を寄進するなど、篤い崇敬によって護持されてきた。本地垂迹の説によれば、八幡大菩薩の本地仏は阿弥陀如来という。そのため、境内には武内社、春日社、白旗社などの末社の他、阿弥陀堂、釈迦堂、地蔵堂、十王堂、鐘楼などの佛堂が立ち並んでいた。さらに境域を取り囲むように、周辺には16の供僧寺が軒を並べて連なり、ひときわ荘厳さを加えていた。

Comments

AzTakさん 
こんにちは
いわき地方には素晴らしい文化施設が沢山あるんですねえ
今時、こけら葺の弊拝殿はあまり見かけません。
いつの日にか、是非見たいですね。
Re: AzTakさん 
> こんにちは

のんびり熊さん、こんばんは。

> いわき地方には素晴らしい文化施設が沢山あるんですねえ
> 今時、こけら葺の弊拝殿はあまり見かけません。
> いつの日にか、是非見たいですね。

ここは
社伝によれば、康平6年(1063)源頼義が奥州合戦(前九年の役)出征の時、京都石清水八幡宮を必勝祈願のため勧請したという。しかし、文治2年(1186)関東御領好嶋荘の総社として、源頼朝の命により本社石清水より御正躰を奉じて、赤目崎見物岡(現いわき駅北の高台)へ祭祀したとの別伝も記録に見られる。
という古い歴史を誇り、幕末の藩主安藤信正が老中を務めた平藩とも、密接な関係を保ってきた神社なんです。
こけら葺きの屋根などは久しく見ていなかったので、本当に驚きました。
 
こけら葺きの屋根がいいですね~
なんとなくご利益がありそうな雰囲気!
いい神社ですね。
いわきはまだ行ったことが無いのですが、是非行ってみたいですね。
Re: タイトルなし 
masaさん、こんばんは。

> こけら葺きの屋根がいいですね~
> なんとなくご利益がありそうな雰囲気!
> いい神社ですね。

地元の人の参拝が多い神社のようです。
歴史の古い神社なので、それなりのものがあるようです。
私は、欲をかいても仕方がないので、家内安全のみを願うことにしています。

> いわきはまだ行ったことが無いのですが、是非行ってみたいですね。

高所恐怖症でなければ、小名浜の三崎公園のマリンタワーと潮見台とは如何でしょう。潮見台はかなりびびるという話です。何故、『話』なのかは聞かないでくださいね。(^_^;)
アクアマリンふくしまなら安心して行けるんですが。

本来ならば、美空ひばりのみだれ髪の歌碑を見、塩屋埼灯台に上り、小名浜で魚を食べ、美空ひばりがそうしたように湯本温泉につかる。そして、翌日は、『石炭化石館ほるる』を見学したり、国宝の白水阿弥陀堂を見たりするのが定番コースなんです。しかし、最初の方が大津波で…。せっかく遊びにいらっしゃって、気持ちが暗くなるのは。まあ、隠しても始まらないところです。
 
AzTakさん、おはようございます♪

こけら葺きの屋根というと白川郷を思い浮かべましたが
あちらは確か民家ですよね。
拝殿にもこういう屋根が使われているとは知りませんでした。
他の素材ではでない、まあるいカーブに温か味を感じます。
本殿も立派で、とってもよいところですね^^
こんばんは! 
AzTakさん、こんばんは!
若宮八幡と仮殿はホントに、何処にでもあるような掘っ立て小屋にしか見えませんね 汗)
拝殿と本殿は別の建物だと思いますが繋がっているのでしょうか?
学生時代に平までふらりと行って、海岸で泳いだ記憶が・・・
そして駅で泊った記憶がよみがえってきましたが、
こんなに史跡の多いところだとは、当時は気づかず残念なことをしたと思っています。
機会があれば再度訪れてみたいと思いました♪
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、おはようございます♪
>
> こけら葺きの屋根というと白川郷を思い浮かべましたが
> あちらは確か民家ですよね。
> 拝殿にもこういう屋根が使われているとは知りませんでした。

白川郷はたぶん、茅葺き屋根だと思います。こちらは、薄い板で葺いているんです。金閣や銀閣が杮葺の代表例だとか。
杮葺(こけらぶき)
最も薄い板(杮板)を用いる。板厚は2~3ミリメートル。
木賊葺(とくさぶき)
杮板よりも厚い板(木賊板)を用いる。板厚は4~7ミリメートル。
栩葺(とちぶき)
最も厚い板(栩板)を用いる。板厚は1~3センチメートル。
法隆寺金堂の裳階だけに見られる厚い木片を互い違いに重ねた板屋根は、大和葺(やまとぶき)と呼ばれる。


> 他の素材ではでない、まあるいカーブに温か味を感じます。
> 本殿も立派で、とってもよいところですね^^

どうやってあのカーブを出すんでしょうね。私には想像がつきません。
本殿は、ものすごく金をかけて作った感じがします。たった今建てたようにきれいですから。うーーん。
Re: こんばんは! 
> AzTakさん、こんばんは!

makiraさん、こんばんは。

> 若宮八幡と仮殿はホントに、何処にでもあるような掘っ立て小屋にしか見えませんね 汗)

神様に怒られてしまいますね。若宮八幡は社名の通り「八幡宮の若宮」という意味で、多くは宇佐神宮・石清水八幡宮・鶴岡八幡宮などにある若宮を勧請し、八幡神応神天皇の御子神である仁徳天皇(大鷦鷯尊)を祀るもののようです。有難い神社を粗末に撮るとは何事か。おしかりを受けそうです。奥の部分が凄い部分なんでしょうね。
仮殿もしかり。本来ならば、本殿を工事するようなときには一時的にお入りいただく社殿なんですよね。
やっぱり、私の腕が良くないんですね。

> 拝殿と本殿は別の建物だと思いますが繋がっているのでしょうか?

つながっているように見えます。いつも目をこらしてみるのですが、はっきり見せないのが、基本でしょうから。

> 学生時代に平までふらりと行って、海岸で泳いだ記憶が・・・
> そして駅で泊った記憶がよみがえってきましたが、

ふふふ、そうですか。隣で私が泳いでいたかもしれませんね。

> こんなに史跡の多いところだとは、当時は気づかず残念なことをしたと思っています。
> 機会があれば再度訪れてみたいと思いました♪

もう少しすると、復旧工事が少しは進み、お客さんの心を暗くすることもなくなるのではと思っています。

Body

« »

10 2017
SUN MON TUE WED THU FRI SAT
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31 - - - -
メッセージボードα
Information from AzTak

10月2日(月)から10月8日(日)は、小旅行などの所用がかさなり、私からのアクセスは遅れます。大変申し訳ありません。m(_ _)m

-- E N D --
.
.
プロフィール

AzTak

Author:AzTak
FC2ブログへようこそ!

定年後の時間たっぷりの輩です。写真撮影やプログラミングが趣味です。

当ブログは、リンクフリーです。

最新コメント
カテゴリ
フリーエリア
検索フォーム
QRコード
QR