散歩三昧

散歩や旅行の合間に撮った写真に簡単な説明を加えました

 

風入の日の円覚寺と建長寺(5)

建長寺(1)
建長寺には、国宝(建造物)は存在しないものの、国指定の重要文化財(建造物)が、いくつか残る。山門、仏殿、法堂、昭堂、唐門だ。この内の昭堂以外は、通常の拝観時に見ることができる。写真撮影は道内をも含めて可能だ。
西来庵
残念ながら修行道場となっているため、一般人の立ち入りは禁止されている。風入だから舎利殿と同様に立ち入りが特別に許可されるのではないかと期待していたが、それほど甘くはなかった。
嵩山門(西来庵入口)
嵩山門(西来庵入口)_1
嵩山門(西来庵入口)_2
嵩山門(西来庵入口)_3
嵩山門(西来庵入口)_4
嵩山門(西来庵入口)_5
開山蘭渓道隆の墓塔を守る塔頭寺院である。三門の右手にある嵩山門(すうざんもん)が入口だが、そこから先は修行道場のため、一般の立ち入りは禁止されている。開山蘭渓道隆の墓塔(石造無縫塔)、蘭渓の肖像彫刻を安置する開山堂とその手前に立つ昭堂(重要文化財)などがある。昭堂は寛永11年(1634年)頃の建立である。
風入会場にて
風入会場(大庫裡と方丈)は円覚寺と同様に撮影厳禁である。そこは指示に従うとして、撮影が許可されている部分を撮った。
けんちん汁
「けんちん汁」の語源については、定かではないようだが、建長寺の修行僧が作っていたため、「建長汁」がなまって「けんちん汁」になったといわれる説が有力だが、普茶料理の巻繊(ケンチャン - 野菜を刻み、豆腐を混ぜて炒め、油揚げか湯葉で巻いて油で揚げた料理)がアレンジされ、けんちん汁になった説などがあるそうだ。
その有力な説である建長寺のけんちん汁を食してみた。あっさりしたものだが、なかなか美味しかった。肉のたぐいは入っていないとは思っていたが、実際の具が何だったかは忘れてしまった。

けんちん汁_1
けんちん汁_2
お菓子も置いてあった。空きっ腹にはありがたかった。北鎌倉駅まで歩くエネルギーくらいにはなりそうだった。
けんちん汁_3
心字池
この方向(客殿『得月楼』)から撮ることができる機会は普段はないと思われる。それだけに貴重な機会なのだが、腕が未熟だった。
心字池_1
心字池_2
風入の会場はこちら
風入の会場はこちら_1
風入の会場はこちら_2
句碑と石碑
石塚友二の句碑
『好日やわけても杉の空澄む日』
石塚友二の句碑
この建長寺の境内を吟行しながら、何するもなく坦々と過ごしている今日というこの日、取り分けても老杉を見上げたその彼方にうかがえる秋空の何と清澄なことか。何とこの好日の心地よいことか。何するとも迫られていないこの秋日の清々しさと、心の内なる安らぎの調和こそ好日の証し。
花塚
4月8日はお釈迦様の誕生日で、花まつりが行われる。その後、花塚の前で花供養の法要が行われるのだそうだ。
花塚
茶筅塚
茶筅供養なるものがあるそうだ。茶道各流派の先生たちが、使い古した茶筅を焚きあげて供養する。茶はそもそも栄西禅師が中国から持ち込んだもの。その初期の頃から縁があったのだろう。
茶筅塚
茶盌塚
同様に茶盌も切っても切れない道具だった
茶盌塚
仏殿
建長寺で私が一番好きな建造物。派手すぎないところがたまらなく良いと思う。
外観
重要文化財。 寄棟造で単層裳階が付く。いつ見ても渋くていいなあと思う。
仏殿_外観_1
仏殿_外観_2
仏殿_外観_3
仏殿_外観_4
地蔵菩薩坐像
仏像の背丈(丈量)の一基準。仏は身長が1丈6尺(約4.85m)あるといわれることから仏像も丈六を基準とし,その5倍,10倍,また2分の1などに造像された。坐像の場合の丈六像は半分の約8尺(2.43m)。丈六より大きい像がいわゆる大仏像。
『吾妻鏡』には、建長5(1253)年11月25日に建長寺の供養が行われ、「丈六の地蔵菩薩をもって中尊となし、同像千體を安置」したことが記されている。現在、仏殿に安置されている地蔵菩薩坐像は室町期のものと考えられ、像高は371.5cmあるそうだ。大きさからして、吾妻鏡に記載されているものとは違う。

地蔵菩薩坐像_1
地蔵菩薩坐像_2
その他の像
その他の像
芝の増上寺にあった、徳川秀忠夫人崇源院の霊屋建て替えに際し、譲渡されたもので、正保4(1647)年に建長寺に移築されている。
もともと霊廟建築として造られたものであるので、屋根や天井などの形式が一般的な禅宗の仏殿とは異なっている。すなわち、屋根は入母屋造でなく寄棟造である。また、天井は禅宗仏殿では平板な「鏡天井」とし、龍などの絵を描くことが多いが、この仏殿の天井は和様の格天井である。


地蔵菩薩坐像を解説した頁にjump

Comments

お早う御座います! 
建長寺此方の建物も流石立派ですね。
鎌倉は一時代を築いた所でもありますので立派なお寺が残っていますね。
建物の内部の撮影も出来るんですね。
一般的には撮影禁止になる場合が多いと思いますが。
写真を見ると可成り傷んでしまっているように思いますが、修復すると莫大なお金がかかりそうですね。

今日と明日は友人の混声合唱団25周年記念コンサートが春日部で行われます。
今日はリハーサルで明日が本番になります。
此の模様を撮って欲しいと頼まれましたので二日間撮影に出かけます。
20周年の時も写真を撮りましたが、矢張りどの様に撮るのか分からず難しいです。
音大の先生が教えていて有料公演になります。
先生はプロのオペラ歌手で公演の中で数曲歌いますが、流石本物は凄いですよ。
今日はリハーサルを撮りながら明日に備えたいと思っています。
前回は満員でしたので今回も満員になると思いますが・・・・・
こんにちは! 
建長寺の仏像は非常に素晴らしいですね。昔はとても素晴らしい色合いだったのでしょうが、今はすっかり地味になってしまいました。でもこれが本当に味と威厳があると思うのです。
俳句 
”好日やわけても杉の空澄む日” 特にドラマチックな場面に遭遇していないのに 心に響く俳句ですね。プレバト夏井いつきさんのテレビを見てから 俳句の良さが少し分かるようになりました(ほんの少しですよ!!)。映像が見えるような 作者の飾らない心境が見えますね。けんちん汁シンプルで美味しそうですね。
 
こんにちは。
『生きとし生けるもの』、全てに命があり尊いものだといのは
世界的にも共鳴しやすいでしょうが
日本は『生きとし生けるもの』どころか
茶筅や茶盌、はたまた針にまで感謝し、墓碑を建立したり
感謝の祭事をするんですから
唯一絶対神を信じる人達には理解不可能な領域かもしれませんね。
逆にそれが日本の美徳でもあるので末永く大切にしていきたい慣習ですね。

ryu
AzTakさん 
こんばんは
建長寺仏殿、いいですねえ
地蔵菩薩像も良いです
格天井が少し?・・・
将軍家からのお下がりでは仕方が無いのかな
 
AzTakさん、こんばんは。
心字池は普段とちがう方向から撮影が出来て貴重な機会ですね。
芝のお庭に明るくこじんまりとあるので、優しくてこういう池があったらいいなと
思えます。水の色も庭木と一致して緑色がとても綺麗ですー。

仏殿は屋根の緑色が馴染んだ風合いになっていて、確かに
派手すぎないで良いです(・∀・)ノ
今回は円覚寺と建長寺ですが、やはり広そうななお寺ですね。
Re: お早う御座います! 
yosaku03さん、こんばんは。
いつもながら記事作成が自転車操業状態で、先程やっと次回分を作成し終えました。こんな状態では小旅行にも出かけられません。(^_^;)

> 建長寺此方の建物も流石立派ですね。
> 鎌倉は一時代を築いた所でもありますので立派なお寺が残っていますね。
> 建物の内部の撮影も出来るんですね。
> 一般的には撮影禁止になる場合が多いと思いますが。

円覚寺も建長寺も太っ腹なのか、あまり細かいことにはこだわらないようです。

> 写真を見ると可成り傷んでしまっているように思いますが、修復すると莫大なお金がかかりそうですね。

白木造りで胡粉を上から塗ってあるくらいなので、傷んだように見えるかもしれません。でも、それ程には傷んでいないように思います。京都の朱塗りの建物もいいですが、こちらも経年の風情があるように思います。

> 今日と明日は友人の混声合唱団25周年記念コンサートが春日部で行われます。
> 今日はリハーサルで明日が本番になります。
> 此の模様を撮って欲しいと頼まれましたので二日間撮影に出かけます。
> 20周年の時も写真を撮りましたが、矢張りどの様に撮るのか分からず難しいです。
> 音大の先生が教えていて有料公演になります。
> 先生はプロのオペラ歌手で公演の中で数曲歌いますが、流石本物は凄いですよ。
> 今日はリハーサルを撮りながら明日に備えたいと思っています。
> 前回は満員でしたので今回も満員になると思いますが・・・・・

ご指名がありましたか。凄いものですね。私など、どこからも声がかかりません。当たり前ですが。
Re: こんにちは! 
MTさん、こんばんは。

> 建長寺の仏像は非常に素晴らしいですね。昔はとても素晴らしい色合いだったのでしょうが、今はすっかり地味になってしまいました。でもこれが本当に味と威厳があると思うのです。

私もそう思うのですが、仏殿にあるものも法堂にあるものも共に文化財指定がありません。上モノが共に国指定の重要文化財だというのに。そんなちゃちなものを置くわけはないと思うのです。良くわからない世界です。
Re: 俳句 
tugumi365さん、こんばんは。

> ”好日やわけても杉の空澄む日” 特にドラマチックな場面に遭遇していないのに 心に響く俳句ですね。プレバト夏井いつきさんのテレビを見てから 俳句の良さが少し分かるようになりました(ほんの少しですよ!!)。映像が見えるような 作者の飾らない心境が見えますね。けんちん汁シンプルで美味しそうですね。

朴念仁なので、未だに俳句の良さがわかりません。でも、何故か気分が明るくなるような句だなあと思いました。
けんちん汁は、具が大根、豆腐、里芋などだったと思いますが、さっぱりした見かけにかかわらず、見た目以上に美味しかったです。具材にお金を掛けずとも、丁寧に調理することで、美味しさを引き出しているように思いました。
Re: タイトルなし 
> こんにちは。

tgryuさん、こんばんは。

> 『生きとし生けるもの』、全てに命があり尊いものだといのは
> 世界的にも共鳴しやすいでしょうが
> 日本は『生きとし生けるもの』どころか
> 茶筅や茶盌、はたまた針にまで感謝し、墓碑を建立したり
> 感謝の祭事をするんですから
> 唯一絶対神を信じる人達には理解不可能な領域かもしれませんね。
> 逆にそれが日本の美徳でもあるので末永く大切にしていきたい慣習ですね。
>
> ryu


『道具にお世話になって、ここまでやってこられた。非常に有難いことだ』という日本人独特の感性は、本当にいいものですね。
本当に末永く伝えていきたいことですね。
Re: AzTakさん 
> こんばんは

のんびり熊さん、こんばんは。

> 建長寺仏殿、いいですねえ
> 地蔵菩薩像も良いです
> 格天井が少し?・・・
> 将軍家からのお下がりでは仕方が無いのかな

(ΦωΦ)フフフ…、そうですよね。その名字を引き継ぐ方とお話をする機会がなくはないのですが、普段ダラダラの私でさえ、背筋をピッと伸ばしてしまうほどです。往時の力関係からすれば、絶対的な命令だったのだと思います。お金がなくて寺院経営の重荷にに喘いでいただろう建長寺には、多少場違いな建物でも、寄贈の申し出は十分にありがたかったのだと思います。
Re: タイトルなし 
> AzTakさん、こんばんは。

みすてぃむーんさん、こんばんは。

> 心字池は普段とちがう方向から撮影が出来て貴重な機会ですね。
> 芝のお庭に明るくこじんまりとあるので、優しくてこういう池があったらいいなと
> 思えます。水の色も庭木と一致して緑色がとても綺麗ですー。

やっぱり芝の庭に見えますよね。あれだけは、何で芝なのといつも思います。苔を生やすには少し日当たりが良すぎますかね。

> 仏殿は屋根の緑色が馴染んだ風合いになっていて、確かに
> 派手すぎないで良いです(・∀・)ノ

そうですね。

> 今回は円覚寺と建長寺ですが、やはり広そうななお寺ですね。

鎌倉にはこれより広い境内のお寺さんは殆ど無いように思います。鎌倉五山の1-2位だけのことはありますね。
これから、時間があれば、少しずつ名が通っていないお寺さんを見て歩こうと思います。

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