浄妙寺~報国寺~杉本寺~宝戒寺~東勝寺跡(1)
浄妙寺(1)
鎌倉五山の第五位。格式を誇る花の寺。宗教性がやや薄い感じがして、どうなのかなあという感じがしないでもなかった。
延文3年(1386年)には、足利義満により、鎌倉五山の第五位に列せられた。この頃が、寺勢が最高だったと思われる。1400年代には何度かの火事に見舞われ、衰微していった。宝暦6年(1756年),
江戸幕府第9代将軍徳川家重の御代になって漸く仏殿を再建したというから、空白の時間が思いの外永く続いたようだ。宗教を守ることもままならなかったことだろう。現在の寺のあり方は、どちらかと言うと、京都風の寺院のあり方を志向している感じに思える。
山門
境内の花
そこかしこに花が植えられている。花の寺にふさわしい佇まいだ。
本堂
昔は当然ながら茅葺の屋根だった。今は何の変哲もない銅葺きの屋根になっている。堂内を覗いても、ガランとしている。寂しい感じが否めない。
『はるゝとまゐりて おかむ観世音 ほとけのおしへ 弥陀乃浄土』…いまでもそういう人がいるのかなあ。
茶堂喜泉庵
あとから詳しく取り上げる。枯山水の庭が売り。
墓苑付近の花さん
浄妙寺は、神奈川県鎌倉市にある臨済宗建長寺派の仏教寺院。山号は稲荷山(とうかさん)。詳名は稲荷山浄妙広利禅寺という。本尊は釈迦如来。開基(創立者)は足利義兼、開山(初代住持)は退耕行勇。鎌倉五山の第五位。鎌倉三十三観音第9番。