散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

兵庫~滋賀~京都(17)

仁和寺(4)
霊明殿 登録有形文化財
仁和寺の院家(いんげ)であった喜多(北)院の本尊薬師如来坐像を安置する為に明治44年(1911年)に建立されたそうだ。字面から、門跡の位牌が安置されているのかと思ったが、私の考え通りではなかった。同じ登録有形文化財で『霊宝館』という似通った名称の建物もある。それと混同されないように。
外観
一間の堂々たる向拝が付いた檜皮葺きの方三間の宝形造のお堂。近くで見るとすごい迫力だ。
霊明殿_外観_1
近衛文麿筆の扁額が光る。ぐんと迫り出した向拝の迫力も迫力も凄い。
霊明殿_外観_2
霊明殿_外観_3
設計者の亀岡末吉が得意とした唐草を図案化した彫刻を施された蟇股
霊明殿_外観_4
霊明殿_外観_5
堂内の様子
三間幅の仏壇(須弥壇)など、なかなか見ることができるものではない。凄いの一言に尽きる。
霊明殿_堂内の様子
黒書院の北側に渡り廊下を介して南面して建ち、方三間、宝形造、一間向拝付、檜皮葺である。内部は一室で三間幅の仏壇を設け、折上小組格天井を張る。平安後期頃の様式を意識した構成としつつ、蟇股には亀岡末吉の得意とした唐草を図案化した彫刻を施す。
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宸殿の北東にみえる霊明殿は、仁和寺の院家であった喜多(北)院の本尊 薬師如来坐像を安置する為に明治44年(1911年)に建立。設計は亀岡末吉。内部は正面に須弥壇を置き、小組の格天井をはじめ、蟇股の組物などの細部に至るまで見事といえ、他の建物ともよく調和しています。また正面上に掲げられた扁額は近衛文麿の筆です。

遼廓亭 国指定重要文化財
渡り廊下からは、庭木が少し邪魔になり、全体の様子がわかるほどの写真が撮れなかった。尾形光琳の屋敷からいつ移築されたものなのだろうか。近くで拝見できなくて、残念至極。
遼廓亭 国指定重要文化財_1
遼廓亭 国指定重要文化財_2
1661-1750年建立。江戸時代の画家・尾形光琳の屋敷から移築されたもので、葺下し屋根の下に袖壁を付け、その中ににじり口を開いているのが珍しいとされる。

渡り廊下
霊明殿に通じるということもあるのか、こちらも檜皮葺の豪華な構築物
以下2点は、霊明殿に通じる専用の通路だ。もう片方は黒書院に繋がる。
渡り廊下_1
渡り廊下_2
正面の建物が白書院。左側の建物が霊明殿。右側の建物が黒書院。
渡り廊下_3
右側の建物は白書院
渡り廊下_4

黒書院 登録有形文化財
外観は立ち入りが許された位置からははっきりとは把握できない。京都・花園にあった旧安井門跡の寝殿を移して改造したものだそうだ。何故移したかの事情は私にはわからない。
外観
特別な許可を得ていれば別だが、普通はここからしか撮ることができない
黒書院 登録有形文化財_外観_1
左側の建物。ちなみに右側の建物が宸殿である。
黒書院 登録有形文化財_外観_2
室内の様子
堂本印象画伯の作品。朴念仁の私にはよくわからないものだった。
黒書院 登録有形文化財_室内の様子_1
黒書院 登録有形文化財_室内の様子_2
黒書院 登録有形文化財_室内の様子_3
黒書院 登録有形文化財_室内の様子_4
黒書院 登録有形文化財_室内の様子_5
宸殿の西側に建立。京都・花園にあった旧安井門跡の寝殿を移して改造したもので、明治42年(1909年)竣工。設計は安田時秀。内部は竹の間・秋草の間など6室からなり、昭和12年(1937年)に堂本印象(1891〜1975)が描いた襖絵が室内全体を飾ります。現在、印象が付けた画題の名がそのまま各室の名称となっています。

一通り御殿内を見て回った。次回から、3回分に亘って別テーマを挿入した後、いよいよ国宝・重要文化財がきらめくゾーンを見て回る。

Comments

こんばんは! 
こんばんは、AzTakさん!
>一通り御殿内を見て回った。次回から、3回分に亘って別テーマを挿入した後、いよいよ国宝・重要文化財がきらめくゾーンを見て回る。
楽しみ~♪
おはようございます 
仁和寺は実に広くて見事ですね。これだけのお宝級のものを毀損したり火災など起きないように維持するのも大変だなと思いながら見ています。
シンプルイズベスト 
AzTakさん、おはようございます。写真が目いっぱいでかく、迫力満点。細かく見ると、意外と欄間がシンプル。貴族系ではないですね、幕府系ですね。きらびやかなものもいいですが、シンプルイズベストです。
 
こんにちは。
どこもかしこも素晴らしいので何についてコメントしようか迷ってしまいますが、私的には霊明殿のとても美しい桧皮葺屋根に目が釘付けです。
中国や韓国の屋根も反りが入っていますがあまりにデフォルメ、誇張され
美を通り越して異様に感じるのは私だけでしょうか・・・
霊明殿をはじめ日本建築の屋根の反りは奇を衒わずとても優美ですよね。
檜皮の特性を活かし慎ましやかでより美しく見せてくれていると思います。


ryu
http://blog.goo.ne.jp/sonophoto0903 
時代劇に出てくるような渡り廊下 きちんと保存されていて見事ですね 雪がないとこういう建物もあり得るのですね なるほど・・日本の建造物 丁寧に作られていて美しいですね☆彡
AzTakさん 
こんばんは
京都の歴史の積み重ねが、素晴らしいですね。
先の大戦でよくぞ残してくれたものです。
人類の宝として、世界中の人々に残したいです。
Re: こんばんは! 
> こんばんは、AzTakさん!

makiraさん、こんばんは。

> >一通り御殿内を見て回った。次回から、3回分に亘って別テーマを挿入した後、いよいよ国宝・重要文化財がきらめくゾーンを見て回る。
> 楽しみ~♪

応仁の乱で焼け落ちたはずですが、金堂以外は寛永年間以降の再建なんですよ。でも、神護寺や高山寺と違ってそれらが殆ど全てが国指定の重要文化財になっています。金堂は寛永年間に御所から移築で国宝。これは順当なところですが、それ以外は、どこぞの生命保険じゃありませんが、1UPなんですね。徳川幕府が造らせたものでも、自ずと序列があったのでしょうか?
Re: おはようございます 
MTさん、こんばんは。

> 仁和寺は実に広くて見事ですね。これだけのお宝級のものを毀損したり火災など起きないように維持するのも大変だなと思いながら見ています。

大変でも、実に貴重な文化財です。大切に維持していくのは構成のものの責務でしょうね。
同じ頃再建されたのに、神護寺や高山寺のものは国指定の重要文化財にはなっておらず、仁和寺だけが特別扱いなんですね。それだけ、徳川幕府も力を入れたのでしょうか?
Re: シンプルイズベスト 
senri32さん、こんばんは。

> AzTakさん、おはようございます。写真が目いっぱいでかく、迫力満点。細かく見ると、意外と欄間がシンプル。貴族系ではないですね、幕府系ですね。きらびやかなものもいいですが、シンプルイズベストです。

黒書院は旧安井門跡(蓮華光院)の寝殿の遺構を移築したものらしいです。仁和寺の院家(いんげ)からの移築ということでは、霊明殿と同じ扱いですね。と思ったけど、霊明殿の方は、中の本尊薬師如来坐像を安置する為に明治44年(1911年)に建立されたものでした。明治になって門跡寺院もたち行かなくなり、少なからず廃絶になったようですね。

たしかに欄間はシンプルですね。最初に建てた方の好みだったのでしょうか?あるいは、仁和寺の院家ということで、仁和寺の御殿ほど豪勢にはつくるのを憚られたのかもしれませんね。

蓮華光院(れんげこういん)は、京都府京都市東山区にあった、真言宗の門跡寺院。元は仁和寺の院家であり、太秦安井にあった。大覚寺が兼帯した時期もある。明治に廃絶となった
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

ryuさん、こんばんは。

> どこもかしこも素晴らしいので何についてコメントしようか迷ってしまいますが、私的には霊明殿のとても美しい桧皮葺屋根に目が釘付けです。
> 中国や韓国の屋根も反りが入っていますがあまりにデフォルメ、誇張され
> 美を通り越して異様に感じるのは私だけでしょうか・・・
> 霊明殿をはじめ日本建築の屋根の反りは奇を衒わずとても優美ですよね。
> 檜皮の特性を活かし慎ましやかでより美しく見せてくれていると思います。
>
>
> ryu

昔の御殿がなくなって、仮宸殿や宸殿が造られましたが、やはり寂しいということで、賑やかしを図ったのでしょうかね。設計した亀岡末吉がそこまで細かく指示をしたかどうかは知りませんが、屋根の傾きというような重要なことに関して、指示を出さなかったわけはないと思うのです。
二王門が和様であることから、其れにイメージを合わせたのかもしれません。私の勝手な思い込みですが。
こんばんは 
子供の頃、田舎の家には襖はあったのですが
我が家には畳の部屋も襖もありません。
こう言う風情、大好きです^^
Re: http://blog.goo.ne.jp/sonophoto0903 
SONOPHOTOさん、こんばんは。

> 時代劇に出てくるような渡り廊下 きちんと保存されていて見事ですね 雪がないとこういう建物もあり得るのですね なるほど・・日本の建造物 丁寧に作られていて美しいですね☆彡

見事ですね。
京都は北海道程ではありませんが、冬の寒さは指折りの土地です。東京よりもかなり雪が降るはずです。寒くないはずはありませんよね。
今でこそ、観光に供するため、障子などが開け放たれていますが、その昔はピタッと締め切っていたんだと思います。それでも、相当に寒かったと思います。まさか囲炉裏などというわけにはいかなかったでしょうから、暖房は火鉢くらいだったでしょうね。我慢比べの世界ですね。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 京都の歴史の積み重ねが、素晴らしいですね。
> 先の大戦でよくぞ残してくれたものです。

敵方であっても、文化遺産に対するリスペクトがあったようです。そこは素直に有難く思う必要がありますね。
東京はめちゃくちゃにされましたが。

> 人類の宝として、世界中の人々に残したいです。

本当にその通りですね。
Re: こんばんは 
土佐けんさん、こんばんは。

> 子供の頃、田舎の家には襖はあったのですが
> 我が家には畳の部屋も襖もありません。
> こう言う風情、大好きです^^

今はそういうご時世ですよね。訪問客もビジネスホテルなどに宿泊するようになったので、和室を用意する必然性が薄れたのかもしれません。
でもあれば、落ち着くものですよねえ。

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